プロローグ 現代の社畜
初投稿の拙い文章ですが生暖かい目で見ていただけると幸福です。
俺の名前は鍵本葵。そこらにいくらでもいるリーマン、ただし過労死寸前だ。そんな俺には夢がある。異世界に転生してヒロインたちに囲まれて魔王を倒す冒険をしたり、恋愛をしてみたりすることだ。
しかし、そんな都合のいいことなどこの現代日本にあるわけもなく今日もその欲求をゲームやラノベで満たしている。
「なんかおもしれえことねえかな」
そんなことつぶやいていると会社のデスクの部長席から怒号が飛んできた。
「お前、ほんとに使えないな。やめてしまえ!」
説教を受けていた新人は苛立ちを感じているようだった。こめかみのあたりがひきつり青筋が浮かんできそうだ。
しかし、それを我慢しないと窓際に押しやられてしまい中卒、下手すれば小学生でもできるような仕事しかできなくなる。給料はラノベ数冊分とかゆう噂がある。
おっと、こんなことを考える暇はないのだった。俺は高さ30㎝は超えている書類を睨みつけた・・・・・・。
朝の8時、ようやく仕事が終わり2時間の休息をあたえられた。眠い目をこすりながら 俺は会社の外にでた。コンビニにでも行くかな、そう思っていると遠くのほうが騒がしいことに気が付いた。
多くの人が上のほうを見て写真を撮ったり、会話をしたりしていた。俺も真似してみてみるとマンションの上に1人の少女がいるのにきずいた。高校生だろうか、制服を着て靴を脱いでいる。あっ、これ飛び降りる奴や。
少女が一歩前進する。その一挙一動に民衆は息をのみ、警官たちは説得を試みようとスピーカーで懸命に叫んでいる。
しかし、少女は全く動じることなく一歩また一歩と歩を進めている。そして、ギリギリの所で止まると全く躊躇せず体を前に傾けた。民衆がどよめく。少女の体が都会のどんよりと曇った空に投げ出された。
そしてあと少しで地面とキスしようかというとき、彼女の体がまばゆい光を発し俺は思わず目を閉じてしまった。目を開けると俺は唖然とした。少女はどこにもいなかった。
まさかぺっちゃんこになったか、そう思い地面を見てみてもなにもなかった。
この時の俺は何も知らなかった。これからどのような第2の社畜ライフが始まってしまうのかを。
そして、どんな出会いがあるのかを。