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インタールード -あなたは今大切な物がありますか?-  作者: 箱丸佑介
第五節:神になり不死鳥と契約した男はどうやら死ねずに苦労が多いようです。
51/88

ちんけな仕事編:終

どんな時でも、ハッピーラッキースマイルイェェェーーーイでお馴染みの箱丸です、どもども

ヾ(´ω`=´ω`)ノ。

この度は投稿が遅れてすいませんでした、別になにがあったわけでもないのですが、日中が弱くなりまして立ってるだけでふらっとするんですよね。

さてさて、話かわかって次回からはどうしようということなのですが、わてわてのTwitter小説専門垢の方でアンケートを行おうかと考えてます。

まだまだ先の話になりますが、全体像で第二部(中編の予定)に入るときシナリオを二つ用意しているのですが、アンケートをとって片方だけがいいか両方を投稿するかどっちかです。

あ、コメントなども待ってます!

新聞やテレビのニュースで取り上げられている各地での銃乱射事件、家に届いた手紙の中にはこれ以上の被害者が出る前に香澄を返せと書いてあった。

「返せと言われて返すほど愚かじゃないっての」

「愚かだろ」

「え」

「車の荷物降ろしたから、車は修理出しとくな」

「荷物って全部お前のだろ、俺はホルスターに入らない物は持たないんだから」

「荷物」

そう言ってルカが指さしたのは、ドンから誘拐してきた香澄だった。

「荷物っておい」

「後始末どうするか考えとけよ」

「M82A1用意しといてくれやることをやろう」

「なにに使う気なんだよ」

「誘い出して殺す」

「だよな、A2じゃなくていいのか?」

「今回はちゃんと狙撃するよ」

「了解」

今日は安心な平日なため日中は誰もいないのだが、そのほうが安心ならないんだよな。

「香澄ちゃんだっけ?」

「はい」

「逃げていいよ?」

「え、えぇ!?」

冗談めかしたのにあわあわしてる香澄ちゃんを温かい目で見ながらにや、と笑った。

「ま、冗談だけどな」

「多分おじさまの所に戻っても、私は物として使われるだけですから」

「おじさま?」

「はい」

「それってあの組のドン?」

「はい」

「なんでそんなののために騒ぎ起こしてるんだ、あのおっさん」

「よくわからないのですけど、私は金になるとは言っていました」

「ふむふむ、だろうねやっぱりこのすべすべの白い肌といいちょうどいいサイズのcカップといい、俺だったら有り金全部差し出しちゃうけどな」

そう言いながら足を触ったり腰を触ったりと、色々していた。

「あ、あのやめてもらってもいいですかね」

「悪い悪い悪ノリが」

「完全にノリノリでしたね」

「だって好みなんだもん、絶対後で俺の趣味で服着せてやる」

「あ、あはははお手柔らかにお願いします」

「んまいいや、ソファにでもこしかけてて」

「はい」

いくらミニガン連射した後だとはいえ、始末書を書いて一日経っても火薬の匂いは落ちない物だ。

ガチャっとドアが開き、帰ってきたのはのんちゃん達四人だった。

「あれ、お帰り随分と帰りが早いね」

「あっちこっちでニュースやってるでしょ、ヤクザの銃乱射の」

予想外の帰宅の返答をしたのはリサちゃんだった、なるほどなら安心だ。

「ま、都合がいいんだけど」

「都合がいいってなにかしら」

「あ、千聖ちゃんには絶対頼まないからお気になさらず」

喋り終わった瞬間思いっきり足を踏まれ、同時に頬を引っ張られた。

「いはい(痛い)いはい(痛い)」

「一言多いんですよ、大輝さんは」

呆れたように千聖ちゃん意外の三人は階段を上がって二階に行った。

「ちはとちゃんはなじてぐれまへんか(千聖ちゃん放してくれませんか)」

「それで、都合がいいってなんなの」

最後に頬を強く引っ張られ、解放された。

「いやね、ニュースの件に大事な大事な千聖ちゃんが巻き込まれたらやだと思って」

「本当にそう思ってるなら、登下校くらい送り迎えしてくれてもいいんじゃないからしらね」

「ソ、ソーデスネー」

「些細な対策もなく野放しにしておいて、心配してるなんて言わせないわよ」

「なんでそんなに怒ってるんですか」

「怒ってないわよ!、怒ってると思うなら理由は自分で考えなさい!」

かなりご立腹の千聖ちゃんは部屋(俺の)に行き、勢いよくドアを閉めたようだ。

地震でも来たのかという振動が家に流れた。

はぁ、とため息をついているとのんちゃんから携帯で。

『千聖ちゃんは怒らせると面倒くさいからがんばってくださいね』

と送られてきた、彼女は鬼か悪魔なんだろうか。

再びため息をついて頭をかく、この件が住んだら本気で謝ろう。



「ったく、呼び出しやがって」

「お前ぐらいしか俺のサポート出来る平日暇な奴はいないだろ」

「否定は出来ないな」

羽田空港から十キロほどの場所にある周囲に住宅街のない空き地、その場所にハイエースを止めて屋根に座りスコープの調整をしていた。

