表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/557

1. ある日森の中エルフに出会った ★★

ある日神(医者)が 私にこう言いました


「立派な糖尿病ですね」


シュガーガール認定をうけたその日から

私の前から白米が消えた・・


これが異世界でなくてなんだというんだ!!?


かくして異世界にとばされた「サクラ」の

冒険の日々がはじまった


名前 サクラ

職業 駆け出しダイエッター

身長 158

体重 80

年齢 秘密

魔法 火魔法(GAS)水魔法(水道)

雷魔法(電気)氷魔法(冷蔵庫)重力(体重測定)

状態 HbA1c 8.6


「では、いってらっしゃ~い」


「まって!まってよぅ!!そんな低スペックで私にどうしろと!?」


「2週間後またね~」


サクラは光につつまれた




【あらすじ、お話し→お話】気がつくと森の中だった。


「…………」


鳥のさえずりも

さわさわと木の葉が揺れる音も

日の光の眩しさも

バーチャルなんかじゃない、()()の森


ひどいよ神様!こんなか弱い女の子(?)を森の中に一人放り出すなんて……泣いちゃうよ?

こんなとこで 何をどうしろと?

()えろってこと??

飢え痩せろってことか???


でっかいため息をついて途方に暮れていると、がさがさと草むらが揺れた。


ヽ(゜Д゜;≡;゜Д゜)丿あひゃあ!!!


熊か!?虎か!?猪か!?サーベルタイガーか!!?どれにしろ死ぬ!死ぬー!!


「どうかしましたか?」


人の声……


よかった!泣きそうだったよ

着の身着のまま 水すら持ってないのに 山の中って

しかも優しそうな声


「あの、私……」


サクラは声のするほうを見て 再び動揺する。


(えっ!)




挿絵(By みてみん)





輝く長い金の髪をなびかせ、整った顔立ちの男が現れた。

重さを感じさせず 軽やかにサクラに近付く。


男は サクラの前まで来ると ふんわりと微笑(ほほえ)んだ。


全てを魅了するような笑顔、纏う空気が神々しい。


こんな(うる)わしい生き物が存在するなんて……

思わずその姿に見惚れてしまった。


特徴のある長い耳……これは


「エルフ?」


「イシルと言います」


耳に心地いい声が響く。

これは、夢か?

いや、夢じゃない。

神は一体私を何処へ送り込んだんだ!?

ホントに異世界なんだ……


「あの、はじめまして、サクラです」


「お困りでしょう、よかったら(うち)へきませんか?」


知らない人のお家に着いていっちゃいけません……

ですがこんな森の中の今頼れるのはこの人だけ……


「行く宛があるのですか?この辺りには僕の家くらいしかありませんが……」


そうなの!?


「見たところ 冒険者ではなさそうですし、もうすぐ日も暮れます」


平々凡々一般ピープルです。

冒険者とかいる世界、やべぇな……


「このまま森にいたらすぐに死んじゃいますよ」


いやいや……そんないい笑顔で怖いこと言わないでくださいよ、そのとおりですが。


「どうしますか?」


これはチュートリアルかな?

ファンタジーゲームとかであるファーストコンタクト。

イシルさんはナビゲーターさん?

よし、では神の御心のままに!


サクラはイシルの案内についていく。



挿絵(By みてみん)



そこは

森のなかにぽつんと一軒家。


サクラはリビングに案内された。

趣味の良い おちついた調度品 テーブルにソファー、本棚にはたくさんの本がならび 知的な雰囲気が漂っている。

奥にはキッチンがあるのか、イシルがお茶をだしてくれた。


「一人で住んでるんですか?」


「ええ、ここは少し辺鄙なところにありますからね」


「そうなんですか……」


「……」


「……」


会話がつづかない……

何か話をしなくては……あ!


「エルフは雪の上を歩けるって本当ですか?」


何を聞いてるんだ私は……


「ええ、本当です」


律儀お答えくださりありがとう、イシルさん。


いやね、エルフですよ、エルフ

めっちゃ美形すよ!!

どうしろってんですか!

緊張するわ!


「そんなに構えなくても 危害を加えたりしませんから」


いやいや、滅相もない!あなたが美形すぎて直視できないだけなんです。なーんて言えるわけがない。


「イシルさんこそ、こんな得たいの知れない私なんか招き入れて 大丈夫ですか?」


「サクラさんみたいな 女の子が何かするとは思えません。みればわかりますよ。それに……」


「それに?」


「いえ、丁度退屈していたところなんですよ。話し相手ができて嬉しいんです」


「そうなんですか」


何か言いかけた気がしたがんだけど……


「何故()()()()に?」


それは私も聞きたい。神よ。


「あの、信じてもらえないかもしれませんが、神様に連れてこられて」


ポイ捨てですよ。


「神に……」


そんなこと言われても困りますよね、すみません。


「それはお困りでしょう、ゆっくりしていって下さい」


あれ?信じた?


「ありがとうございます」


「……居たいだけいてください」


そんなに退屈してるの?


「あ、サクラさんお疲れですよね?」


イケメンな上に気遣いもしてくれるなんて恐縮です。ほんと、おかまいなく。


「大丈夫です」


「遠慮しないでください。簡単なものでもうしわけありませんが、食事にしましょう。今から作るので 少しお待ちください」


「あ、手伝います」


好意を受け取ってばかりじゃ申し訳ない。


「サクラさんは生活魔法は使えるんですか?」


「はい。多分、一応は」


魔法欄に火水雷氷重力てあったから大丈夫だろう。

重力てなんだ?あぁ、体重測定か。


「刃物はつかえますか?」


「野菜を切ったりする分には。肉も魚もさばけませんけど」


「問題ありません」


イシルはにっこり笑う


「今日のメニューは鍋です」


サクラとイシルさんの挿し絵を入れました。

鉛筆ですが……サクラのほっぺのぷよん感を感じてくださいm(_ _)m

イシルさんは脳内でイケメン変換して下さい。

(8/24)


一枚目を挿絵追加しました(2021/4/10)

絵を描きはじめて、一枚目と二枚目の絵では半年差があります。

この先、順不同で挿絵を挿入しているので、大きく絵柄がかわってるかもです。

ごめんなさいm(_ _)m


イメージ壊したくない方は画像オフ機能をご利用ください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 小中学生が喜びそう [気になる点] 他のサイトでも似たようなのがあった
[良い点] 挿絵が入るなんて!一気にワールド展開がビジュアル化に!とっても良いですね! [気になる点] 手をおつなぎになられて・・・イシルさんは、最初からお気に召していらしたのね(笑 [一言] 挿絵、…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