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インタールード -あなたは今大切な物がありますか?-  作者: 箱丸佑介
第四節:命を賭ける価値のある守りたい物
32/88

クリスマス編:壱

スリーピングドッグス買いました、ゲーム暴騰します。どうも!箱丸です!

今回から、早く始まり、年末まで長引く予定のクリスマス編開始です、みんな最後までみてくれよな!

あれから一週間、ミスティとは顔も見てなければ声すら聞いてない。

まあ、そもそもとしてデスクワークは全て自宅で、この一週間仕事の依頼も無く、どうしても会社に入らないと出来ないことは全部秘書に任せて。

会社に入社すらしてないのだが。

「大輝くん!聞いてる?」

「全く聞いてない」

「んもう、久しぶり会えたのに」

行きつけの喫茶店で久しぶりに、会いたくはなかったが如月と会っていた。

関わりたくはないんだがそうも行かない、今は彼女もうちの社員だからだ。

「仕事の話だって言ったからだろ?、嘘なら帰るぞ?」

「じゃあ、仕事の話しようか」

そう言ってボンっといくつかの資料がテーブルに置かれる、仕事?また、いかんせん厄介事に巻き込まれそうな?。

(注:厄介事に巻き込まれるのは大輝がそういう星の下に生まれたから)

「私の課は知ってるよね?」

「芸能課だっけか?」

「その課でやってるプロジェクトのお手伝いをして欲しくって」

「そういうのって、俺の仕事じゃなくない?」

「いま人手が足りて無くてね、二つの新規プロジェクト用に人手を貸してくださいって副社長に頼んだら、うちには暇な社長がいますからこっちの仕事と一緒に、ボーナスって事でやらせといてください。って言われたんだー」

嫌がらせかな?、副社長からの嫌がらせかな?。

「それで仕事の内容は?」

「今うちの芸能課で取り扱ってるA応Gって言うアイドルグループの、二期生とついでに一期生の活動のプロデュースと、新しいガールズバンドの活動があるからそれのプロデュースかな?」

「それはつまり、プロデューサーをやれと?」

「そんな感じ」

「断る」

「そんなこといわないでさー、兄貴!いい女の子入ってますぜ!」

「わかった、そこまでいうならプロフィール写真見て決めさせてもらおうじゃないか。ってなるか!お前はうちの会社を潰す気か!」

(注:あんたが社長でいままで潰れなかったのが不思議なくらいです)

とは言う物の、うちの会社自体給料は普通のサラリーマンの倍はもらえて、労働時間は定時から定時。

さらに会社の飲み会は月二はあるし、土日祝日は休み、ボーナスは百万近く入るなどなど、世界一ホワイトな会社だと思うのだが。

「あとは、副社長から頼まれた学校のお仕事かな?」

「うちの会社教育事業なんてしてたのか・・」

(筆者:神奈川の時だって学校あったろ)

「違う違う、この前都内の近い高校三つを一つにするって国の話で、運営を押しつけられただけだよ」

「そういえばそんな話が」

女子高二つ、男子高一つを共学にしてどうのこうのって話があったのだが。

個人的に男子は大喜び、女子は嫌がりそうだねぇと思っていたのだが。

実際は逆で男女比率が七(女):三(男)になってしまい、他校に転校してまで逃げる男子生徒が続出し、ほとんど女子高になってしまったのだった。

「その学校の形上の校長と、今月いっぱいの先生の代理が必要なんだって」

「今月いっぱいって今日で終わりだろ?」

(注:十二月の二十二日)

「もう一週間あるんだよね、授業日数が全体で足りなくて延長で一週間」

「それならいいか、やってやるよ」

「芸能課の手伝いの方は?」

「それもやってやる」

「んじゃ、がんばってね。この資料とこの紙に目を通しておいて、今日の午後四時から両方のプロジェクトのメンバーがスタジオに集まってくれるから、それはよろしくね。学校の方は月曜の朝直接行けばいいらしいから」

「りょうかい」

「それじゃ、私はこれから仕事だから!コーヒーごちそうさま」

そう言って如月は店から出て行った、仕事か、面倒くさい。

資料を持ち、マスターに会計をした後店を出る、今日はこれから向かう所があった為愛車に乗ってその場所へ向かった。



行きたい場所とは言ったものの、自分の家の敷地だからほとんど家に帰るようなものなのだが。

敷地の中にあるガレージに入った、中は真っ暗、埃こそついていないが、ここ一ヶ月は入ってすらいない。

「スリープモード解除、認識番号8672、ルイ起動」

そう言うとガレージ内のライトが全て点き、どこからともなく声が聞こえてくる。

〔お帰りなさいマスター、一カ月ぶりですね〕

「嫌みか?ルイ」

〔いえ、マスターが多忙なのはよくわかっていますから〕

「マスターはやめろ、大輝でいいって起動したとき言ったろ?」

〔では、ご主人様と〕

「やめろ」

声の正体はAIプログラムのルイ、俺が設計したプログラムなのだが、俺より知能が低い。

(筆者:作った人によるのでは)

「無駄口叩いてるって事は、頼んどいたGT-Rのカスタムは終わってるんだろうな」

〔ええ、終わってはいます。一つ問題があるとすれば〕

「なんだ問題って」

〔ガス欠です、ガソリンが入ってません〕

「はぁ!?」

〔ここから一番近いガソリンスタンドは五キロ先です、そこまで押していかなくてはなりませんね」

「エボのガソリン移し替えしとけ、走れる分だけでいいから」

〔それでは半分程移し替えておきます、スポーツカーは燃費悪いですから〕

「あーうん、悪かったよ乗りもしないGT-R買ってカスタムさせて悪かったって」

〔おまけになんですか、防弾加工だけかと思ったらATからMTに変えてくれって〕

「しょうがないだろ、初期がATだったんだから。俺AT運転出来ねーし」

(注:そもそも免許証がないです)

オートマ不便、オートマなんか無くなればいい。

(注:車に乗る過半数以上の人が逆の事を言います(多分))

〔無免許ですからね、マスターは〕

「いや持ってるよ!?、持ってるけど矛盾が生まれるだけだよ!?」

(筆者:免許は十八になってから。お酒と煙草は二十歳になってから)

〔移し替え終わりましたよ。エボに入ってた燃料の半分を入れましたから、余裕でスタンドには着くかと〕

「細かい確認作業はガソリンスタンド着いてからやるか」

〔お店に迷惑なので店ではやらないで下さいね〕

「やるかボケ!」

〔それでは、私はGT-Rのメインシステムにいますので〕

「着いてくる気か」

〔オフコース(もちろん)〕

「せめて携帯にしてくれ」

〔ラジャ〕



「こんなに人が多いとは」

「資料にちゃんと目通してくださいよボス」

「まぁ、がんばろう」

こうして俺の人生を変える出来事は始まったのだった。

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