The second life
他作、発表・・・・・・・
同時製作するので時間がかかるかと。
現実で生きていると言えますか?
生きてないのなら来ませんか?
与えましょう、
「The second life」を・・・・・・・
-第一章-
「The second life」
僕は現実で生きている気がしない。
手も足も動けない、そんな退屈すぎる毎日。
窓を眺めれば手足を器用に使う子供達。
うらやましい。自分も同じ年頃なのに、
不平等だ。
だからと言って生んだ親を恨んだ事は一度もなかった。
自分は毎日ベットの上。
持てる感情も持てない。
生きているのか、死んでいるのか、それすら定かではない。
話した事のある人間は親と親戚、あと「いしゃ」だったか、
そう、そうだ。「医者」だ。
・・・・・・それぐらい。
医者や親達とはいろんな話をしたよ。
「ヒコーキ」という空を飛ぶ鉄の塊。
窓の外、小さく見える奴のことらしい。
夜になれば星空の中で唯一動いている光だ。
綺麗な星空の中でひときわ目立つ存在だった。
「綺麗」という感覚は星に教えてもらった。
なにも喋らない星だけどね、
他にも「うみ」という大きな池の話、だけど池すら見た事がない。
どうやら、「ウミ」というのはショッパイらしい。
ショッパイは感じた事がある。
たしかにあれは美味しくはない。
「まずい」というのだろうか?
そんなベットの上の毎日。
そんな時、
親に進められやってみたオンラインゲーム
「The second life」
頭部にいろんな機械をつけてやった。
操作方法は簡単で、
体を動かす動作をすればそれが中で行われるという物であった。
つまり、体を動かさなくてもゲーム内なら動けるのだ。
最初は機械がギコチなくうまく操作できるか心配であった。
だけど、始めてみればすぐに分かった。
これが、手を動かすこと、
足を動かすこと、
そして、「痛み」
生きている感覚がした。
自分はここにいる。
すでに現実世界の住人ではなく、
「こちら側」の住人なんだと。
ここなら人並みの生活もできる。
平等な世界。
僕は今、
ここで生まれた。