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耽美奇譚

口が痒くて仕方がない

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

食べちゃいぐらい好きなんです。あの街が。

飴に変換して、口腔を掻き回したいくらい好きなんです。


故に耽美奇譚です。

食べちゃいたい程好き。なんて言葉があるが、それは何も生き物に対してのみ使われる言葉ではないと思っている。ありとあらゆる分野にて、強く強く言いたくなる言葉だと思っている。


ギラギラした添加物塗れのネオン街に訪れると目が開く。良い意味ではなく、悪い意味で。

なんと言うか度数の高い酒をショット飲みしたような、短時間で暴食を行った様な、独特の気分の悪さが体を襲う。だから、口直しを兼ねて、馴染みの何処か懐かしささえ感じる様な、本の街に訪れた。

改札を抜けると目に付く穏やかな茶色。年代を幾重にも積んだような重厚な赴き。時折漂う甘いインキの匂いが街全体を満たしていた。

けれどもどうしてだろう? 今日は何時にも増してソワソワする。この街にある全てに触れたい様な。はたまた頬擦りをしたくなるような。それはまるで愛おしいものを見た時に心を脅された時の反応、キュートアグレッションにも似たざわめきだった。

流石に街中でそんな事をする訳にはいかず、気分を落ち着ける為にとりあえず歩く事にした。

歩けば歩く程に目に入る古風な煉瓦。美術館の一角の様な絵画展。店外に放り出されたブリキの人形。それらから放たれる空気が、甘さが、煽って仕方がない。

あぁ、頬の裏側。口腔が痒くて仕方がない。この街を食べてしまいたい。飴細工に加工して、頬の裏側を擦り上げたい。そうして絶頂感にも似た悦楽を味わいたい。

早鐘が脈を打つ。酷い興奮状態が体を襲う。

今になって興奮の理由が分かった気がする。慣れない物で身を染めた後、好物を口に入れた時の悦楽。陰が陽に覆された時に齎される高揚感。それが私の体を満たしているのだ。

目を閉ざして口を開く。せめてこの街の空気が少しでも体に溶け込んで、満たされる様に。少しでも興奮が落ち着く様に。

以下何でも許せる方向け。

個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。


今回とっても気持ち悪い。

ベクトル的には江戸川乱歩さん、夢野久作さんの様なアングラ的な気持ち悪さ。

作者の異常性が出てますよ。


好きっっっっっっっっっ!!

なんて可愛い言葉では表せる事などなく、もっと異常で変態的な気持ちを持ってあの街を愛してます。


叶うなら、あの街の外壁を引っこ抜いて、口に入れたいぐらい好きです。

そうして頬の裏側、粘膜で覆われた部分を抉るように擦り付けたい。舌に色が移るぐらい擦り付けたい。

痒くて仕方がない。食べちゃいたいぐらい好き。

それぐらい好きです。


キャラ香水があるならば、街をイメージした飴玉があっても良いと思うんですよ。


人に対してそこまでの偏愛を感じた事は無いのですが、人以外に対してはどうにも異常。兎に角、異常。

好き。

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