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チートだけど宿屋はじめました。  作者: nyonnyon
第一章:異世界までの長き戦い編
1/61

ある日突然に

皆様始めまして。

作者です。

初投稿です。

お目汚しかもしれません。

それでもよければ


どうぞ・・・。

「いらっしゃいませ、『竜帝(りゅうてい)宿木(やどりぎ)』へ」


(もう何度この挨拶を交わしただろうか?)


 オークラン王国首都クランクランにひっそりとたたずむ宿屋


『竜帝の宿木』


 その宿屋で、女主人『カーラ・グライス』は一人物思いに(ふけ)っていた。


----


『竜帝の宿木』には、多くの売りがある。


 例えるなら【料金】

――安い。とにかく安い。


 例えるなら【料理】

――美味い。とにかく美味い。


 そして何より【カーラ・グライス】

――美しい美貌、173cmの長身、無駄が一切ない肢体。

その全てが男性、女性、老いも若きも問わず魅了するのである。


 そんなカーラだが実は誰にも言えない秘密がある。


 それは・・・





『元男の異世界トリッパー』であるということ。



―回想―


 はじめまして、俺の名前は高橋竜太(たかはしりゅうた)そこそこの大学を出て、

そこそこの会社に就職した今年で28になるそこそこのおっさんだ。中には28なんてまだまだ若いというやつもいるかも知れないが、運動しなければすぐに腹が出てくると言えばどれだけおっさんか分かっていただけるだろうか?


 今日は会社が休みなので久しぶりにゆっくりできる……ってのに、


「見慣れた天井だ」


――とても見慣れた自分の部屋の天井でしたww。


ただ……。


『申し訳ありませんでした!!!』


(いきなり謝ってくるこの金髪は何者だろうか?)


『申し訳ありませんでした!!』


(しかも絶滅危惧種ザ・DO☆GE☆ZAじゃないか)


『申し訳ありませんでした!』


(……まぁいいとりあえず)


『申し訳あr「うるさいッ! しかも徐々に『!マーク』が減ってる!」

 ――ベキッ!

 iまッフべしッ! ……って痛いじゃないですか!!』


「なにか問題が?」ニコッ♪


『ィエ、ベツニナニモ』


(ないのか……。まぁいい)


「で、お前は誰なんだ『いきなり土下座娘』」


『そんな変な名前じゃありません! 私は最高神です!』


(サイコ・ウシン? ベルギーあたりの芸術家だろうか?)


『違いますッ!! 最高・神です!『最も高き神』です!!!』


(へぇ~。最高神ねぇすごいすごい……。


――って最高神んんんんん!!!)


『えっへん。ぶい(^^)v最高神です』


「で、その最高神が何の用かな? なんか謝ってたみたいだけど?」


『あれ!? すごい普通に切り返してきましたね!?

 ……おかしいなぁ~もう少し最高神ネタで引っ張れると思ったのに――ブツブツ……』


(まぁ、小説とかにはよくあるパターンだし……)


「てか何の用だよ、最高神(嗤)さん?」


『なんか微妙に字が違う気がしますが……


 ――――コホンッ! 説明しましょう!



 高橋竜太さん! 貴方は死にました!!』





 は?





『貴方はお亡くなりになりました!!』




 は?




『貴方は身罷(みまか)りました!!』


(おk落ち着け難しい日本語を使うな。

  大体把握したぞ、ドッキリだな)


『違います貴方は本当に亡くなったんです!!』


「……まじで!? 何で!? まだ若いぞ俺!?


 ――あッアレか! テンプレか!『私の手違いで殺してしまいました~

 お詫びにチート転生です☆』ってヤツか!!!


 ヒャッホ~イ!! ウホホ~イ! チートだゼ~チーt『それも違います!!!』…………?」


(違うの? でも謝ってたじゃん?)


『私の手違いで殺したわけじゃありません。ただの寿命です。じゅ・みょ・う!!!』


(寿命? 俺寿命で死んだの? まだ28なのに?


 ――てか寿命で死んだんなら何で謝ってたんだ?)


『――え~とりあえず説明しますね、


 貴方は28歳になった2ヵ月後、自宅睡眠中になぜか亡くなる、

 それは神様統一管理寿命作成手帳にも書いてありますので間違いありません』


「ちょっとまて、何だ"なぜか亡くなる"ってのは!?」


『気にしちゃいけませんよぉ、ぶっちゃけ設定考えるの面倒だったんです。

 28年前の私が……』


『それはそれとして私が謝っていた理由は、貴方が入るはずだった輪廻の輪に

 たまたま別世界で死んだ人を入れてしまったんです。

 

 そのせいで空きスペースがなくなり貴方の入る余地がなくなってしまった。


 なので貴方は輪廻の輪に入れずあぶれてしまった。


 ということです。テヘッ☆』


(『テヘッ☆』じゃ…………ね~じゃろがい!!!

  訳が分からん! そもそもなんで別のヤツを入れとんじゃい!)


『まぁ理由は【ご都合主義】ってことで置いておいて、貴方には選択肢が三つあります。


 1.輪廻の輪の空きを待つ。

 2.浮遊霊として彷徨う。

 3.異世界へGO!!!


 私としましては異世界行きをお勧めします!


 ――揉み消しが簡単ですので……ボソッ』


「今なんかボソっと言わなかったかい?」


『イエイエナニモイッテオリマセンガ』


『――で、どれにするんですか?』


(怪しい、怪しすぎる!!!)


『3.ならチートもOKですよ?』

(なに!? チートOKですと!? 明らかに怪しいがチートは魅力だ)


 何を隠そう『俺』こと『高橋竜太』はオタクである。それも隠れオタクだ。

オープンには出来ないが隠れてネット小説なんかを読みまくっている。


 特に日本最大の投稿ネット小説サイト『小説を読むゼヨ!』は素晴らしい!!

色々な人が自分の空想、妄想などをまとめて詰め込む投稿小説がいっぱいなのだ!

そこで様々なチート、主人公最強ものを読んで(自分ならこうするのに……)

などと妄想に浸ることもしばしばあったほどだ。


(そんな俺が憧れのチート主人公に!? おいしい、おいしすぎる!

 おいしすぎて逆に怪しいが……)


『どれにしますか?』


「決まってるだろ3.だ!!」


 こうして俺『高橋竜太』の異世界行きは着々と進行していくのであった。

どうでしたでしょうか。


誤字・脱字は極力修正させていただきます。


月10更新程度を目指したいと思います。

よろしくお願いいたします。

感想お待ちしております。


1/4 転生者→異世界トリッパーに変更しました。

1/21 心の言葉を()表示に変更。その他もろもろ追加しました。

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