俺様君登場!!
また始まったよ、ルイの病気。」
彼女は莉子。通称りっちゃん。私の大親友!
「病気じゃないもん。願望だもん。」
「どっちでも一緒だって。」
いや、かなり違うと思いますけど。
「大体、ルイはカワイイのにそのおバカな言動のせいで彼氏できないんだよ。」
「マジ!?私ってそんなにバカ!?」
「自覚なしかよ・・・。まあとりあえずルイは大人しくしてろ。そしたら普通にカワイイから。」
「はーい。おっ、千ヶ崎君おはよ!」
千ヶ崎君が教室に入ってきた。
千ヶ崎君は学校でも1,2を争うイケメン。
誰にでも優しいクラスの委員長。
「七海さん、おはよう。」
ほら、あんま喋ったことない私にも優しい。
「ルイさ、千ヶ崎君とかどう?」
「へ?どうって?」
「だから、ルイの彼氏候補。千ヶ崎君なら優しいし、カッコイイからあんたとつり合いとれてちょうどいいかもよ。」
「うーん。千ヶ崎君って私にとって恋愛対象じゃないんだよね。」
「ふーん。まあ彼氏は自分で見つけな。それが一番だ。」
「アドバイス、サンキュー!」
その日の休み時間。
私は購買でパンを買いに行った帰りで食べるのが楽しみでそればかり考えていた。
その時だった。
「おい、そこの女どけ。俺が通る。