〜 勇者 3〜
やっと、戦闘だけど、何かチート臭い
神父との話を終えて、教会を後にする、、、
何か忘れているように思えるが話すこともないし、思い出すのも面倒なのでとりあえず、神父の言っていた'ギルド'に行く事にする
何にするにしてもそこに行かなければ、始まるものもはじめられない。
場所は分かりやすいと行っていたが、歩いて大通りに出て町の真中に十字路の一番デカい建物、と言っていた。
人の行ききは、時代が戻っているようだが、何処で見た感じを受ける
そう、あの有名な'ネズミランド'で野獣が美女に恋をする物語で描かれた町をテーマパークにしたものを見たことがある、まるであの場所のように雰囲気を感じたからだ。
歩きながら、商店街はこの辺で、道具屋か何かも、このあたりになるのだろうと立地を覚えていくのだった
行ってみて、本当に分かりやすかった、何故って思いっきり
"ギルド"
とカタカナで看板が掲げてある、ギャグとも取れるが、もしかして
かなり、此方の世界は、知識か何か、教育が遅れているのかも知れないと考えながら、ギルドの扉をくぐるだった。
扉は、二重になっていて、入ってすぐに門番のような人がいる警備員替わりなのだろう、そこを過ぎて、観音開き、西部劇で使われている扉が自動で開き
バッコン、と閉まる
中は2階まで吹き抜けで、上は奥に部屋があるようでかなり奥行きがあるようだ、その下に銀行のように格子状に区切られて、受付のようになっている
とりあえず、手続きをしてから、いろいろ話を聞くことにしよう
右の奥が空いているのでそちらに歩いていく
受け付けの子は、書類の整理をしているようでこちらに気づいていない、急いでいるわけでもないので観察してみることに
椅子に座っているにしてもかなり小柄な感じで、メガネっ子だ
今の時代ではあまり見ないおかっぱ髪、前髪は目にかかるほどで左側は長くしている、他の子はもっとオシャレをして、化粧もしているのにこの子はしていない様子、あと髪色がオレンジよりの橙色だ、この色は地毛なのだろうかとしみじみ思って見ているとやっとひと息入れて、前を向く
ビクッ、なんなら擬音で
'ぎゃっ'と言うくらいに驚く
「あのー、、何か?ご用意、、,でしょうか?」
あーあと印象的な泣きホクロもある
「初めてきたので登録したいんだが、ここで出来るのか?」
「、、、はぃ、、。」
「、、、?」
「、、、あ!すみません、登録ですね。できます。」
そんなに珍しいものなのかと、思ってしまう、確かに黒髪に黒目は、、
ちょっと待ってるように言われ、彼女が後ろに引っ込むと抱えるように水晶を持ってくる、ありがちな犯罪歴がないか、見るためのモノだろう。
「えーと、、ここに書けるところだけ記入していただいて、、も、よろしいでしょうか?」
「あー、字に自信がないので代筆を頼めないだろうか。」
「、、、
へ、、、。」
夜勤明けか何で眠いのだろうか。
「書いて貰うのは、個人情報とか、頼むのは難しいのだろうか?」
綺麗な色の目をしている金色に見えるが黄色をもっと白に寄った感じだ
「、、、え、
あー、代筆ですね!出来ます、任せて下さい。」
そのあとは、名前や何個か、質問されて、サラサラと書いてくれていて、手慣れた感じだ
年齢のところで、顔をメガネをずらして上目遣いで
ジーーッと見られた
メガネを使う人なら、イメージしやすいと思う、左手でメガネを持ち鼻にかけたまま下にズラすと
上目遣いになり
女性すると神秘に満ちた、より美しい姿に見えたのだった
そこで気づいた、彼女がオッド.アイだ
右が金色、左がスカイブルーだ
「、、、本当に28ですか、、?私、、とそんなに変わらないと、、、。」
コツ、ん!
