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Grave of My Poetry  作者: 敬愛
リーズン
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雨に濡れる日

心が涙で濡れた こんな雨の日はいつも憂鬱で 何もやる気が起きない ただ音を聴くだけ それしか出来ない幸せをいつか他人に奪われるのが怖い


悲報をうけるたび 私も明日どうなっているか分からないなって 最近よく思うよ それでも死ぬまで生きなきゃ ハッとしてその言葉が残酷な事に怯える


何かが狂ってる 私か世界か 比べた事が無いので分からない 宇宙創造の時点で恒星や衛星が生まれた不思議を考える背徳感に沼ってて知りたくもない


地球には国境があるが 心境には無い もっと自由に生きていられたら 笑っていられたら 誰しもがそれを追い求めて 叶わなかった者が物や人を破壊するんだ


思えば中高生の頃は雨でも傘差さなかったな サッカーの試合がある日は どうせずぶ濡れなんだから帰ってシャワーを浴びようと思って 雨天決行だしね


水滴が窓を垂れていく 自由落下の法則 虹は光源だから空に燦然と輝くけれど飛び乗れるわけじゃないからな なんて大人はその奇跡にも至らない


傘をさしても心は濡れる 冷たさに震えながら 私は確かに生きていて 消えることの残酷さと 消えないことの残酷さの狭間で ただ雨音を聴いている


誰かにそっちの天気はどうだい? なんてLINEしようにも同じ市に住んでいるのだから口実にはならない 走り出せ どこかも知らない雨で濡れない街へ

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