表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
23/84

23 君のことが、大好き。

 君のことが、大好き。


 結局その日、何度か実験を繰り返したのだけど、郡山第三東高等学校オカルト研究会のメンバーは、UFOを呼び出すことができなかった。実験は失敗ということだ。

「おかしいな。絶対うまくいくと思ったんだけどな」朝日奈くんは言う。

「まあ、そう簡単に成功したりしないよ。朝日奈くんの先輩たちもずっと失敗してきたわけだしね」鈴谷先生が言う。

「でも、実際にUFOを呼ぶ実験を体験できて、私楽しかった」硯が言う。

「私もです」

 葉摘が言う。

「……まじかよ」

 そんなみんなの意見を聞いて、新谷くんはなんだか変な顔をしてそう言った。どうやら新谷くんは、このUFOを呼ぶ実験を実際に自分の体で体験することが、あまり楽しくなかったようだった。

「萌は? どうだった?」硯が言う。

「うーん。普通、かな?」

 萌は答える。

 でも、その答えは嘘だった。実は萌は案外、みんなでこのUFOを呼ぶ実験をすることが、結構前日から楽しみだったし、今も、それなりに楽しかったのだ。

 だけど、そのことは萌だけの秘密にすることにした。

 なぜなら、萌は、……実験を楽しんでいる自分の心に、苦しさのようなものを感じていたからだった。

「まあ、僕と早川さんが普通ってことだな」と新谷くんは言った。

 でも、その新谷くんの認識は間違っていた。萌も普通ではないのだ。たぶん、ここにいるオカルト研究会の部員のメンバーの中で、いわゆる『普通』と呼べる人は、きっと新谷翔くん一人だけだと萌は思った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