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インタールード -あなたは今大切な物がありますか?-  作者: 箱丸佑介
第三節:未来からの使者
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神奈川暗殺依頼編:弎

学校は あと二日だって 行きたくない。

どうも!箱丸です。

自分の限界にチャレンジするということで最近は毎日投稿してるわけですが。

pv数が増えてる気が、しなくもないです。

と言ってもわてわては毎日暇なんで、元々毎日投稿が出来なかったわけではないんです。

その代わり一話一話の精度が落ちますけどね。

それでは本編どうぞ!。

飛んでいった腕とM1911を手に取り胴体と腕の断面部を合わせた。

「あー、痛みがねーな、片腕くらいなくても平気かもしれないな」

くっついた右腕をぶんぶんとふりまわし、銃をホルスターにしまう。

「さてと、さっさとぶっ壊すかな」

【飛行魔法:フライ】

まだ慣れてはいないが、弾幕を避けながらでも、飛んでいった方が早いだろう。

でも、先に避難を優先させるべきだろうか。

下を確認しながら空を飛んでいると、舞姫達学生が襲われていた。

「あんなでかいのより、目先の奴を助ける方が優先だよな」

飛行魔法を解除して降下する、了解でM1911とMS8を持ち、学生達と敵間に入り、敵を撃ち殺した。

「なんでお前らここにいるんだ、さっさとシェルターに避難しろよ」

「俺達だってこういう時のために訓練してきたんだ、戦えるぞ!」

「そうだよ、大輝くん私も力になりたいよ」

「お前らが束になっても二人すら倒せないのに、戦えるわけないだろ!。現状をよく見ろ!お前らがすべき事は無駄死にじゃなくて、国民を守ることだろ!」

「だけど、一人じゃ出来ないこともあるでしょ」

「ならはっきり言ってやる、お前らは足手まといだ。だから、全員ここに残って大人しく国民を守ってろ、方法はなんでもいい」

その言葉を聞いて舞姫以外の生徒は散り散りになり走って行った。

「お前も行けよ、俺と一緒に来たって早死にするだけだぞ?」

「国民を守る方法はなんでもいいんでしょ?」

「ばかな女だな」

ここからは生徒達の負担を考えて、処理しながら海に向かった方がいいか。


海岸まで着くのに一本道だったが、処理した敵は200程度、これが神奈川だけじゃなく他の所にも回ってるとすれば。

「早々に対処しなくちゃ、いけないって事だよな。舞姫お前、飛べるわけ、ないよな」

「流石にちょっと、私も空は飛べないかな」

「だよな、だったらあの円盤の天井に登って溶かして、中に入って」

色々な方法を考えてみる、だがどの方法も成功しても舞姫が犠牲になる可能性がある。

その可能性をゼロにして、かつ素早く行動しなくちゃならないなら、舞姫をここに置いてく方が賢明と言える。

でも、俺の目の前にいる舞姫は、そんなことを納得するような奴じゃない気がする。

本当につくづく俺の周りにいる女は、ばかばっかだな。

「魔力切れもいとわなければ、出来るか。舞姫何も言わず俺に担がれてろよ」

そう言って、舞姫をお姫様だっこする、舞姫だけに。

【飛行魔法:フライ】

二人分ということで、いつもの倍魔力を消費する、いつかジェットパックでも作ろう。

一つ目の舞姫の犠牲になりかねる可能性は、スピード重視して、負荷に耐えられず舞姫の体が潰れる可能性、言わせて貰うが舞姫の体は平均女性より外見は明らかに弱い。

剣を振り回せば3回で俺の骨は砕けても、自分の体はそこまで丈夫じゃないのだろう。

二つ目は潰れない最低のスピードが出る、高度からの降下、これの問題点は魔力切れと降下中に迎撃のレーザーがきたときに。

さばききれず舞姫に当たる可能性があった。

ならば第3の選択肢は、一つ目の最大スピードで横から突撃しつつ、舞姫に耐えられるよう防護魔法を掛けつつ。

迎撃のレーザーを魔法で防ぎ、搬入口から突入するしかない。

それなら《《舞姫への》》問題点は無くなる、問題が残るとすればただ一つ、魔力切れにより目標に届かず海で溺れるか、運良く中に入って敵にトドメを刺されるかの二択。

元々神祇を使うつもりだったのだから発動してしまえば問題ないのだが。

「だ、大丈夫?私、重くない?」

「女の子が自分から体重を気にするもんじゃないよ、大丈夫これくらいなら全然軽いさ」

少しだけ余裕がなくなってきた、言葉が強い口調で喋れる余裕がなくなった。

円盤の側面から攻めてはいるが、一応迎撃は飛んでくるらしい。

これ以上無理をすれば、多分意識ももうろうとしてくる、でも、そんなことを気にしてる余裕はない!。

【防御魔法:絶対障壁】

レーザーが障壁に遮られ消滅する、流石に魔法の最高防御壁までは貫通されないらしい。

でも、連発されれば話は別だ。

精度も強度も魔力量低下と共に下がっていく、円盤までは軽く見積もっても三百メートル。

もう入る方法なんて考えている暇なんて無い、このままのスピードを維持して特攻してやる。

残り五十メートルでスパートを掛け、円盤に激突する。

追突の衝撃で意識はもうろうとし、周りは兵士で囲まれていた、どうやら年貢の納め時らしい。



まぶたが重く開けられない、どうやら両腕を吊り上げられ捕まったようだ。

近くから男の声が聞こえる、どうやら、拷問を受けているらしい。

「私が貴様に頼んだのは、この男を使って我々の害になりかねない貴様の娘を殺せと依頼してこいと頼んだのだ。それがなんだ!、貴様は殺せではなく、守れと依頼したな、そこまで娘が恋しいか!。自分の命よりも」

