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プロローグ……イヤ、単なる説明じゃねーの?

二作目投稿!

頑張って完結目指しますので、暖かい目で見守って下さい。

頑張って週一投稿で行きたいけど、時々隔週になるかもしれませんので、お許しを。

 かつて、人が空を飛ぶ事は夢物語の域を出れなかった。しかし、人は夢を追い求め試行錯誤を重ね夢物語を現実へと変えた。

 それからも人は多くの夢物語を現実へと変えてきた――『科学』によって。

 人が到達出来ぬ地の果てへ・海の底へ、そして宇宙へと(いた)った。そうして発達を続けてきた『科学』は、ついに新たな夢物語を現実に(もたら)した。


――『仮想現実空間』――


 ある種の機械を装着する事によって、その人物の五感を完全にデータで構築された仮想現実空間へと誘う事が可能になったのである。

 そしてその技術は、最早(もはや)爆発的と言ったレベルで進歩を続けていく中、世界に名立たるアニメ・ゲーム業界を持つ日本では、あるジャンルと密接に関わっていった――『VRゲーム』である。

 日本の優れた技術者達(オタクども)の努力と情熱(オタ魂)によって、フルダイブなVRゲームの開発に成功した。これにはゲーマー共が歓喜した。コントローラーやタッチペンを用いずに己の五感で楽しむ事が可能なゲーム。飛びつかずにはいられない。

 だがそこで止まらず、技術者達(オタクども)はそこから更なる開発と進歩を重ねて遂に『VRMMO』が生み出された。

 日本で、世界にとっても初となるVRMMOゲームが発売された時は危険な為、店頭での販売をせずネットでの通販のみした所、その倍率は軽く6桁を超えた程であった。

 そこからはあっと言う間であった。次々に新しいVRMMOゲームが発売されてはそれをプレイしたプレイヤーの声を聞き、それを糧に更なる新しいVRMMOゲームを開発する。

――世は正にVRMMOゲーム時代!







……そんな中、問題作となったある一つのVRMMOゲームがあった。

 タイトルは『九十九(つくも)妖異譚(よういたん)』。タイトルからわかる通り、和風のVRMMOゲームである。そして主なモンスター……と言うか敵が妖怪なのである。

 妖怪や幽霊等を退治する昔の日本を舞台にしたVRMMOゲーム。職業の選択幅の狭さとレベルよりもスキルを重視したシステムの為、プレイヤーを選ぶゲームになってしまっている――それだけを聞けばまだ普通のゲームなのに問題作と呼ばれる様になったのは、そのゲームのプレイヤー達の所為であった。

 このゲーム、昔の日本を舞台にしている為……和服萌え、ぶっちゃけると巫女萌えな連中が食いついた。プレイヤー全体の8割がそんな連中なのであった。しかも、彼等は最初こそは満足していたが、次第に彼等の情熱はゲーム内のNPCでは満足出来ず、自分で自らの理想を形作る事へと至ったのである。







…………ネカマと言う形で。


――かくして、その後このVRMMOゲームは見事ギネ〇ブックに『アバターとの性別が一致しないプレイヤーの数が世界で一番多いVRMMOゲーム』と認定されたのであった。

……この認定を受けた時。ゲームの製作者は『悪名も汚名も名声は名声だ!』と(のたま)ったとか……

まあそれでも、このゲーム独特のシステムや設定等に惹かれて、真面にゲームをしている者達も居るので、このゲーム自体の評価はそこそこ良いものであった。




――これは、そのゲームにおける、ある一人のプレイヤーの物語である――

ご愛読有難うございました。

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