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 郡山第三東高等学校オカルト研究会の部員は、萌を除いて三人だった。

 三年生の朝日奈勝くんと、真中硯の二人と、二年生の野田葉摘の三人。一年生はゼロ人。誰もいない。

 ちょうど、逆三角形のような感じで、人数か減っていた。

「卒業生はなん人いたの?」

 と聞いてみると、「三人。みんないい先輩たちだった」と硯は答えた。

 早川萌はオカルト研究会の部室にやってきた新谷翔くんが、部長の朝日奈くんと話をしているときに、そんなあまり意味のないことを考察したり、頭の中で考えていたりした。

 野田葉摘は相変わらず文庫本を読み続けている。やってきた新谷くんには、挨拶もしていなかった。

「それ、面白いの?」と萌が聞くと、

「はい。すっごく」

 と、葉摘はいい笑顔で萌に言った。

「なんだ。来てくれたってことは、やっぱりオカ研に入ってくれるつもりになったの?」と朝日奈くんは言った。

「いや、そういうわけじゃないんだけどさ……」新谷くんは言う。

 それから新谷くんはちらっと萌のことを見た。

 さっき、部室の中を通ったときにも、新谷くんはちらっと萌のことを見ていた。

「部員。四人いるけど」

 新谷くんが言う。

「そう。たったいま四人になったんだ。『あと一人いれば五人になって、オカルト研究会はとりあえず今年も存続できる』。先輩たちに顔向けができる」とにっこりと笑って朝日奈くんは言った。

「ね? 早川さん」

「え? は、はい」

 と萌は答える。

 なぜか朝日奈くんは硯でも葉摘でもなくて、萌に対してそう聞いた。

 それから新谷くんがドアのほうを振り返って、今度はちゃんと、正面から萌のことを見た。

 新谷くんはじっと、萌の顔を見つめる。

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