表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人よ持て成せ神様談義~四コマ風小説~  作者: 夕霧湖畔
第二部 天地創造編
7/9

第6~10話

※本日二話目投稿。話数順に続いております。

6.地動説


一カメ。

ロンロン

「ええと。地動説は天動説の逆、開放型の世界でしたね。」


過去螺髪先輩

『そうそう。』


二カメ。

過去螺髪先輩

『大地が必ず球体になるから、空も全方位が同じになる。

 というか混沌に星を浮かべておくだけで良いんだけどね。』


ロンロン

「世界側の空の見え方を調節するだけで、外側は常に夜になるんでしたね。」

(広さも後出しで拡張自由だとか)


三カメ。

ロンロン

「ぶっちゃけ世界も星の一つなんで、複数世界の管理がし易いんでしたっけ。

 確か後出しで生き物の居る世界を自由に増やせるのも利点だった筈。」

(夢が広がりますねぇ。)


 コネコネ。


四カメ。

ロンロン

「ってあれ?確か管理が大変なのが唯一神の特徴じゃありませんでしたっけ?」


  ◇◆◇◆◇◆◇◆


7.太陽


一カメ。

ロンロン

「お、落ち着くのですロンロン。どの道複数世界など信仰心が溜まってからの話。

 今気にする話ではありません。」

(っていうか。)


二カメ。

ロンロン

「暗くてよく見えない!ちょっと手元が良く見えません!

 あれ?作成手順は合ってますよね?」

(パラパラ)


三カメ。

書面螺髪先輩

『最初に造るのは大地の大雑把な大きさだけ。

 最初から全部作ろうとすると後で困るよ。』


ロンロン

「え?後ってどれくらいですか?」

(もしかして既に?)


四カメ。

書面螺発先輩

『細部は太陽で手元照らしながら作らないと凡ミスするからね。

 最初に太陽作っちゃうと、作業し易い位置に配置出来ないんだ。』


ロンロン

(ああ、太陽近過ぎて地上焼いちゃうのってそういう……。)


  ◇◆◇◆◇◆◇◆


8.月


一カメ。

ロンロン

「段々最初に一通りマニュアルを読めって言われた意味が分かって来ましたよ?

(コレ失敗談が神話に残るんですね?)


二カメ。

ロンロン

「大地も太陽もふわっとした形で放置して、細かい設計は後回し。

 月は夜の信仰心が確保し易いのでなるべく作るべし、ですね。」


三カメ。

過去螺髪先輩

『偶に独創的な世界を創りたがる若者が月を太陽の傍に置いたりするけど、初心者は絶対止めた方が良いね。

 手堅くいくなら月は太陽の反対側より少しずらした位置がベスト。』


ロンロン

「おや意外。裏技的な理由でしょうか。」


四カメ。

過去螺髪先輩

『太陽が近いと月が燃えるし、何より大地の裏側が照らせないでしょ?』

(月を創るにも信仰心は必要だし)


ロンロン

「ああ、反射板的な意味で……。」

(色んなところで太陽失敗してるなぁ)


  ◇◆◇◆◇◆◇◆


9.冥府は最初に


一カメ。

ロンロン

「ええと。雑に外枠だけ創ったのは、冥界を設計するためですよね?」

(よみよみ)


二カメ。

ロンロン

「天国と地獄を別に創る事にしたって世界の一部には違いない訳で。

 冥界の置き場所次第で世界のあり方も変わってしまうんですね。」


過去螺髪先輩

『君は太陽に住んで、天国と地獄は別に創るんだったよね?

 じゃあ地動説な君に選べる選択肢は三つかな。』


三カメ。

黒板

『地の底を冥府にする。コンパクトで手軽、一番楽で必要な信仰心が少ない。

 狭い。死者が増やせない。天国と地獄両方入れると更に最悪。』

『雲の上を冥府にする。地の底よりは広い。多層式が可能なので後日拡張可能。

 雲を増やし過ぎると天候が荒れる。地表面積よりは狭くなる。』

(割と折衷案が多いよね)


四カメ。

黒板

『星を冥府にする。上限など無い、幾らでも増やし給え。後出しも出来るぞ?

 距離が遠かったり目立たない分、信仰心が増え難い。

 創るのに信仰心馬鹿食いする。』


過去螺髪先輩

『この解決策として、死者の悪行を星座に張り出したりとかあってだね?』


過去ロンロン

『それ、悪神が産まれませんか?』

(そうだね、それで失敗した例もあるよ)


  ◇◆◇◆◇◆◇◆


10.魂の重さ


一カメ。

過去螺髪先輩

『実は冥府を創る上で注意しなきゃいけないのが冥府での魂の仕分け方でね?』


過去ロンロン

『え?幾つもあるんですか?』


二カメ。

過去螺髪先輩

『というか信仰心の稼ぎ所なんだ。自動で別れる仕組みを作ると信仰が向かうのは世界全体になるだろう?』


過去ロンロン

『あ、神様が直接裁いた方が好感度高いって事ですね。』

(そうそう。次点が天使とかの代理派遣)


三カメ。

過去螺髪先輩

『じゃあ天国と地獄を創る上で一番便利な分け方って分かるかな?』


過去ロンロン

『魂の重さですよね?世界法則に罪が重くなるように書き込むヤツ。』


四カメ。

過去螺髪先輩

『そう。水と油みたいに重さで上と下に分けるんだ。

 因みに重罪人を転生させる気無い神は、悪人の魂を軽く希薄にする。

 空に浮かび過ぎれば自然と世界の外に放逐されるだろう?』

※本日19、20時に続き投稿予定。

 第二部ではロンロン以外は回想でしか登場しない予定。予定なので未確定ですw



 普段は「ジュワユーズの救国王子」を連載しております。お調子者王子が胃痛に咽び泣く物語です。異世界チートだよ?ちゃんと主人公ちやほやされてるよ?


 完結作としては「ガラクタの学園」「炯目の刺繍鳥」などがありますので、こちらも宜しければ。

 かたやヒロインが大活躍する学園モノですよ?

 もう一方はか弱いヒロインが王子様に救われ、守って貰えるお話です。

 どちらも嘘は言ってませんwええ、誓ってw



 作品を面白い、続きが気になると思われた方は下記の評価、ブックマークをお願いします。

 いいね感想等もお待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