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インタールード -あなたは今大切な物がありますか?-  作者: 箱丸佑介
第五節:神になり不死鳥と契約した男はどうやら死ねずに苦労が多いようです。
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地を這う者:弎

最近昨日今日といい夢をみて近い未来事故にでも遭うんじゃないかと、心配になっている平成生まれのスペランカーこと、箱丸です。

夢の内容はなんといいますか、昨日が好きな女の子と季節外れの花火大会に言ってる夢で。

今日は小説のpvがめっちゃ伸びててコメントもたくさん来てる夢でした。

近い将来一カ月以上投稿がなかったら、皆さん私はこの世に居ないと思って下さい。


時計を見ると午前一時、パソコンで調べ物をしてたりなんだりしてこの時間、一向に事件に関しては解決策が思い浮かばない。

ルカに頼まれた千聖ちゃん達のライブの話とか、色々その辺の関係も同時にやっているからかもしれないが。

まずは一つのことに集中しよう。

朝一で現場に向かって、凶器追跡して終わらせよう。

「その前に家族に料理を作ってあげないとか」

五時間ほど経っただろうか、証言をひっくり返す方法を考えていたら日が昇っていた。

やはり一番早いのは、マスターの言う通り凶器を見つけること。

「おはよう」

後ろを振り返ると千聖ちゃんが起きていた、いつもよりも早く起きたように感じるのだが起こしてしまっただろうか。

「おはよう千聖ちゃんごめん起こしちゃった?」

「大丈夫よ、たまには早起きしないとね」

「ならいいけど」

「あなた朝まで仕事していたの?」

「たまには仕事しないとね、それに千聖ちゃん達の大事なライブのもあったから」

「無理はしちゃダメよ」

「肝に銘じておきます」

どういう風の吹き回しかはわからないが、千聖ちゃんが妙に優しい、寝起きだからだろうか。

「それじゃ、仕事行ってくるねまた夜には帰ってくるから」

「いってらっしゃい」



アパートの前には効果があったのだろうか、記者が一人もいなかった。

家族の皆さんと軽く話をして昼食までまとめて作って家を出た、話を聞いたところでは昨日はゆっくり眠れたらしい。

携帯を取り出して木崎さんに電話を掛ける、が出なかった。

「うーむ、気は進まないがあっちに掛けるか」

携帯の電話帳を開き、もう一人の警察関係の知り合いに掛けた。

四年前から一切連絡は取っていないが、木崎さんによると今は警視庁にいるらしい。

電話の相手は四年前一度殺され掛けた相手、女刑事小川麗子。


「いやいや助かった!、朝っぱらから電話が掛かって」

「あなた自分の立場がわかってるなら自力で現場くらい入れるでしょ!? なんでいちいち私を呼んで・・・」

「今の所唯一無二の女で俺に死神の鎌を掛けた奴に久しぶりに会いたくなってね」

「そうね、あなたがあの時通り魔に刺されたなんて言わずに事実を話していたら、私は今頃刑務所に居てバッチも取られてるわね」

「そうだそうだ」

「それに、あなたはちゃんと兄の仇も取ってくれたし」

「本当ならワンコインじゃ割に合わないからな、菜っ葉が相当キレてたし」

「彼には本当にお世話になってるわ、今も仕事で手伝ってもらってるし」

「へー、あのハゲもいいところあるんだな」

「表沙汰には出来ないどね」

「あいつ毛もないし、殺し屋だしな」

「彼とは連絡取ってないの?」

「お前と一緒で四年前からずっと連絡してない、あの時の支払いがまだだから連絡来るとは思ってたんだけどな」

菜っ葉(本名菜の葉太郎(仮))には四年前の時ワンコインを渡した後、結局支払いを忘れてて連絡も無かったから今まで忘れていたのだが。

「あった」

軽く糸をたぐって周囲を探索すると、ものの五分で見つかった。

「それは?」

「今回の事件の凶器、鑑識に回してさっさと真犯人を捕まえろ」

「わかったありがとう」

「俺みたいに十割犯人を捕まえる奴もいれば、八割冤罪でっち上げる奴もいるんだ問題ない」



一週間後無事に釈放され、依頼を達成した俺は依頼主の元へ向かった。

「今回は本当にありがとうございました」

「いいんですか?親友に事実を伝えなくて」

「はい、面倒な事になるのも嫌ですから」

「そうですか」

「依頼料の五十万です、ありがとうございました」

「またのご利用を」

依頼主が店を出て行くのを見送って、マスターに声を掛けた。

「マスター彼女の身元はわかった?」

「ええ、わかりました彼女は牧野静奈さんというようです、ですが」

「なんか問題でも?」

「彼女数年前に事故で亡くなっているんですよね」

「はい?」


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