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Grave of My Poetry  作者: 敬愛
イリュージョン
141/490

ラブコール

僕が電話すると決まってオトコの話をしだす君をオトすのは結構難しそうだなぁ 対してヤる気はこっちも大して無いからアルコールにラブコールすっかなんてね 


切なげな君の泣き顔を見た時からアルコールは禁じられても君を口説くのは禁じられない 片思い? この極上の時間はいつまで? 永久機関のようにただ繰り返す淫らな妄想も嘘塗れ


いつしかどうにもならない事は 諦めるようになったな これが加齢か 華麗な引き際はスポーツ選手じゃないから出来ないな なんて自分をまた試してる


この震える心臓を止める薬 青い空の上に売店があるのか? 解体されていく精神の砕けた欠片を回収するのが人生ならば君の精気を一滴残らず啜るのが最終手段としてそれの成功確率はどれくらいあるのだろう まるで深い谷底に父母から叩き落とされた幼少期のようだね


友達の友達から聞いたぜ お酒呑めるようになったらしいじゃん 今度一緒にカルアミルク飲もうぜってダメ元で誘ったら良いよって言うからビックリしたよ ヨリを戻してくれるんじゃねえかってな じゃあ3日後の金曜日 仕事終わりに呑もうぜって約束した その日が君との失恋記念日だったから禁を解いて


2人ぼちぼち酔いがまわって来た頃 君はポツリと言った 私 結婚するんだ って 僕は そっかおめでとう 幸せになれよってポンと肩を叩いた 君はうん! って初めて出会ったあの日の最高に無邪気な笑顔で肯いた その日の朝 僕は自ら命を絶った 急性アルコール中毒でね

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