「お前にはわからない、これが私の選んだ道だ、どんなに苦しくても後悔はしない」

うるさい!、と片方の男が怒鳴りもう一人の男を殴っていた、どうやら話を聞く限り殴られている男は依頼主、殴っている方は、依頼主の上司、そしてこの船の指揮官ということだろう。

「そんなに娘が恋しければ、あの世で共に生きるといい。貴様と貴様が誘い込んだこのちんけな殺し屋を殺して。貴様の娘もあの世に送ってやろう」

「好きにすればいい、私は君に殺されても後悔はしない。なんてったって、私が依頼したのは世界一信用のできる男だからさ」

「そうか、なら苦しんで死ぬがいい」

その言葉を最後に銃声が二発聞こえ、それから声がしなくなった。

意識が遠のいていく、一体何だったのだろうか。



「ゴホッゴホッ」

水を掛けられ目を覚ますとそこには一人の男が立っていた。

「おはよう、殺し屋君。君に興味が湧いてね、一つ君と取引がしたい」

「取引、だと?」

「君を生かす代わりに、私達の侵略作戦に協力してほしい。と、言えば充分かね?」

「充分すぎるくらいだ、断らせて貰う」

「君もなかなか強情だね。おい、あれを連れて来い」

そう言って連れて来られたのは舞姫だった、後ろには銃を持った男が二人。

「君に協力してもらい、この娘を実験台にしようと思っていたのだがね。君には少々痛みが必要なようだ、しつけに効くのは痛みだと言うだろう?」

男に腹部を一度、殴られ、両足に一発ずつ銃弾を受けた。

痛みが直に来る、神経をコントロールして痛みを消すことも出来るが、その余裕すら今は残っていない。

「やめて!大輝くんを傷つけるなら、私を実験台にでもなんでもして!」

「だめ、だ」

「ふふっ、賢明な判断だ、よし連れて来い、そいつはもう処分していいぞ」

兵士の一人と男が舞姫を連れて部屋から出て行く、もう一人の兵士がこちらに銃を向けてくる。

だが、ここで死ぬ気はない!。

「俺のことをみくびるなよ、くそ野郎」

体をうねらせ足で兵士の首を絞める、兵士が落ちた所で吊り上げられている鎖を手で握り砕き、手から枷を外す。

ふと右に目をやると、先ほど拷問を受けていた男だろうか、衰弱して弱り切った男が先ほどまでの俺と同じように吊り上げられている。

その男の顔には見覚えがあった、俺に仕事を依頼してきた、あの男だった。

「おい、あんた!大丈夫か?」

脈を測るとかなり衰弱していることがわかった、多分撃たれてから一時間以上経っているんだろう。

声は出ていなかったが、口の動きでわかった、彼の最後の言葉が。

『娘を頼む』

「あぁ、任せろ。スリルと引き換えに給料分の仕事はしっかりしてやるよ」

脆葉月を取り出して拷問部屋を出る、今は無性に腹が立っている。

部屋を出るなりワラワラと出てくる、誰一人として、今日は生き残りは出さない。

「覚悟しろ、俺のルールに反したこと、俺を怒らせたこと、後悔させてやる」

脆葉月を横に一振りすれば、兵士は全員一瞬で真っ二つになっていった。


ドォンッ、とドアを蹴破った、逃げ惑う兵士の一人をとっ捕まえ舞姫が何処に連れて行かれたか聞き出し、特定した部屋の中には、怪しげな器具と、舞姫と男の姿があった。

「追いついたぞこの野郎」

「私は随分と君をみくびっていたようだ」

「たとえ依頼人が死んでも、仕事は最後までやらせてもらう」

銃を構え始めた男を無視して、舞姫の元へ歩いて行く。

「私をばかにしているのか」

「勘違いするなよ、舞姫がいたら本気が出せないだけだ」

一番近いシェルターにワープし、舞姫を置いて男の元へ戻った。

「遠慮無しでいかしてもらう、この船が壊れようが何だろうが関係は無い」

「そうだな」

そう言って男がどこからか二本の剣を取り出していた。

「そっちに合わせて俺も剣で戦ってやる」

普段神祇を使わないときは刀を使っているが、刀の方がみねうちが出来るため殺さずに戦うのが楽なだけで。

本気で戦うなら、剣の方が使い勝手もいいし、刃こぼれもしづらければ戦いも易い。

【第百神器:ラグナロク】

【第百一神器:グランドクロス】

体の痛みよりも今は、怒りが勝っている。

男から振りかざされた二本の剣を、一本で防ぐ、本当なら防ぐ必要すら、ないのだが。

「悪いけど、茶番は無しにさせて貰う」

【第百二神祇:聖剣のホーリーソード・レゾリュート

両手で振り上げた二本の剣から出た黄金の柱は、第三神器装備時のナイトオブラウンズよりも、広範囲で長距離を円盤の天井を突き抜けそびえ立っている。

「ま、待て考え直せ!私を殺して何になる!」

「少なくとも、俺の苛立ちを押さえるには充分だ」

「やめてくれ、私は依頼されただけなんだ」

「なら諦めろ、お互いプロなら、相手が悪かったって事で納得しようぜ」

「く、くそう」

俺の手から振り下ろされた剣は円盤と男を真っ二つにし、全てを光で飲み込んだ。



それからの事はよく覚えていない。

-あとがき-

次回で神奈川暗殺依頼編は終了となります!

クリスマスストーリーも兼ねて金曜から三話クリスマス編をお送りしたいとおもいます!

これからもよろしくお願いしまっせ!。


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