「それで、なんて言ったんだ?」

ルカが言っているのはほんの数分前のドンとの電話の事だろう、釣りと同じ要領で餌をつけて魚の前に出したような物なのだが。


「香澄ちゃんを返して欲しかったら、七億円用意していまから指定する場所で飛行機に乗れ」

〔な、七億円だと、そんな金持ってるわけないだろう〕

「持ってないわけないだろ、一億無駄に使う金があるんだからな」

〔う、うむわかった、場所を教えろ〕

「羽田空港に自家用のセスナが停まってる、それに乗ってるだけでいい出発は三十分後だ」

〔わかった〕

「空港だから銃は持ってけないと思うが、万が一にでも抵抗しようとなんてするなよ、パイロットは俺とは赤の他人だ」


「って言っただけだけど?」

「それでライムさんに空港で監視させてるのか」

「よくわかったなばかにしては上出来だ」

「頭かち割るぞ」

「ちょ、暴力反対」

「愛のムチだ」

「俺男とそういう趣味は」

「うるせえ無駄口だな、ライムさんから連絡が入った準備しろ」

「はいはい」

ライムからの連絡というのは飛行機が滑走路に入ったという連絡だろう、狙撃開始までは五キロあるのでもう少し無駄話しててもよかったのだが。

「今離陸したぞ」

「見えてる」

「絶対裸眼の方が目いいだろお前」

ピントが合っていないわけではないのだが、スコープを覗くだけで眼がぼやける。

「今スコープ替えたけどレンズいらない」

「だよな」

「目標に三発食らわせればいいんだな」

「右でも左でもどっちかのエンジンに三発だ朝飯前だろ」

「この距離がなければな」

着弾までの距離を考えて撃たなければならないのはいつでも同じだが、一、二キロならまだしも五キロは難しい気もする。

「泣き言は無しださっさとやれ」

「了解」

狙いを定めて引き金を引く煙が出ればヒット出なかったら外れ、という判定でいこう。

十秒経っても音はしなかった、外れだろう。

「へいへい、戦争屋プロのへったくそ!」

「うるさい!お前がやってみろこの野郎」

一発目は外したが二発目以降は外さない、プロとしてということもあるし、ルカにばかにされてるのも気にくわないのも含めて。

その後俺は集中してて覚えていないのだが、ルカ曰くこんなことを口走ってたらしい。

「俺はハワイに千坪の別荘を持ってる、でも、二十五歳年下のモデルとは付き合ってないてか、二十五歳年下って生まれてるか!?」

引き金を引く、聴力を限界まで魔法で上げたおかげでエンジンに当たった音が聞こえた。

「税金だって他人の五十倍も払ってないそもそも、税金払ってないし」

「お、おーい大丈夫か?、ばかにして悪かったって」

二発目、これもエンジンに当たった音が聞こえた。

「高校大学の成績は一位だった学校には通ってないけど」

「だめだこいつ、早くなんとかしないと」

「それなのになんでモテ期が来ないんだ!」

三発目が着弾したのを聞いて銃をぽいっと投げ捨てる、作戦は第二段階だ。

「本人が気づいてないだけでモテ期は来てるだろ」

「うしっ、行くぞルカ!」

「あいあい」

ルカのワープで操作を失った飛行機に取りついた、飛行機の墜落は阻止しないが金は全て貰っていく。

「時間は三分、それでまでに脱出するぞ」

「はいよ」

飛行機の窓を蹴り破り中にいた全員を撃ち殺した、まあ一人しかいないが。

「金は後ろの席だ」

「わかった俺は後ろに取りに行くお前は運転手を始末してこい」

「わかった、ルカ金は一円たりとも置いていくなよ」

「わかってるよ」

操縦席に入るともう諦めたのか自分から自殺したパイロットを見つけた。

首の脈に手を当てるが、もうすでに心拍は停まっていた。

「これはどこに落ちても文句は言えないな」

突入した客席まで戻るとルカがジュラルミンケースを運んでいた、六つほどだろうかかなり重そうに。

「よしさっさと脱出してライムと合流するぞ」

「わかった」



俺達はライムと合流して使っていない別荘まで行った。

「それで、随分と荷物がジュラルミンケースの数が少ないが中身は?」

「総額九億円の金ですね」

「よし、いいこと考えた」

「却下」

「ルカ年上の人のことはよく聞きなさい」

「じゃあ言ってみろ」

「全員で二億ずつ持って残りをミスティに報酬って言って渡すのは?」

「ボスに賛成」

「たまにはいいこと言うじゃねーか」

「たまにで悪かったな!」

二億もあればしばらくは仕事しなくても平気だろ、そう思っての行動だが二人はどうなんだろう。

「前回ドンから盗んできた一億と含めて四億円、ミスティに渡しといてくれよルカ」

「了解」

「それじゃ、くれぐれもこの事は他言無用で!解散!」

「「もちろん」」

こうして大輝と愉快な仲間達の仕事は終わったのだった、依頼人は帰らぬ人となり金は取るだけとる。

それがプロの仕事という奴だ。

(注:個人差があります)

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