表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

95/95

第95話 ここは宝石料理を出す店

最終回です

 ここは導きの店。


 生前に未練を残し過ぎた貴方が迷い込み、その未練を解きほぐすための束の間の休息を取る場所。


 店主はふわふわの小さなトイプードルを模した、人間のようでいてそうではない存在。


 おっちょこちょいのウェイトレスは、笑いで場を和ませてくれる良い場所だ。


 赤い赤い、青い青い。それぞれ宝石を使った料理はどれも絶品。


 ひと口食べ、ひとつの涙をこぼし。


 ひとつの未練との区切りをつける、束の間のゆとりを与える場所。


 だからこそ、あの世への旅路の前に休みは必要なのだ。


 迷い込んで、生きる意味を無くしたモノになど……成り代わってはいけない。


 ここはここで、ただの通過点なのだから。



「いらっしゃいませ、ようこそ」



 だから、貴方の迷いをなくすための通過点として、少しばかり休みを取ろうじゃないか。マスターとウェイトレスはその手伝いをするまで。


 この物語を繋いでいく、人であり人でない彼らからの案内状がなければ……この喫茶店『永遠(トワ)』に迷い込むことはないのだから。

応援ありがとうございました

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