表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人よ持て成せ神様談義~四コマ風小説~  作者: 夕霧湖畔
第二部 天地創造編
9/9

第16~20話

※本日ラスト、四話目投稿。話数順に続いております。

16.太陽を完成させます。


一カメ。

ロンロン

「ここでようやく太陽を完成させられますね。

 地表を先に創らないと、焦げない位置に創るのが難しくなりますから。」

(よしよし。)


二カメ。

ロンロン

「基本外側の創り方は地面と同じなんですが、殻に全部の熱を集める点が違いになります。熱過ぎて火傷しないかって?私は大丈夫な神ですね。」


(伊達に龍ではないのです。)


三カメ。

ロンロン

「まあ火のプールに棲むのも乙なものですが、私は文明の利器が好きなので。

 中は神界として完成させますよ。」


(プールというかお風呂は後で良いのです。)


四カメ。

ロンロン

「というか、今は寝床以外創れないんですけどね?」


――信仰心のご利用は計画的に。


  ◇◆◇◆◇◆◇◆


17.雲から水を絞ります。


一カメ。

ロンロン

「雲の原料も混沌で構いませんが、もう一つ信仰の節約術があります。

 そう!太陽と地面を創った時に発生した煙です!これを使わないだなんて、勿体ないというものです!」


(ホカホカ。)


二カメ。

ロンロン

「具体的には周囲の黒煙を圧縮して信仰心を注ぎ込むんですけどね。

 ここで創る雲の量は、大体空を全て覆うくらいが適量らしいですよ?」


(コネコネ、ギュッギュッ)


三カメ。

ロンロン

「それじゃ地面に光が射さないだろうって?

 いいえ、この雲黒いでしょう?コレを絞って雨を降らせるんです。」

(世界最初の雨ですね。)


四カメ。

ロンロン

「すぐ済むからって後回しにするのは止めましょうね?

 地表の生き物を海に流す事になりますから。」


過去茨先輩

『洪水神話が欲しいなら敢えて残すのもアリだよ?』


  ◇◆◇◆◇◆◇◆


18.そろそろ月も創ります。


一カメ。

ロンロン

「月で大事なのは磨き方じゃなくて素材です。

 光を反射し易い素材であれば、多少の模様はあった方が良いんです。」

(なので硬さの方が大事ですね。)


(トンカントンカン)


二カメ。

ロンロン

「実は地上を作る時に作業台としても使えますけど、座るなら注意が必要です。

 部分的に柔らかくすると、お尻の形が地上から丸見えになります。」


(乙女的にこれはナシ。)


三カメ。

ロンロン

「私はココを天国にするので中に魂が入れる仕組みが必要です。

 注意が必要なのは、勝手に出入り出来ない仕組みも必要な点ですね。」


(重力カキカキ。)


四カメ。

ロンロン

「悪党は勝手に忍び込むものですし、文明が発達すれば月に到達します。

 で。天国から出る=転生にしておくと色んな意味で大惨事。」

(地上に天国を創ると生前でも辿り着けマス。)


――あの世とこの世はきちんと分けましょう。

 世界が成長した時、困るのは神様自身です。


  ◇◆◇◆◇◆◇◆


19.幸せってなんですか?


一カメ。

ロンロン

「取り合えず天国には月の重力で引き寄せられる事にして。

 善行を重ねた魂程浮力が付いて月の中に辿り着ける様に、と。」


(カキカキ。)


二カメ。

ロンロン

「天国は幸せになれる世界ですけど、実は永遠に居られても困るんですよね。」

(一応私の天国には限りがありますから。)


過去螺髪先輩

『良い人ほど良い来世に生まれ変わり易くするのが割と一般的だね。』

(ムムム。)


三カメ。

ロンロン

「というか飢えも苦しみも無い世界にするのも必要でしたね。」

(カキカキ。)


過去螺髪先輩

『ぶっちゃけ天国に正解は無いよ?どんな信仰が欲しいかが目安になるくらい。』

(ある意味一番個性が出る部分?)


四カメ。

ロンロン

「もう一定周期で必ず生まれ変わる事にしてしまいましょう。

 自分だけで済む願いなら、雑に何でも叶うって事で。」


――追い出す前提で考えると、割と残酷な事をしている気がします。


  ◇◆◇◆◇◆◇◆


20.天国の次は地獄です。


一カメ。

ロンロン

「地獄のルールは割と単純なんですよね。

 罪を重さにして、肉体を失ったら落ちるルールにしておけば。」


(カキカキ。)


二カメ。

ロンロン

「転生条件も簡単ですね。必要な分の罰を受けたら罪が溶け出る仕組みにすれば、後は自然に生まれ変わればいい。」

(重さが無くなれば地上に浮上して、と。)


(カキカキ。)


三カメ。

ロンロン

「問題は罰の方ですよね。取り合えず火炙りは確定。乾燥室もセットで。」

(後は……?)


過去怒髪姉さん

『地獄用の生き物を作るのは生物が成長してからよ?

 先に環境を整えないとそいつらだって死ぬわ。』

(環境だけで地獄が出来るなら生き物が居なくても一緒でしょ?)


四カメ。

ロンロン

「取り合えず空腹は感じるけど食べ物は無いって事で。

 あと私水害の神様でもあるんで、溺れ続けるのもアリですね!」


――後々番人を追加するなら、労働環境は最初に考えましょう。

※第一話から投稿しております。繰り返しますが、第一部は完結してませんw

 そして第二部も今回で解決してません。次に増えるのは一部か二部か、それとも三部か。その辺りも全部未定です。冬に投稿されるとも限りませんw



 普段は「ジュワユーズの救国王子」を連載しております。お調子者王子が胃痛に咽び泣く物語です。異世界チートだよ?ちゃんと主人公ちやほやされてるよ?


 完結作としては「ガラクタの学園」「炯目の刺繍鳥」等がありますので、こちらも宜しければ。

 かたやヒロインが大活躍する学園モノですよ?

 もう一方はか弱いヒロインが王子様に救われ、守って貰えるお話です。

 どちらも嘘は言ってませんwええ、誓ってw



 作品を面白い、続きが気になると思われた方は下記の評価、ブックマークをお願いします。

 いいね感想等もお待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