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252. 蒸しパン朝食 ★◎

甘い系の主食献立ってどんな?


挿絵挿入しました(12/20)

イメージ壊したくない方は画像オフ機能をご利用くださいm(_ _)m


蒸しパン写真追加(3/25)




次の日の朝食で出されたバナナ蒸しパンは 冷えてしっとり、重く目がつまっていて、和菓子のようだった。

小麦粉と違って、大豆粉は膨らみが少ない。

平たい円盤形の蒸しパンをナイフをいれて切って食べる。

容器が四角だったらまさに豆蒸し羊羹!?


生地は大豆粉だが、シナモンとバナナの香りが効いてて 食べにくさはない。


「美味しい」


熱い緑茶が欲しくなる。


「……バナナだ」


ところどころに 潰しきれなかった大きめのバナナが入っているのが 味の変化にとんでいていい。

くるみもゴリゴリ、コリコリ。


ランも バナナは好きだから、朝から甘いものなんてと言っていた口が ニマニマ笑っている。


朝食の献立は シンプルなグリーンサラダにオイルサーディンを乗せて、イワシの塩気と旨味で サラダを良質オリーブオイルごといただく。

それと、スパニッシュオムレツ

中身はジャガイモではなく ズッキーニ。

甘みの玉ねぎと、うま味のベーコンを卵でしっかり包み込む。

ああ、ピーマンの苦み、尊い……


スープはミネストローネ。

あっさりトマト風味のスープが 寝起きの体をオンにする。

玉子料理とトマトスープってなんて合うんだ!!


蒸しパン朝食の献立って難しそうだったけど、サスガです!イシルさん。


「こくん、///ん~、蒸しパンと牛乳はあうな~」


「サクラさん、ご満悦なのはいいのですが……」


イシルがクスクスとサクラをみて笑い――


「口の上、ひげ」


ランがイシルの言葉尻をとり、つづけた。


「あわわ、、」


お恥ずかしい。ミルクひげ。

ホットミルクのアワアワがついていたようです。





挿絵(By みてみん)





「オレ今日休みだからさ、釣りにでも行こうぜ」


ランがイシルに スープカップを差し出しながら 二人を誘う


「今日僕は オーガの村へ行かなくてはなりません」


イシルはミネストローネのおかわりをランに渡すと 申し訳なさそうに断った。


「醤油、味噌の事に加えて 豆腐も教える必要がでてきましたからね、行って設備の準備やら 技術指導をしなくてはと」


「ひえ~、そんなことになってんだ~大掛かりだな」


「すみません、急で」


イシルがサクラに謝る。


「いえ、じゃあ、急いで準備しなくちゃ……」


設備の準備もとなると数日かかるだろうから、着替えが必要か。

お泊まりセットと、、アスのパーティーまでには帰ってこれるのかな?


「なので、釣りには二人で行って下さい」


あれ?私行かなくていいの?


「サクラさんはアスの仕事の事がありますから、シャナを連れていきます」


シャナ、さん?


「ああ、そうですね、麺打ち教えるんですもんね!シャナさんも行かないと!」


あはは、嫌だな~てっきり一緒に行くんだとばかり思っちまったよ!早とちり お恥ずかしい!!

うん、だよね~


ランがフンッと笑いイシルを見る。

瞳にちょっと挑発的な色を浮かべて


「じゃあ釣りじゃなくサクラと運動でもすっかな~」


「そうだね~魚捌けないしね~」


「……」


「心配いりません!片付けもやっておきますから、行ってらっしゃい、シャナさん待ってますよ~」


「おう、行ってこい、行ってこい!」


イシルは半ばランに追い出されるように家を出た。


「では、留守の間頼みましたよ、ラン」


「ま・か・せ・ろ♪」





◇◆◇◆◇





イシルが出かけた後、ランは食事の後片付けを、サクラは洗濯をする。


(はじめの頃はお皿全部割ってたのに)


