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テーマなし詩集

SURVIVE

作者: 歌川 詩季

 まだ、かろうじて。

 薄氷の勝利に慢心することなく

 研鑽(けんさん)を重ねて精進の日々送る

 そんなヒーロー像に憧れもあるけど

 怠惰を詰めこんで(ふく)れた下っ腹には

 おさらばできそーもない


 しみったれた夜と からっぽのジョッキだけを友として

 老いぼれてくのはごめんだと 胸んとこでまだ(うず)いてる


 磨かれりゃ光るぜ (さび)ついちゃいないから

 蹴とばせば起きるぜ くたばっちゃいないから



 鉄壁の布陣で邁進(まいしん)していくんだ

 連勝を重ねて会心の笑み浮かぶ

 そんな不敗神話を(うらや)みもするけど

 皮肉が染みついて(ゆが)んだおれのつらには

 まるで似合いそーもない


 くそったれの(よる)とからっぽのベッドだけをもてあまし

 朽ち果ててくのはまっぴらだ 胸んとこにまだ(くすぶ)って


 ()められりゃキレるぜ へし折れちゃいないから

 絡まれりゃ殴るぜ へこたれちゃいないから

 虫の息。

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― 新着の感想 ―
[一言] SURVIVEという言葉がすごく好きなんですが、この言葉ってすごく必死でもがいていて何とか辛うじてというイメージがあって、その言葉のイメージを見事に表している作品だと感じました。 華やかでも…
[一言]  表の顔と裏の顔。  自ら動く気はなくても、全然諦めてなんかない。  周りから『昔は凄かったけど今のあいつは駄目だ』とか言われてるのに、いざとなるとものすごく頼りになるタイプのおっさん像が…
[一言] 蟷螂の斧と笑えよひと刺しの 針を忍ばせ娯舞の魂 とうろうのおのとわらえよひとさしの はりをしのばせごぶのたましい m(_ _)m
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