未来編:終
どんなことでもレディーファースト、変態紳士のことわたし、どうも!箱丸です!。
今日はとくに喋ることないんですよねーww。
そういえばスリーピングドッグス買ったんですよ、この調子でスカイリムも購入して冬はゲームに明け暮れようかと思ってます。
ちなみにスリーピングドッグスは届くのまち。
とりあえずの目標は文字数は少なくなるかもしれませんが、毎日投稿を目指してみようとおもいます!。
みなさんわたくしのこれからに乞うご期待!
「なんだこれ」
つい口から漏れてしまった言葉、しかし、それが出てもおかしくないようなデータが目の前には出ていた。
「現代科学ではない、クローン技術ですね、彼が持ってきた物は相当の物ですね、しかもこれなら母子がいなくても作り上げられますよ」
分析の終わったUSBメモリを持ってきたライムの分かり易い感想、ファイルには別データも入っていた。
「何のためのデータなんだろうな、俺達に得があるか?」
「そう言われればなにもないですね、でも、一つ気になることが」
そう言ってライムは別資料を手渡してきた、多分さっきのガキの検査結果だろう。
「遺伝情報は百パーセント一致、ですがボス、ボスの身体情報と比べて全てが一致しています、それは、人間的な部分だけではありますが」
「つまり?」
「仮説にはなりますが、彼はボスのクローンの可能性があります」
「確かめる方法はないけどな」
「一つだけありますよ」
社長室のドアが開き、ミスティとさっきのガキが入ってきた。
「呼び出しといて遅れてくるとはいい度胸じゃねーか」
「大輝さんは呼び出しても一時間掛かりますから」
「それで、確かめる方法ってのは?」
「『血』ですよ」
「血って?」
「大輝さんの血の特性を生かしてですよ」
特性というのは、得に特化した物ではないのだが、血を自由に形を変えて動かしたり、燃やしたり、鉄とともに溶かしたりなどなど用途は様々、使い道はないのだが。
「俺の血なんかなにに使うんだよ」
「大輝さんの血を飲んだ人は、適合者なら力を得れる、不適合者なら体が骨の髄まで弾け飛ぶ。でしたよね?」
「え、そんなグロい事俺言ったっけ?。R18以上のことは言わないようにしてたはずなんだけどな」
性別に関わらず俺の血を飲んで耐えられた者を適合者、耐えられなかった者を不適合者と分けていた。
「今まで瀕死の人間にちょくちょく試してはみたものの、適合者は一人くらいしか出なかったんだよね~」
「俺に、それを試せと?」
「お前に覚悟があるならだけどな」
身体情報が同じなら血も同じ、そういう仮定としての実験だろうが、試してみる価値はありそうだ。
無論、本人が望めばの話だが。
「俺はここに飛ばされた理由がよく分かっていない。でも、それで力が手に入るなら、それでいい」
「わかった、でも、しばらくは俺に従って貰う、それで使えそうならミスティの下に置くよ」
「それでいい、守りたい物が出来たとき、守れないのは辛いから」
どこか自分に似ている気がしなくもない、無論自我があるとはいえ、俺のクローンかもしれないのだが。
社長用机のの引き出しを引き、中から注射器の入った箱を取り出す。
「覚悟がいるぜ、死ぬ覚悟がな」
「大丈夫だ、問題ない」
注射器を自分の左腕に刺し、一本分の血を抜く、普段なら指を切って一滴二滴なのだが。
今回は面白そうだ、血にいままで覚えた技と魔法をコピーしていく、これが適応すれば全ての技と魔法が使えるようになるはずだ。
あくまでも、一部の技と魔法はコピーせずにだが。
これが適応すれば、チートキャラのコピーが完成だ、間違いなくこのクローン技術があれば、オリジナルの俺の血を使って、今のように技をコピーして使えるようになり。
人型で潜入にも使え、軍隊にも勝る兵器が出来上がってしまう。
「自分でやれよ」
と注射器を投げる、あとは刺すだけの簡単な作業だ。
ガキは自分の腕に注射器を刺すと中身がなくなった途端に倒れた。
「成功だな」
「そうですね…」
無言のままクローン技術とは別の資料に目を通す。
「『恐るべき子供達』か」
