ジャックとメイソン、メイソンとエジソン
田舎で魔法の研究をしていたが、16才になり、魔法学園に入学したジャック。今日は初の授業日だ。
ジャックの新学期が始まった。ジャックは気づいていないが、合格届けは前に住んでいた宿に届いているため、なんとなく流れで入学式に参加したら席があった、というわけである。ジャックは朝起きて、学校からの便りを見た。
朝食はパンやコーンなど、一般的なもので、昨日のように魔法のかかったご飯はなかった。先日の残りを部屋に持ち込んで、朝食として持ってきて食べている人もいた。
朝ご飯が終わると、次は授業に出なければならない。一年生は迷って出席できないことも稀ではなく、ジャックも地図を見ながら慎重に進んだ。徐々にすれ違う人が増え、(その人たちも地図を持っているため、結局は彷徨っているのだが)、最終的には教室にたどり着いた。
教室にはまだ人は少なく、何人かのグループが話をしていた。
そして、二人の少年がこちらを見た。
少年A 「あ、試験の、ジャック君。」
少年Aがそう言うと、少年Bはのしのしと歩いてきて、ジャックの手を握り、こう言った。
少年B 「本当だ、お会いできて光栄だ。」
ジャック 「こちらこそ、、光栄です。」
少年B 「俺はエジソンだ。あっちはトム。よろしくな。」
そう言って彼は俺の肩を叩いた。すると、少年Aが近づいてきて、こう言った。
少年A 「君、試験のジャック君だろ?」
少年B 「あーそうだ、俺は目の前で見たからな。」
ジャック 「???」
少年A 「君、学校中で噂になってるよ。」
ジャック 「え、どうして?」
少年A 「いやいや、だって、魔術試験で的を爆破したでしょ?」
ジャック 「いや、まぁ、あれくらい普通かなと思って。」
少年A 「あれくらい普通ね、、。」
彼は意味深に言ったが、おそらくそこまでの意味はないと俺は思った。
少年B 「俺の家は牧師だから、多くの術師を見てきたけど、君の年齢であれほどの精度を誇る術師はそういない。いや、大人の術師でもほぼいないと言っていい。」
少年A 「いやまぁ、君はすごいってこと。」
(ジャックにとっては、彼らの方が類いまれな生徒に感じられた。)
少年A 「ほら、君が変なこと言うからだまっちゃたじゃないか。」
少年B 「沈黙は言葉より雄弁である。彼は何か言おうとしているのかもしれない。」
少年Aが黙る。
ジャック 「あの後、試験ではどうなったんですか?」
少年A 「噂によれば、新しい的を用意して続行したらしいよ。黒焦げのグランドでね。」
ジャック 「……」
少年B 「私はもう行くよ。有意義な時間をありがとう。」
ジャック 「こちらこそ」
少年Aは少年Bについていく。
ジャック 「あ、名前は?」
少年B 「私はエジソンだ。よろしく。新学期を楽しもう。」
少年A 「僕はメイソン。よろしくね。」
ジャックは自分の名前を名乗ろうとしたが、彼らは名乗ると、すぐに行ってしまった。