見惚れてしまっていたのか、格子の枠に頭をぶつける
「大丈夫かい?、、ロロ。」
「、、えー。すみません、大丈夫、、です。え、、名前?」
ぶつけていた時に、前にかかっていた名札が見れたのだ。
指で名札を指す、彼女もしたを見て、あー、と
いつも付けていないのかと思ってしまう。
だいたいの執務口頭がおわり、あの水晶の出番だ、とりあえず触って下さいと言われたので
両手で持ち上げるように触れた
ーーーーーーーーーーー
その瞬間に、周りの音が消えた
もっと言うと
止まったような感じだ、そこで気づいた今、目の前にいる子は会わなればならなかったこと
ここにくる事も"必然"であり
運命など、ありふれた話ではないことを
今、この瞬間感じたように思えた
ーーーーーーーーーー
「うーん、、、これと言って問題はありません。もう離れて、、大丈、、、夫ですか?」
そこから音が戻ってくる、水晶にも異常はないと思うが、心が熱くなった感じだった。
「あ、ああ。」
「、、、ん〜と、そうですか。よろしいのですが、、今"コード"を発行します。」
ギルドカードのようなモノだろう、すぐにカードが引き出しから出される、見た目は免許証の形、だが違うのは裏に'QRコード'のような、もようがある
これで認識することができるのだろう、こんなところは、今時な感じがしてしまう
すぐに内ポケットにしまう
「"コード"の説明は、いりませんか?そうしました、、ら、ここのギルドの案内を
あれ、、?」
何かに気づいたようだ、下から書類を出して、確認をする
「、、あのー。登録は初めて、、でしたよね、、。"レッド"ファミリアからご依頼が来ているようなので、、、こんな早くなんて、、ちょっと、確認して来ますね。」
奥にある筒が何本も剥き出しで出ている所にいき、筒の一つに何かを言っているようだ、映画で見たことがある
'伝声管'だ
そうか、電話が発達していないのか、あれも電気が高速で動いていることが発見されてからだからなぁ、と科学館で見たことを思い出していた
やり取りが終わったのか、オレがいる受け付けに戻る、少しお待ちください。との事、その間におすすめの飯屋を聞いておくことにする、こちらに来て飯も何も食べていない
話のついでに、この○パット擬の事を聞いてみることに
取り出した時に彼女の顔が写ったようで
《対象を認識出来ませんでした。》
と出る
良く聞く、'Siri'の電子音が聞こえて、画面をみる、《対象を確認、動かないで下さい。》とでる。
一瞬光った気がして、画面を見ると
《こんにちは》
と出て、スマホの画面が出る
ここだと'Wi-Fi'が届くのかもしれない、と受け付けのロロちゃんが、あの〜、と声を掛けるタイミングがわかないでいる
困惑気味に話掛けてくる
「ああ、これなんだが。」
と彼女に○パットを渡す、手が触れて、ビクッ、とした拍子に落としそうになる
すみません、すみませんと何度も言うが、丸めても大丈夫だったくらいなので気にし過ぎな気がしてしまう
「、、、あーこれ。''アーティファクト"の一つな気がします。」
地球で言う、"オーパーツ"の類なのだろう。
聞いてみると、永久機関のようなもの、破壊不可のもの、知識の類もそれにあたると言う
なるほど、書物も地球から、かなり来てるという’パチもん'複製品としてだろう。
以外にオレみたいな輩がいるのかもしれないと話をしていると、背後のバックを思いっきり引っ張られる
小さくて気付かずにいた、小太りでヒゲが結いてそのさきっぽにビーズで押さえてあり、その一つのセットするだけで、かなり時間がかかる気がしてしまう
「あ、!ギルド長、丁度良かった先ほど、、
いい終わるかのタイミングで
「今すぐ!ワシの応接室にきてくれ!!」
引っ張られる力は凄まじく、返答を待たずに連れて行かれる事となる
後ろでロロちゃんが叫ぶ声が聞こえてくる
「あのー、、、!これ、、わす、、、れて、、、。」
でももう2階に上がって奥に連れて行かれる所だったので、あとで確認しよう。
ーーーーー
場所は変わって、『ギルド長』と名札が付いた部屋
入ってすぐに応接室らしく、大きな机があり、両側にソファーがあり、その奥にデカい執務机があり、山になった書類、ごくありふれた校長室をもっと仕事感を出すとこんな形になるのだろうな
ギルド長は、左手の棚に行き、ゴソゴソ何かを探しているようだ
アレでもない、この辺だったはずだ、一人言を言っている
とりあえず、礼儀としてソファーの横で様子を見る事にする
部屋をさっと見わたしていると
奥の執務机、その上に飾ってあるモノに目が行く。
'ラブリュス' 両刃斧
現在だと、消防士が使っていたりするが、方刃だけで反対側が'ロッグピック'付きが海外だと主流だったりはずた
部屋の様子を見ながら、時間を潰しているとやっと、何か見つけたようで
あった、手招きして、ソファーに座るように進められる。
「いやーすまん、すまん!かなり前のものだったもんで見つけるのに手間どっちまったんじゃ!ガハハ!