「その計画の第一段階ですか、この資料は。ボスの遺伝情報を元にクローンを作り、兵士に仕立て上げる、と」
「これを作った組織が今あるとすれば、大問題じゃないか」
「でも、彼の言ったおじいさまが大輝さんなら、なぜ、一緒に居たのでしょうか」
「資料には、この計画の目的は、ボスの抹殺と書かれていますが」
「さあな、気は知れんが、なにか目的があったんだろう」
「そうですね、大輝さんの考える事なんて普通の人には理解できないような物ばかりですもんね」
そうだな、とイスに腰掛けると、外から銃声と悲鳴が聞こえ、それと共に社内のサイレンが鳴り始めた。
「また、お呼びでないお客様かな」
「どうやって中に入ってるんでしょうね、転送魔法拒否と結界も張っているんですけどね」
「さっさと解決しよう、そこのぼんくらたたき起こせ。働かずして食うべからずだ」
「大輝さんには言って欲しくないです、その言葉」
ライムがガキを蹴っていた。
多分、一発で起きるだろう、と思いながら温かい目で見ていると、案の定一発で起きた。
「体が重い、頭が割れそうだ」
「意識の集中に専念しろ、十秒もすれば慣れるはずだ」
そう言って軽く体を伸ばす、仕事着のYシャツ姿だから支障はないのだが。
「スペツナズが下で迎撃の指揮をとっています、敵は先ほどのような虎狼の姿をしていると」
「んじゃ、ライムはここでミスティと待機。俺はこいつと下に行ってスペツナズの援護に行ってくる」
勢いをつけて窓に向けて、ガキを蹴り飛ばした。
あれここ何回だっけ、八十階だっけ?。まぁ、これくらいじゃ死なないだろ。
蹴破った窓から遅れて飛んだ、これくらいの高さなら重力軽減だけでなんとかなる。
足を地面につけるとガキが地面に顔をつけていた。
「あんた、ふざけんなよどんだけ高い場所から落としてくれてんだ」
「大丈夫大丈夫、これくらいなら死なねーから」
「このくそじじい」
「無駄話は後ださっさとやるぞ」
周りには銃で応戦する、うちの社の防衛班の連中と、スペツナズがいた。
虎狼が急に止まると体を分裂させた、元々先ほどより二回り大きかったのだが、数は三十ほどだろうか。
「来るぞ!!」
うわぁぁ、という悲鳴と共にどんどんと味方がやられていく、その内の二匹がガキに向かって走っていた。
「せいっ」
こちらにも囲まれるように十体ほど来ていた、これだけの数を相手にしてもあのガキをかばう事は無理だ。
【月影流弓術:音速の矢】
ガキを狙っていた片方の虎狼は射抜けた、しかし、もう一匹は倒しきれずガキに向かって襲いかかっていた。
「下がれ!」
ガキが後ろに投げ飛ばされ、盾になったのは、スペツナズだった。
「スペツナズッ!」
「ボス、あなたに助けて貰った命、ここで使わせて貰います」
スペツナズは手に持っていたアサルトライフルで虎狼を連射した、虎狼は力尽き、同時に虎狼に噛まれたスペツナズも力尽き倒れていた。
「おい、犬共。俺をキレさせたらどうなるか、身をもって教えてやる」
【月影流合技:一刀両断&視認斬り】
月影流にある技は、剣術、弓術、武術、剣術多段、全術合技の五つ、全てが使いこなせれば、それこそ向かうところ敵無しになる。
残っていた全ての虎狼が斬られていく、どこにいてもかまい無しに、真っ二つに。
「大丈夫か、ガキんちょ」
「ルカだ」
「あ?」
「和田ルカだ俺の名前は」
「合格だ、これからスペツナズの変わりとしてミスティのサポートにつけ、仕事はみて覚えろよ」
「わかった」
この辺一帯は血と火薬の匂いで埋もれてしまっている、早々に対処しなければならないな。
「また一人か、俺はどれだけの犠牲を払えばいいんだろうな、スペツナズ」
スペツナズの勇姿を見て思う、俺はどうすればこんなにかっこよく生きて、そして死ねるのだろうかと。
-あとがき-
気づけばもう二学期終了まで一週間、クリスマス編一切進んでおりません(キリッ。
結局なにもコメントとかなかったので、新しくキャラ作るかどうするかすら決まってません、ほんとのところ、未来編書く前に書き終わったと勘違いして、新編書き始めちゃったからクリスマス編は無しでもいいんですけどね。




