第3話「魔法対決? 偽聖女、風で吹き飛ばしてやるわ!」
セラフィム王国のセレスティア魔法学園、講堂の窓から朝日がキラキラ差し込む。
木製の長机がズラッと並ぶ教室で、学生たちのローブがひらひら揺れる。
私は最前列、深紅のドレスでビシッと座って、星輝の宝珠と星輝の杖を握ってる。
ミハイルは教室の隅でガード、ミゲルは隣の席でクールに教科書読んでる。ふふ、最高の取り巻きね。
今日の授業は「実技試験」。
魔法の威力を競う、ゲーム『星輝のプリンセス2』のイベントよ。
ミシェル・サリスが聖女パワーで目立つ場面だけど…へえ、今日は私が主役よ。
「ミカエラ様、準備は?」
ミゲルが緑の瞳をチラッと向ける。黒いローブがめっちゃ似合ってる。
「バッチリよ、ミゲル。ミシェルの偽聖女スマイル、ズタズタに切り刻むわ。」
私は星輝の杖をクルッと回して、ニヤッと笑う。ミハイルが「無茶は…」って小声で言うけど、無視無視!
講堂の中央、試験用の魔法陣が青く光ってる。
教授が「次、ミシェル・サリス!」って呼ぶと、ミシェルが白いローブでスッと立つ。
銀髪がキラキラ揺れて、学生たちが「聖女様!」ってキャーキャー。はいはい、テンプレの人気者ね。
ミシェルが魔法陣に手を翳すと、白い光がフワッと広がる。
試験用の的(木の人形)がパッと光に包まれて、キラキラ消滅。
学生たちが「すごい!」「聖女の浄化魔法!」って大騒ぎ。教授も「素晴らしい、満点だ!」って拍手。
…ったく、芝居がかった女。
「次、ミカエラ・フォン・ヴァルツェリア!」
私はサッと立ち上がって、ドレスの裾を翻す。
学生たちのヒソヒソがチクチク刺さる。
「魔力ゼロなのに?」
「恥かくだけよ」
だって? ふふ、いいわ、ビックリさせてやる!
魔法陣の前に立つ。星輝の宝珠がジワッと熱くなる。
魔法の窓がパッと浮かんで、ステータス画面よ。攻撃力20、魔力15。
スキル欄に新顔、『星輝の風刃』が追加! 単体攻撃の高速魔法、テンプレの強スキルね。
「ミカエラ様、無謀です!」
ミシェルが悲しげな声で言う。涙目でこっち見て、聖女アピール全開。
「怪我したら、私、悲しい…。」
「怪我? へえ、ミシェル、心配なら自分の偽りの光見てなさい。」
私はニッと笑って、星輝の杖を掲げる。
「『星輝の風刃』、発動!」
シュッ! 青い風の刃がビュンッと飛んで、的をズバッと真っ二つ!
衝撃波で講堂の窓がガタガタ揺れて、学生たちが「え!?」「何!?」ってポカーン。
教授が「こ、これは…満点を越える!」ってメガネ落とす。ふふ、テンプレの圧勝、最高!
ミシェルの顔、めっちゃ引きつってる。
学生たちが「ミカエラ様、魔力ゼロじゃなかった!」「聖女様より強い!?」ってザワザワ。
ミゲルが小さく拍手、ミハイルがホッとした顔。やったわ、偽聖女の鼻、明かした!
「ミカエラ、なんて力…!」
ミシェルが震える声で言う。…ん? なんか、目がキラッと怪しい。まさか?
「グオオオ!」
突然、講堂の天井がドカン! 破片がバラバラ落ちて、青白い結晶のドラゴンがガッと降ってくる。
クリスタルワイバーン! クリスタルスプライトの進化種、鱗がキラキラ輝いて、魔力吸収のブレスをゴオッと吐く。学生たちが「キャー!」ってパニックで逃げ出す。
「ワイバーン!? 学園に!?」
ミハイルが剣をスッと構える。ミゲルが「魔力の異常…誰かが召喚したか?」って呟く。
ミシェル、ワイバーンの後ろで「助けて!」って震えてるけど…その目、めっちゃ怪しいわね。
「召喚? へえ、ミシェル、なんか知ってるんじゃない?」
私は星輝の杖をクルッと回して、ニヤッと笑う。
「まあ、いいわ。この中ボス、私がサクッと片付ける!」
ワイバーンがゴオッとブレスを吐く。学生たちが悲鳴上げる中、私は魔法の窓をタップ。
「『星輝の結界』!」
青いバリアがパッと広がって、ブレスをガキン! ミハイルが「ミカエラ様!」って叫ぶけど、私は余裕よ。
ワイバーンの弱点、炎よね? ゲームの攻略本、脳内でパラパラめくる。
「『星輝の炎舞』、フルパワー!」
炎の渦がドドーンとワイバーンを包む。
鱗がバチバチ焼けて、「グオオ!」って咆哮。けど、まだ飛んでる! タフね、さすが進化種!
「ミゲル、援護!」
私は叫ぶ。ミゲルがローブを翻して、「了解!」って魔法陣を展開。
緑の雷がビカッとワイバーンを直撃、動きがピタッと止まる。ナイス、頭脳派!
「ミハイル、行くわよ!」
私はミハイルと並んでダッシュ。ワイバーンがブレスを吐く瞬間、『星輝の風刃』発動! 風の刃がシュッと首をズバッ! ミハイルの剣がガッと胴を斬る。
ワイバーンが「グオオ!」って倒れ、ドサッと地面に崩れる。
ステータス画面、レベル4にアップ! 攻撃力25、魔力20! ワイバーンの鱗がキラッと光って、星輝のブレスレットがドロップ! 魔力+25、スキル強化のチートアイテム、ゲット!
講堂が静まり返る。
学生たちが「ミカエラ様、ドラゴン倒した!」「聖女様より…!」って大騒ぎ。
ミシェルの顔、真っ青でガタガタ震えてる。
ミヒャエル、講堂の入口で「ミカエラ…!」って睨んでるけど、ビビってるのが丸見え。
「へえ、偽聖女の光より、私の炎の方が眩しいでしょ?」
私はミシェルにウインク。彼女、唇噛んで聖堂に逃げる。ふふ、テンプレの動揺、最高!
ミゲルが近づいて、「ワイバーンの召喚…ミシェルの魔法と似た波動だ。」って呟く。
ミハイルが「彼女が関与してる可能性…」って剣を握る。…ほほう、偽聖女、なんかヤバい秘密持ってるわね。
「ミゲル、ミハイル、いい仕事よ。次はミシェルの偽りの仮面、ぜーんぶ剥がしてやるわ!」
私は星輝のブレスレットをキラッと装備して、ニッと笑う。この学園、私の舞台よ!