ポイントがつかない=つまらないって、マジ?
このサイト『小説家になろう』では、ポイントがない=つまらない、と言っている人をよく見かける。もしかしたら、名前を変えているだけで全員同一人物かもしれないが。
ランキングにもそういったタイトルのエッセイがあり、評価もたくさんついている。読者はそれが面白かったのだろう。共感したのだろう。だからポイントを入れたのだ。良いことだ。
私が過去に書いたエッセイでも同じようなことを言っている人がいた。私が0ptの作品の肩を持っていると、「ポイント少ないのはつまらないからだけどね」というコメントが来たのだ。
こういった意見を持っている人達に聞きたい。本当にそう思ってる? マジで「ポイント少ない=つまらない」だと思ってるの? と。
それって、私は流行りものしか分かりません、面白さが保証されているものしか読めません。って言ってるのと同じじゃない? 食べログで調べないと絶対にお店に行けない人みたいな。まぁ、それを悪いこととは言わないけど。
でももしそうなら、ポイントが少ないものは読まないということになる。読まないのにつまらないと分かるのはエスパーか何かなのではないか。テレビ出た方がいいですよ。
なろうには現在登録者が220万人以上いるそうだ。現在でも活動している人数はもっと少ないと思われるが、仮に100万人が生きていたとしよう。なんなら1万人でもいいが。
我々が投稿して得られるPVはいかほどだろうか。人気作者ならすぐにボボーンとグラフが伸びるのだろうが、普通は1日に100PVもつかないものだ。このPVだってちゃんと最後まで読んでもらえているかも分からない。
ということは、そもそも見てくれている人が少ない。茶碗1杯のごはんの中の、米粒1つ分くらいの人しか見てくれていないということになる。
それでポイントがつかなかったからといって、つまらないということになるのか? 「なる!」と言い切る人はすごい。尊敬に値する。尊敬の印に私の爪の垢を着払いで届けよう。クソデカダンボールで。
初日にポイントがつかなかった作品のほとんどが埋もれていくことになる。隣の米粒の中にはポイントをつけてくれる人がいたかもしれないのに⋯⋯
ここまでだと、「面白かったらどの米粒からでもポイントをつけてくれる人が数人ずつ出てくるはずだ」と反論されてしまうだろう。しかし大丈夫だ、私には第2第3の矢がある。
面白ければどの米粒の中にもポイントをつけてくれる人がいる、という意見だが、それはどういったポイントなのだろうか。
★5をつける人に聞きたい。★5とはこのサイトでは満点であるが、それは本当にあなたの中での満点なのだろうか。本当に100点をつけてもいいと思ってつけているのだろうか。
本当は30点くらいでも、流行りものを読んで★5を押しているんじゃないだろうか。ちなみに私もそうだ。★0か★5の2択という極端な評価をして回っているが、★5は私の中では35点〜300点である。
ここで100点以上の数字が飛び出したが、これは私のツボに刺さりまくったものを意味する。全員に刺さって、全員が300点をつけたくなるような作品があればそれはとても素晴らしいが、そんなものはごくごく一部だろう。
今回私が言いたいのは、すぐにポイントがつかなくても、★5以上の評価をしたくなるようなツボ刺さりまくり作品がたまにあるよ! ということだ。
例えば私の中での★5の最低点は35点、最高点は300点(本当は無限)だ。35点が5つと300点が1つだった場合、175点と300点になるが、評価ポイントで言うと50ptと10ptになる。
つまり、ちょいオモロで万人受けするものの方が、超激オモロで数人に刺さるものより圧倒的に評価がつきやすいということだ。
ちょいオモロやたまにある大オモロ(特大オモロもあるのかな?)で満足しているのかは知らないが、それで良いという人はそのままでいればいい。しかし私は超激オモロを求めているので、彼らが「つまらない」と言う0pt作品を読み漁るのだ。(と言っても読むのに人の5倍の時間がかかるからあまり読めない)
私は作者としてもそうでありたいと思っている。ちょいオモロのものを書いて「まあ面白い⋯⋯かな」と評価を貰うより、超激オモロで少人数を捕まえに行きたいのだ。
何を面白いと感じるかは個人個人で違うのだ。なので、私が面白いと思った作品を他の誰かが読んでもつまらないと感じることはあるだろう。逆も然りだ。
しかしどんな作品にも、それを面白いと感じる人間はいるはずだ。第一に作者。作者はその作品を面白いと思って書いているはずだ。その作者がよほどズレた感性を持った人間でない限り、同じような嗜好の人はどこかにはいるはずで、それを面白いと感じるだろう。
冒頭で紹介したコメントだが、これを含めなぜか批判やタメ口の投稿は99%匿名で来る。ほんとなんでだろう。近所の小学校の七不思議にしてもいいですか? え、ダメ? いけず! 訴訟するぞ!
――――ここから全く関係ない話――――
前回書いたエッセイが「次回はうんこしっこきんたまを封印する!」というものだったのですが、さすがにエッセイにそんな言葉を持ち込むヤツはいないので、この宣言は次に持ち越します。