ワシは、ここの長、'ロックス"じゃ。」
「ダイだ、その手紙が何かあるのか?」
「おお!そうじゃ、こいつがなかったたら、ワシもあんたに会うことはなかっただろう。」
「、、?」
「あゝ、信じがたい事じゃな。この手紙はワシがここに就任して直ぐ、10年以上前に預けられたモノだ。ここには、今日の事や、今後の事が書いてある、あんたが来なかったら、これはイタズラだと思っていた所だったんじゃが、、、
まあ!ワシの賭けが外れたとつーこっじゃ!ガハハ!」
「、、、手紙を拝見しても構わないだろうか?」
「おお、ほれ。」机においていた手紙を此方に押して寄越す。
そのタイミングで、扉から声聞こえてくる
コンコン、「失礼します、、、。あのー先程の、、、あの、、忘れモノが、、、ですね、。」
受付のロロちゃんか、声だけでわかったのでそちらは、見ずに手紙に集中する。
「おお、?おおー!ちょうどいい、茶を頼む、今日はいい気分だから,良い茶を頼む。」
「、、、いいお茶って。いつも安いのしか、、、。」
ブツブツ文句を言っているみたいだが、ロックスには聞こえてない
ほれほれ、と手を振り催促しているようだ。
扉の閉まる音がして、手紙の話に戻る
「見る限り、古いモノだと言うことも分かる。差し出し人もない、表には、10年たったら開けるようにと、書いてあるだけ。」
「好奇心に負けて、かなり前に開けちまったがな。ガハハ。」
「すまんが、この手紙の持ち主に心当たりはない。もっと言うとここにくるのも今日が初めてだ。」
「あーそうじゃろうな。ワシもこの手紙の真相を知りたい一人だと分かって欲しかっただけじゃ。あと手紙を受けてとった奴から聞いた話だと、あんたの使っている武器を持っていたと言っとたんじゃ、、。なぁ、それは、どう思う?」
確かにここに来て、冒険者の武器を見てみたが、こんなのを持っている奴はいなかった
使っている者は、この手紙に関係していると思うのが自然だろう
「何とも言えん。」
「まあ、仕方なかろうな。とりあえず、わかっているのは、今後この町に災いが起こると言う事じゃ。」
手紙の内容からして、次の3つがわかっている
①、ダイと呼ばれる人が現れる
②、彼が現れたときから、町に良くないことが起こる
③、魔王が動きだす
書いてある内容をロックスが読みとれたところは、そのあたりの事だったと言う
。だが、一番気がかかりなのは、オレがここにきた事で起こってしまう事を指すのか
もともと、起こってしまう出来事を指すのか
疑問に感じたが、面倒だと思い、言わないでおく事にする。
そんな話をしていて、忘れないうちにニールの件で話をすることに、、、
➖下水道の脱出、まで話はもどる➖
どんどん体温が下がる、救急医療で必ず気にしろという、救助三の心得を思い出していた
❶、呼吸停止から13分が経過しての蘇生する確率の低下
❷、3日、絶食の生存確率の低下
ここまで思い出して、時間が本当にない事を感じる
❸、3週間で捜索の断念、死亡。
金銭に余裕のある場合は、もっと時間をかけてもらえるだろうが、決定する日数は変わりはしないと思う
この子もそんな感じで切り捨てらてしまったのかと考えてしまった
ある
方向にヌイが、進んでいるように感じながら、出口を目指す、いくつかの曲がりをくねったところを過ぎたあたりで急に立ち止まる
