第1~5話
※第一部の続きです。ですが第一部が完結したとは言ってませんw
1.新世界入り
一カメ。
過去螺髪先輩
『まあ失敗しながらでも実際に体験してみないと中々分からないものだよ。
とにかくマニュアルを確認しながら進めて行きなさい。』
ロンロン
「とまあ。言われて来た訳ですが。」
(勿論マニュアルは読みましたとも。)
二カメ。
ロンロン
「この辺にある筈なんですけど……、何処なんでしょうねぇ?」
(流石にこんな騙し方する神だとは思いませんが。)
三カメ。
ロンロン
「……全然辿り着かないって言いたいところなんですけどね。」
四カメ。
ロンロン
「つまりこの何も無いところに境界を創るのが最初のお仕事な訳ですね?!」
――先ず最初に混沌があった。
◇◆◇◆◇◆◇◆
2.創造神の家。
一カメ。
ロンロン
「落ち着け私。事前に色々確認はした筈です。」
過去螺髪先輩
『天地創造の前に先ず、自分が何処に住むかを決めた方が良いよ。
神様の居場所は信仰心を集める上で重要だからね。世界の設計も結構変わる。』
過去ロンロン
『どんな家があるんですか?』
二カメ。
黒板
『空と一体化。自分が家だ。信仰は中々、恩恵と不満がトントン。
身動きは出来ません。本体は眠りについて夢とか頭の中でアレコレします。』
『空が家。椅子や机は星座とかで。
居住性は中々、自由度高め。プライバシーが星座になる事があります。』
過去螺髪先輩
『これが空に住んだ場合の雑なイメージね?』
過去ロンロン
『 。』
三カメ。
黒板
『大地と一体化。自分が世界だ。信仰心マシマシ、災害の恨みを買い易い。
世界の管理が自分の健康管理。世界の不調が自分に影響します。』
『大地が家。信仰心は程々、居住性はかなり自由。
生活音が地上災害の原因にも。信者達の苦情も出易い。』
過去ロンロン
『待って?』
四カメ。
黒板
『太陽と一体化。勤務時間定時制、多神教向き。
信仰心は高めだけど、夜の管理が難しくなります。』
『太陽が家。定時制だけど残業可、非常時にも対応し易い。
自由度が高い分、苦情も届き易い。放任主義向け。』
過去ロンロン
『私のサイズおかしくないですか?』
過去螺髪先輩
『神様なら誤差だよ?』
◇◆◇◆◇◆◇◆
3.地底選定
一カメ。
※プライバシー全開は無理なので、太陽住まいにしました。
ロンロン
「次は地面をどんな形にするかを決めるんでしたね。」
(あったあった。ここですね。)
二カメ。
過去螺髪先輩
『まあ形が色々あるから誤解するかもしれないけど、最初に選べるのは平面か球体かの二択なんだよね。』
(形状はそこ決まってから。)
過去ロンロン
『え?じゃあ四角い世界とかは出来ないんですか?』
三カメ。
過去螺髪先輩
『平面なら別に丸かろうが四角かろうが自由だよ?
ただ最初に必要なのは地表じゃなくて底の形状だから。』
(海欲しいでしょ?)
過去ロンロン
「ああ、山とかは後で増やせるんでしたっけ。」
四カメ。
過去螺髪先輩
『世界の底は固く頑丈にしないとだから、地表の柔らかい大地とは別なんだ。
あとここを変な形状にすると、後で修正が効かなくて他の神が来た時に恥を掻くから気を付けなさい。』
(昔自分の似姿を大地の形にした神が居てね?)
過去ロンロン
(ああ、生涯黒歴史を背負う事になると……。)
◇◆◇◆◇◆◇◆
4.天動説か地動説か。
一カメ。
過去螺髪先輩
『んでもって地上を作るなら太陽は欠かせない。
何でかって言うと、天の象徴であり明るさの見本だからね。』
ロンロン
「えっと。たしか地上の位置を決めずに置くと失敗するんでしたっけ。」
(近過ぎると地面焼けちゃうからね。)
二カメ。
過去螺髪先輩
『世界の周りを天界が回るのが天動説。
太陽の周りを世界が回るのが地動説。』
(人界の理解と神様の理解だと若干変わるのよ。)
過去ロンロン
『ええと、太陽と天がセットって事ですか?』
三カメ。
過去螺髪先輩
『んとね。人の目で見た空と神様の目で見た空って全然違うでしょ?
地動説は球体向きなのよ。天動説は平面向き。』
過去ロンロン
『太陽の置く距離や動きは変わんないんですよね。
何が変わるんですか?』
四カメ。
過去螺髪先輩
『完成品の鑑賞スタイル。』
(球体を弄るなら断然地動説だね。)
過去ロンロン
(プラモデルの鑑賞法……?)
◇◆◇◆◇◆◇◆
5.天動説。
一カメ。
過去ロンロン
『この際先に聞かせてくれません?天動説だと何が良いのか。』
過去螺髪先輩
『いいよ。というか天動説は箱庭型、つまり密閉型の世界なんだ。』
二カメ。
過去ロンロン
『密閉型ですか?』
過去螺髪先輩
『天地の全てが一つの世界を管理するためにあるんだよ。
だから後出しで世界の数を増やすとかは出来ない。』
三カメ。
過去ロンロン
『それだとメリットが思い浮かばないんですが……。
あ、もしかして管理するのが楽になる?』
過去螺髪先輩
『そうそう。世界の全てが一つの世界を管理するためにあるから、環境の微調整がし易いの。
別名階層式世界とも言うね。』
四カメ。
過去ロンロン
『え?一つの世界なんですよね?』
過去螺髪先輩
『一枚絵の中に天国と地獄を作る事も出来るけどね?
テーマ別に分けた方が創り易いでしょ?』
(か、絵画風……?)
※本日18、19、20時に続き投稿予定。
夏休み投稿。筆休めという名のストック放出です。
普段は「ジュワユーズの救国王子」を連載しております。お調子者王子が胃痛に咽び泣く物語です。異世界チートだよ?ちゃんと主人公ちやほやされてるよ?
完結作としては「ガラクタの学園」「炯目の刺繍鳥」などがありますので、こちらも宜しければ。
かたやヒロインが大活躍する学園モノですよ?
もう一方はか弱いヒロインが王子様に救われ、守って貰えるお話です。
どちらも嘘は言ってませんwええ、誓ってw
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