泣け、馬鹿。
テーマ「涙」で、先日投稿したものと別でもう一つ書きました。
泣いた。
心の中では、泣いていた。
泣ける。
俺は、なんでこんな事をしているんだろう。
こんな、くだらない、つまらない事に飛び込んでしまったんだろう。
昔の俺は、本当に全く考えていなかったんだな。
浅はかだ。
やんなきゃ良かったのに。
……辞めたい。
投げ出したい。
捨て去って、いっそ楽になりたい。
でも、多分、いや絶対、辞められない。
辞められるだろうが、辞められない。
辞めなくても耐えられないが、辞めても耐えられない。
申し訳なさや、不甲斐なさといったやつだ。
周囲の人間ありきで生まれる、意味のない感情だ。
甚だ無駄なのだ。
俺が辞めても、周りは特に何も思わないのは分かっている。
特に、大層な職も役回りも、目立つようなことも何もしていない、平々凡々な、地味で、昏い、冥い、生活。
俺なんか、というちっぽけな存在ごときが、他の人間に多大なる影響を与えられているわけがない。
別に、小さい影響も与えられていない。
そんなこと、疾っくの疾うに分かっているんだ、もう。
アリは踏んだことがある、蚊も潰したことがある。
与えているとしたらそういう悪い影響しかないだろう。
そうならないようには生きてきたつもりだが。
どうだろうな。
でも、だからこそ、どうしても周りの視線が、自分を攻撃している気がして、居た堪れなくなる。
情けないだとか、何がしたいのだとか、馬鹿馬鹿しいだとか、根性無しだとか。
五月蝿いったらありゃしない。
五月蝿いのは、自分だ。
自分を責める自分だ。
……どうせ俺のことなんか、だぁれも見ちゃいないんだ。
本当に俺のことを、こんな本質を洞察してくれている人は、この世に居るのだろうか。
いや、居ないだろうなぁ。
それはそれで淋しくなる。
馬鹿みたいだな。
何、自分で深く被害妄想をして、勝手に殻に閉じこもって、世間を湿と斜に見ているんだ。
もっと楽天的に生きてみろよ。
生きれたら、こんな言、喋ってねえよ。
そんなことを日々思っている。
口にも顔にも出さない、出しているつもりはないが、思っている。
客観的にはどうだろうか。
きっと酷い顔だろうな、俺のことだから。
けっ。
クソみたいな世界だ。
愚か者め、クソは俺だろう。
腐れ腐れ、あほんだらが。
泣いた。
泣いちゃいないが、泣いていた。
仏頂面のまま、自分でも分かる苦笑いのまま、あの時踏んだ虫みたいな醜く潰れた青い顔のまま、泣かないように、泣かないように……、あぁ。
泣いてしまっていた。
泣いてもなんにもなんないのに。
無駄だろ、全部。
俺ごと。
半分実体験。




