第11~15話
※本日三話目投稿。話数順に続いております。
11.折衷案
一カメ。
ロンロン
「取り合えず月が天国で地の底が地獄かな。
地獄は地上と面積が同じだし、全員が天国に来る事も無い。」
(コワイコワイ)
二カメ。
ロンロン
「月が太陽より大きいと信仰心が月に流れ易いから、太陽より小さく見える程度の距離にした方が良いんですよね……って。」
(ふと太陽見上げ)
三カメ。
ロンロン
「あれ?太陽って冥府と関係無いよね?何で冥府の後なんだろう。」
過去先輩方
『後じゃないよ?太陽だって冥府作りに活用出来るからね。』
四カメ。
怒髪姉さん
『罪人を太陽に落とすって方法もあるのよ?
実際唯一神なら、これが一番天罰神向きね。』
(怒らせると旱魃的な意味で)
◇◆◇◆◇◆◇◆
12.太陽は後で成長出来る
一カメ。
ロンロン
「さてと。地動説の利点は複数の世界を内包し易い、でしたけど。
一つの太陽で複数の世界を管理出来る、でもあるんですよね。」
過去茨先輩
『太陽が大きい程一つで複数世界を管理し易いよ?』
二カメ。
過去ロンロン
『太陽を一つにする利点って何ですか?創る手間が省ける以外で。』
過去茨先輩
『一番はやっぱり信仰心を集中させやすいからだね。
複数あると文明が発達した時に信仰が割れる場合があるんだよ。』
(いい質問だロンロンちゃん)
三カメ。
過去ロンロン
『え?全部神話でひとまとめに出来るんじゃあ?』
(それも私だ、的な)
過去茨先輩
『大きさが変わるだろう?現物は同じでも距離によって見え方が違う訳で。
最初は他の星と区別付かなくても将来的には違う訳で。』
四カメ。
過去茨先輩
『他の太陽を眷属扱いしたり、分身扱いされて幼くなったりする訳だ。』
ロンロン
「貴賤は無くても貧富はある?
男は痩せただけで減ったとか気軽に言うんですよ!」
一般通行茨先輩
(気にしなくて良いと思うけどなぁ?)
◇◆◇◆◇◆◇◆
13.大中小
一カメ。
※太陽に大小など無い。イイネ?
ロンロン
「ちょっと見栄張って大盛りにしてしまいましたがそれはさて置き。
一番小さいのは月で良いとしても、最初から太陽を大きくすると困る事って何か有りましたっけ?」
過去螺髪先輩
『季節の加減かな。それと旱魃系の天罰。』
二カメ。
ロンロン
「私は水害と雷系ですから季節以外は関係無いのかな?」
マニュアル螺髪先輩
『ぶっちゃけこの段階で神様の得意分野はあまり関係無いんだよね。』
三カメ。
ロンロン
「あれれ?ちょっとどういう事でしょう。」
マニュアル先輩
『そもそも天地創造って神様の得意不得意に関わらず、生物が暮らせる世界に必要な材料を創らないといけない訳でさ。』
四カメ。
過去螺髪先輩
『万能なら出力に悩むし、特化型なら苦手分野に悩む。
ぶっちゃけ世界創造は一人でやる限りどう足掻いても大変。』
◇◆◇◆◇◆◇◆
14.大地を捏ねます。
一カメ。
ロンロン
「えっと。私の場合、地獄を作ってから地表を創らないとですよね。」
(世界が卵の殻で、黄身や白身が地獄になると。)
(ニギニギ)
二カメ。
ロンロン
「地獄は平面にせず球体にします。(その分造形は大変になりますけど)
二つに割らずに中を加工出来るのも神様ならではですね。」
(そして中身も後回し)
(ギュッギュッ)
三カメ。
ロンロン
「地表は後で付け加えられますが、地面の固さは最初に徹底的に圧縮します。
ここで手を抜くと地面が簡単に割れますのでご注意。」
(とにかく力の限り固めないと。)
(トンカントンカン。)
四カメ。
ロンロン
「で。固めに固めると当然熱くなるわけで。」
(岩が溶けるくらい圧し固めてます。)
(グツグツ。)
◇◆◇◆◇◆◇◆
15.地表から熱を抜きます。
一カメ。
ロンロン
「ここで太陽を完成させなかった事が活きて来るんですよね。
不要な地面の熱を太陽に移します。エコです。」
(ズゴゴゴゴ。)
二カメ。
ロンロン
「太陽に余分な熱を抜き取ると、今度は生き物の住む大地の作成です。」
(太陽の完成は後にします)
(ホカホカ)
三カメ。
ロンロン
「ここで地表を創りますが、注意が必要なのは海底も大地の内だという点。
この地面は物理的な境界じゃなくて、世界法則的な境界なので。」
(ペタペタ)
四カメ。
ロンロン
「熱が逃げない様に全面を固めたら地表の完成です。」
(ふぅ。)
――熱が逃げてたら失敗です。隙間を残さないように。
(ワンポイントテクニック。
失敗したら地獄にしましょう。星を捨てるのは信仰心の無駄遣いです。)
※本日20時に続き投稿予定。
問。何で別作品投稿してるの?
答。毎日投稿分が確保出来なかったから。
普段は「ジュワユーズの救国王子」を連載しております。お調子者王子が胃痛に咽び泣く物語です。異世界チートだよ?ちゃんと主人公ちやほやされてるよ?
完結作としては「ガラクタの学園」「炯目の刺繍鳥」等がありますので、こちらも宜しければ。
かたやヒロインが大活躍する学園モノですよ?
もう一方はか弱いヒロインが王子様に救われ、守って貰えるお話です。
どちらも嘘は言ってませんwええ、誓ってw
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