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勝負の内容
そして放課後。
若干の遅刻。
りっちゃんと喋り過ぎたか。
屋上のドアを開ける。
「遅かったじゃねえか。てっきり逃げたのかと思ったぜ。」
開けると同時にあいつの声がする。
「ふん。逃げる訳ないじゃない。私、売られた喧嘩は買う主義だから。」
「随分と強気じゃねえか。お前、俺が誰だかわかってるのか?」
「分かってるわよ!風・・・風・・・風車?」
「違げ-よ!俺は風間潤だ!」
「そう、それ!」
「馬鹿かてめーは?まあいい。とりあえず勝負といくか。」
「勝負って何すんの?」
「どちらかがどちらかに惚れたら負けっていうゲームだ。どうだ?」
「いいでしょう。そんな勝負、この七海ルイにかかればお手の物だ!明日からの勝負、楽しみにしてなさい!」
ーーーーかくして私とあいつの勝負が始まったんだけど・・・。