作戦その2
放課後。
作戦その1は失敗したが、今度こそ!と、思い風間潤と一緒に帰る事に。
・・・何話せばいいのかわかんない!
話題がない!
パにくりすぎてなんだかよくわかんなくなってきた・・・!
そもそもなんで私、こいつと帰ってるわけ!?
誰か助けて~!
ヘルプミー!!
「・・・おいっ!バカ女!黙ってないでなんか喋ろ!気まずいだろうが!」
「だーかーら!私はバカ女じゃあないって言ってるでしょ!?」
「馬鹿じゃねえか。敵に作戦ぶちまけたり、人の名前間違えたり。これのどこが馬鹿じゃないんだ?」
「うっ・・・。」
「だろ?」
「そーですよ!どうせ私はあなたのように頭も良くないし、運動できないし、ルックスだって全然可愛くないですよ!」
「へー。よく分かってんじゃん。素直でよろしい。」
「ふん!じゃあね、私、こっちだから。」
「一人で帰れるか?」
「馬鹿にするなー!」
「はいはい。じゃあな。・・・あ、そうだ。」
少しから歩いて風間潤が振り向いた。
「お前さっき、自分の事全然可愛くないとか言ってたけどな!お前、結構かわいいと思うぜ!」
それだけ言って歩き出す。
風間潤が見えなくなるまで立ち尽くしてからふと、我に返って気づく。
頬が赤くなっていることに。
「・・・馬鹿・・・。」