第16~20話
※本日ラスト、四話目投稿。話数順に続いております。
16.太陽を完成させます。
一カメ。
ロンロン
「ここでようやく太陽を完成させられますね。
地表を先に創らないと、焦げない位置に創るのが難しくなりますから。」
(よしよし。)
二カメ。
ロンロン
「基本外側の創り方は地面と同じなんですが、殻に全部の熱を集める点が違いになります。熱過ぎて火傷しないかって?私は大丈夫な神ですね。」
(伊達に龍ではないのです。)
三カメ。
ロンロン
「まあ火のプールに棲むのも乙なものですが、私は文明の利器が好きなので。
中は神界として完成させますよ。」
(プールというかお風呂は後で良いのです。)
四カメ。
ロンロン
「というか、今は寝床以外創れないんですけどね?」
――信仰心のご利用は計画的に。
◇◆◇◆◇◆◇◆
17.雲から水を絞ります。
一カメ。
ロンロン
「雲の原料も混沌で構いませんが、もう一つ信仰の節約術があります。
そう!太陽と地面を創った時に発生した煙です!これを使わないだなんて、勿体ないというものです!」
(ホカホカ。)
二カメ。
ロンロン
「具体的には周囲の黒煙を圧縮して信仰心を注ぎ込むんですけどね。
ここで創る雲の量は、大体空を全て覆うくらいが適量らしいですよ?」
(コネコネ、ギュッギュッ)
三カメ。
ロンロン
「それじゃ地面に光が射さないだろうって?
いいえ、この雲黒いでしょう?コレを絞って雨を降らせるんです。」
(世界最初の雨ですね。)
四カメ。
ロンロン
「すぐ済むからって後回しにするのは止めましょうね?
地表の生き物を海に流す事になりますから。」
過去茨先輩
『洪水神話が欲しいなら敢えて残すのもアリだよ?』
◇◆◇◆◇◆◇◆
18.そろそろ月も創ります。
一カメ。
ロンロン
「月で大事なのは磨き方じゃなくて素材です。
光を反射し易い素材であれば、多少の模様はあった方が良いんです。」
(なので硬さの方が大事ですね。)
(トンカントンカン)
二カメ。
ロンロン
「実は地上を作る時に作業台としても使えますけど、座るなら注意が必要です。
部分的に柔らかくすると、お尻の形が地上から丸見えになります。」
(乙女的にこれはナシ。)
三カメ。
ロンロン
「私はココを天国にするので中に魂が入れる仕組みが必要です。
注意が必要なのは、勝手に出入り出来ない仕組みも必要な点ですね。」
(重力カキカキ。)
四カメ。
ロンロン
「悪党は勝手に忍び込むものですし、文明が発達すれば月に到達します。
で。天国から出る=転生にしておくと色んな意味で大惨事。」
(地上に天国を創ると生前でも辿り着けマス。)
――あの世とこの世はきちんと分けましょう。
世界が成長した時、困るのは神様自身です。
◇◆◇◆◇◆◇◆
19.幸せってなんですか?
一カメ。
ロンロン
「取り合えず天国には月の重力で引き寄せられる事にして。
善行を重ねた魂程浮力が付いて月の中に辿り着ける様に、と。」
(カキカキ。)
二カメ。
ロンロン
「天国は幸せになれる世界ですけど、実は永遠に居られても困るんですよね。」
(一応私の天国には限りがありますから。)
過去螺髪先輩
『良い人ほど良い来世に生まれ変わり易くするのが割と一般的だね。』
(ムムム。)
三カメ。
ロンロン
「というか飢えも苦しみも無い世界にするのも必要でしたね。」
(カキカキ。)
過去螺髪先輩
『ぶっちゃけ天国に正解は無いよ?どんな信仰が欲しいかが目安になるくらい。』
(ある意味一番個性が出る部分?)
四カメ。
ロンロン
「もう一定周期で必ず生まれ変わる事にしてしまいましょう。
自分だけで済む願いなら、雑に何でも叶うって事で。」
――追い出す前提で考えると、割と残酷な事をしている気がします。
◇◆◇◆◇◆◇◆
20.天国の次は地獄です。
一カメ。
ロンロン
「地獄のルールは割と単純なんですよね。
罪を重さにして、肉体を失ったら落ちるルールにしておけば。」
(カキカキ。)
二カメ。
ロンロン
「転生条件も簡単ですね。必要な分の罰を受けたら罪が溶け出る仕組みにすれば、後は自然に生まれ変わればいい。」
(重さが無くなれば地上に浮上して、と。)
(カキカキ。)
三カメ。
ロンロン
「問題は罰の方ですよね。取り合えず火炙りは確定。乾燥室もセットで。」
(後は……?)
過去怒髪姉さん
『地獄用の生き物を作るのは生物が成長してからよ?
先に環境を整えないとそいつらだって死ぬわ。』
(環境だけで地獄が出来るなら生き物が居なくても一緒でしょ?)
四カメ。
ロンロン
「取り合えず空腹は感じるけど食べ物は無いって事で。
あと私水害の神様でもあるんで、溺れ続けるのもアリですね!」
――後々番人を追加するなら、労働環境は最初に考えましょう。
※第一話から投稿しております。繰り返しますが、第一部は完結してませんw
そして第二部も今回で解決してません。次に増えるのは一部か二部か、それとも三部か。その辺りも全部未定です。冬に投稿されるとも限りませんw
普段は「ジュワユーズの救国王子」を連載しております。お調子者王子が胃痛に咽び泣く物語です。異世界チートだよ?ちゃんと主人公ちやほやされてるよ?
完結作としては「ガラクタの学園」「炯目の刺繍鳥」等がありますので、こちらも宜しければ。
かたやヒロインが大活躍する学園モノですよ?
もう一方はか弱いヒロインが王子様に救われ、守って貰えるお話です。
どちらも嘘は言ってませんwええ、誓ってw
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