「おい、なんだ?」
ヌイの視線、穴の奥に
赤い点がいくつも折り重なって、穴いっぱいに見える、一瞬何かと思った
だが、ゆっくり赤い点が弱っていく感じや、二つが必ず同じ動きを見て生き物である事がわかった
「まずいニャ、、。'ビッグマウス'しかもたまに'ジャンボマウス'も混ざっているニャ、。」
ネズミ擬がいるようだ、だがアレを避けて、進むほど、この少年が体力がもつと思えない
覚悟を決める
少年を優しく降ろす
「彼を見ていてくれ。」
「まさかと思うニャが、あれを突破は無理ニャ。アイツらは、一匹は対して力はニャイでも、、集まると回りを囲って体力を徐々に奪って、骨まで食べるって話ニャ。」
ヌイの忠告は聞いていたが、もうシャベルを構えて進んでいた。
戻れ、と後ろで聞こえたが、一刻の猶予もない今は、アレを蹴散らす方法をどうするかだ。
近づくにつれ、ビッグマウスの形が見えてきた
小さいヤツでも、ネコくらいの大きさだ、デカいジャンボの方は、"ウォンバット"ほど
だが、想像して貰いたい、形はネズミ、しかも敵意剥き出しで口は裂けるくらいにデカい、大人の腕でも余裕で食われるくらい、目も顔の比率的にデカい、それに合わせて耳もしっかりある
海外の作家が、悪ふざけで○ッキーをヴィラン(悪魔的)にしたらと言う風刺画と瓜二つだ
そんなことを思い出していたら、ゆっくりそいつらがオレの周りを取り囲む
まるで、久しぶりのエサだ
いい肉だ
ゆっくり味わいたい
そんなことを話しているように口から涎を垂らしている、災厄、オレをエサにヌイに脱出してもらうか
と考えていたら、一匹が『ヂゥウー!!』泣き、襲ってきた、それを合図に一斉に飛びかかれ、、、
やべー、、、、、、?
あれ、痛くない
噛みつかれている、今
目前に腕を噛んで、爪を立てているネズミ擬と目が合う
『ヂューウー?』アレ?変だな
と言うくらいに額になんなら、(・・;)汗が見えるくらい
確かに爪が肌に当たっている感覚はある、そう、猫に爪をたてられたくらいの痛みだ
牙も当たっているが肌を傷つけるにはいかないくらいだ
試しに,腕に食らいついているのを捕まえてみる
首の後ろを摘む感じだ、だが毛が多くてつまめない、首を持つように掴みあげる
それでも服に食らいつつあるので力を入れて引き剥がす
ポキッ、、。クタ、、、、、、、、、、
急に力が抜けて、前足もダラーとする。
アレ?死んだ。
それを見て、遠巻きの'ジャンボマウス'達は、アレ?
と首を傾げだす、オレはまず、身体に張り付くマウスどもを片っ端から、引き剥がし、壁の一角にポイポイして行く、勢いよくやり過ぎ、壁に激突してそれで動かなくなるのもいた
そんなことを続けていく内に襲ってくるのが減り、マウスの屍山が出来てしまった
とりあえず、ヌイを呼びに行く
尻尾だけ出る形で少年の影に隠れている、仕方ない相棒だ
「おい、終わった。急ぐぞ。」
ビクッとして、頭を出して
「エッ、マジかにゃ。」
と言い、角から頭を半分出して
様子を見て、またオレの方を見て、信じられないモノを見るように何度も見返していた
オレはその後、ネズミ擬の屍を回収して、少年を運び
出口まで行くことになった。
つづく
が、その背後には
ゆっさゆっさと巨体を揺らして近く影がある事をまだ、彼らはしらない…