53話
【★☆★読者の皆様へのお知らせ★☆★】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
私はアルセイフ様に魔力コントロールのすべを習うことにした。
場所は、コッコロちゃんのほこら。
周囲が石に包まれているため、もし力を暴走させても大丈夫、という理由で選ばれたのである。
「フェリが俺を頼ってくれる……!」
ぐっ、ぐっ、ぐっ……とアルセイフ様が拳を握りしめて喜んでいる。
彼はついさっき帰ってきたばかりだ。
仕事して疲れてるだろうに、そんなそぶりを見せない。立派な人だな。
『フェリ~。多分想像してるのと、違うと思うよ~』
コッコロちゃんが伏せの状態で私を見上げててくる。はて、違うとは?
「さっそく始めようか!」
「お願いします」
うきうきしながら、アルセイフ様が説明する。
「魔力のコントロール。それは体内に蓄積された魔力を、自在に移動させることのことだ。このように」
ぽわ……とアルセイフ様の体が青く輝く。
体が光ったと思ったら、右腕に光が移動。指先にともったと思ったら、今度は左手の指先に移動。
「見事なものですね」
「~~~~~~~~!」
アルセイフ様が、それはそれはうれしそうに笑みを浮かべる。
『やれやれ、さすが2号。喜び方が犬と一緒だね』
「やかましいぞ。さて、フェリ。コントロールする上で重要なのは、己の魔力をまず自覚するところからだ」
「魔力の自覚?」
「ああ。体内に存在する魔力を、まず感じ取ることがステップ1だ」
「といいましても、よくわかりませんが……」
少し考えて、アルセイフ様が近づいてくる。
「こ、これは訓練であって、やましい気持ちは一切ないぞ!」
「はあ……きゃっ」
彼が背後に回って、私のことを抱きしめてきたのだ。
ち、近い……。彼の鍛え抜かれた体を、とても近くに感じる。
鋼のように固いのに、どこか心地よい堅さ。
「へその下のあたりに、魔力をためておく仮想臓器がある」
「かそうぞうき、ですか?」
「実際に臓器があるわけじゃないんだ。魔力がたまっている場所、と理解すればいいと思う」
アルセイフ様が下腹部に触れる。……なんだか、さっきからさすさすと触りすぎてる気がしてならない。
「これ、よこしまな気持ちはゼロなんですよね?」
「少しはある」
「正直ですねあなた……」
「フェリとこうしてどうどうと密着できる機会なんて、そうはないからな」
「二人きりの時は大体そんな感じじゃなかったですかね?」
「さあ、どうだったかな」
私たちは照れながらも、お互いの体をくっつけあう。
コッコロちゃんはあきれたようにため息をつく。
『訓練にかこつけていちゃついてるんじゃあないよ、まったく……』
【★とても大切なお知らせ】
新作投稿しました!
タイトルは、
『【連載版】有名Vtuberの兄だけど、義妹が配信切り忘れたら、なぜか俺が有名になった~陰キャだからと振られた俺が、超人気ブラコン妹の兄として注目され、期待の新人Vとしてデビューするけど今更なんですか?』
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