ランは手伝いはじめの頃は皿すら洗えなかったなとサクラは思い出し笑いをする。

皿洗いから拭いて棚にしまい、テーブルの上を拭き 椅子を整えるところまでやる。

警備隊でリベラにやらされてるのもあるだろう。

剣士の心得だそうな。

ランは器用だ。

慣れてしまえばなんてことはない。

義務から習慣にかわり、要領も良くなった。


「サクラ~運動しようぜ」


「コレ干したらね」


サクラは木に張ってあるロープに バサリとシーツをかけ、端を止め、反対側を引き 広げる。


「風魔法で乾かせばいいんじゃね?そもそも洗濯なんてしないでもクリーニングの魔法でいいんじゃないのか?」


「うん、でも、洗濯した服はいい匂いだし、お日様に当てたシーツって、気持ちいいよね」


「……たしかに」


「ランも自分のお布団窓にかけて干してきなよ」


「……そうする」


ランは部屋へと掛けていった。

今日はあまり風がないから布団も飛ばないだろう。

本当ならイシルの部屋の布団も干したいところだが、主のいない部屋に入るのは憚られる。

いや、覗きはしたけどさ。

ラプラスに頼んで寝顔拝見したのは秘密だ。


「サクラ、イシルの布団も干しといたから」


「え!入ったの?」


「カギかけてやがってさ、窓から入った」


コラコラ


「大丈夫だよ、ホントに入られたくなかったら結界張ってるよ、イシルなら」


都合のいい解釈だな


「アイツだって帰ってきた時気持ちいい方がいいだろ」


いや……ランの優しさだったようだ。


「そうだね」


「なあ、コレなんだ?」


ランは手にラケットが入ったビニールのケースを持っていた。

細い柄にイチゴのようなヘッドをもつそのラケットは……


「バドミントン!」


「バドミントン?」


「羽根突きだよ。どこにあったの?」


「イシルの部屋」


だめだろう、、勝手に持ってきちゃ


「……返してきなよ」


「これ二つ入ってんの二人でやるもんだろ?」


サクラはランにバドミントンの説明をする。


「ラケットのバネのところで羽根のついたこのシャトルを打ち合うの。ほんとはネットとか陣地とかあるんだけど、とりあえずラリーやってみる?」


イシルのだが、使っても怒られないだろう。

バドミントン、シズエ殿とやってたのかな?


「おう」


バドミントン、よく飛ぶシャトルと、軽快な音が気持ちいい


″スパン……″


″シュパッ″


ラリー目的だから、ランが加減してサクラに打ち返してくれる。


″トン……″


ランが打ち


″タタッ、、パスッ″


サクラが返す。


″ポ――ン″


″(来た、前!)ふっ、タタン、、パスッ、、(よしっ!)″


ラリーが続くと楽しい。


″ポ――ン″


″(次、右!)ほっ、タタタタ、、パスッ(届いた!)″


取りにくいのを返せると嬉しい。


″ポ――――ン″


″(今度は左!)やっ///ダダダッ、、パスッ!(はぁっ、ギリギリ!)″


ついムキになる競技、バドミントン。


″ポ――……ン″


″(後ろぉ!?)ぐわっ///ダダダダダ、、トンっ!(どうだっ!!)″


「おもしれぇ~」


サクラは右に左に 前に後に ランにいいように弄ばれる。


″ポ――……――ン″


″(こなくそっ!前!届けっ!)あうっ///(届くか!?)″


サクラは前につんのめりながらシャトルをすくうために手を伸ばし――――


(届いた!!)


″ふわん″


地面にダイブしたサクラをランが抱き止める。


「はぁ///はぁ、、」


サクラは息が上がって言葉にならない。


「けがしたら元も子もないだろ、ばーか」


「はぁ///はぁ、、ごめ、、」


サクラはくったりとランにもたれ掛かったまま ヘロヘロでバドミントンを終えた。


バドミントン……それは見た目の可愛らしさに比べてとても激しい競技である。


「いい運動になったろ?」


「はぁ///はぁ、うん」


「オレ、テクニシャンだから」


水を差し出しながらランが″夜も試してみる?″と 妖しく嗤った。


アホか。


「運動したからさ、エネルギー補給に屋台に行こうぜ」


その前に汗を流させてくれ、ランよ。




挿絵(By みてみん)










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