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親友が酷い目に遭わされたので全てに復讐しました。  作者: ふるか162号
2章 教会編

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教会編 35話 勇者再び……ですか。

勇者再び復活です。

 勇者の発生ですか……。

 正直な意見として、今更、新しい勇者を作ったとしてどうするのでしょうか?

 サクラさんは、アブゾルがウジ虫を殺したのは間違いないとの見解でしたが、新しい勇者を作るためにウジ虫を殺したのかもしれませんね。

 新しい勇者が新たな脅威となるのならば、魔国であるエスペランサも安全とは言えませんね。

 

 そう考えれば、筋肉を早く仕上げた方が良いでしょう。

 さて、筋肉の休憩もこれくらいでいいでしょう。


「筋肉。もう起きれるでしょう? 早く起きてください」


 筋肉はフラフラになりながら、立ち上がります。

 どうやら、筋肉は気合だけで立っている様です。


「気合だけはあるみたいですね」

「ここで倒れたら、筋肉に申し訳ないからな……」


 何を言っているのか全く理解できませんが、そこは紫頭やクランヌさんの名前が入るんじゃないんですかね?

 まぁ、やる気があるのは良いことです。


 次は魔力を用いた戦闘方法を教えましょうかね。

 筋肉は魔力を全く使わず、身体能力だけで戦っていたという経緯があります。

 そのおかげか、筋肉は魔力というモノを使ったことが無いそうです。


 これは少し、荒療治する必要がありますね。


 そんな事を考えていると、クランヌさんが鍛練場にはいってきました。


「やってるな」


 筋肉を苛め……鍛え始めてもう一週間です。

 この一週間で筋肉はかなり強くなりました。

 筋肉の強化にクランヌさんも満足そうで良かったです。


 で? クランヌさんは筋肉の様子でも見に来たのですかね?

 そう思っていたのですが、クランヌさんは私に話があるそうです。


「レティシア嬢、面白い話を聞いたぞ? なんでも勇者が再び誕生したそうだ」

「その話なら知っていますよ。ファビエ王国でも、話題に上がっていましたから」

「そうなのか? じゃあ、別の話でもするかな。教会に送り込んだ魔族なのだが、立派な教会の信者になっているようだ」

「え?」

「意外そうだな。その顔が見たかったんだ」


 殺されてはいないんですか? 本当に意外です。

 しかし、魔族が信者ですか……。と、いうことはアブゾルが魔族を受け入れた? 在り得ないと思うのですが、クランヌさんがそんなデマ情報を掴ませられるとは思えません。


「その情報は確かなのですか?」

「あぁ。私自ら確認に行った。奇妙なことに、私を見ても反応すらしなかった。信者になったというのは冗談なのだが、恐らく操られているのではないかと思うのだが、レティシア嬢はどう思う?」


 どう思うと言われましても、実物を見ていないのでどうとも言えませんね。

 だけど、枢機卿のこともありますから、操られているとみていいでしょう。

 アブゾルは魔族すら操って何をするつもりなのか……。

 エスペランサに送り込んで……という可能性もありますね。

 そうなってくると、勇者を復活させた意味がますます分からなくなります。


「アブゾルはなぜ、新しい勇者などという存在を作りだしたのでしょうね。私との戦闘には無意味だということは前回の戦闘で分かっていると思うのですが……」

「俺の聞いた情報だと、勇者タロウが魔王レティシアを殺す為に旅を始めたらしい」


 魔王レティシアですか……私はいつから魔王になったのでしょう?

 しかし、勇者タロウですか……。


「ウジ虫が復活したという線が濃厚なのでしょうか……。しかし、ウジ虫は世界中から嫌われているといっても、過言ではありません」


 私がそう話すと、クランヌさんの顔が暗くなります。


「お前が最も嫌がる相手は誰だ? 勇者タロウを復活させた本当の理由は……なんだと思う?」


 私が嫌がる相手? 姫様……カチュアさんにレーニス。レッグさんや紫頭……。

 しかし、ウジ虫が関係しているのは姫様とレッグさんのみ……。

 も、もしかして……。


「レティシア嬢が考えた通りだ。聖女の姿がエレン嬢そのものだそうだ……」

 

 あぁ、怒り狂ってしまいそうです。やってくれますね……アブゾル……。


 生まれてきたことを、後悔させてあげますよ……。 


 しかし、クランヌさんはエレンの姿を見たことがありましたかね?

 そのことをクランヌさんに話すと、四天王の魔宝玉を通して何度か見たことがあるそうです。


「その頃から、病んでいるような顔をしていたのを覚えているが、特徴としてもエレン嬢で間違いないと思う」

「そうですか……」


 アブゾルの魂胆は、エレンが相手ならば、私に隙が出来るとでも思っているのでしょう。

 本当に狡猾な神です。

 久しぶりで本気でムカつきますねぇ……。

 

「おいおい。殺気を押さえろ。私でもキツイ」

「すみません」


 自分では落ち着いているつもりなのですが、どうやら落ち着けていなかったのかもしれませんね。


「そういうことですか」

「何かわかったのか?」

「はい。魔族を操っているのは、勇者としての実績を持たせるためでしょう。そうすれば、人間は勇者に教会に依存します。その結果、人間は神と勇者を崇拝しだすでしょう。そうなれば、魔国エスペランサと同盟を組む国は全て神敵になるでしょう。おそらくそれが狙いです」

「な!!?」


 操った魔族を各国に送り込む。それを勇者が殺す。あのウジ虫がそのうち英雄になるということですか。

 それに、エレンが偽聖女ということは世界中に広まっています。恐らく聖女はエレンに似た何かでしょう。


「とはいえ、生まれ変わったエレン? の姿を見たいですね。魔王らしく、勇者に挨拶でも行ってきますかね」


ブックマークの登録、評価、感想、ありがとうございます。


 少しでも面白いや続きが気になるという方がいれば幸いです。

よろしければ、ブックマークの登録、評価をよろしくお願いします。


 他にも連載していますのでよろしくお願いします。

 新・クジ引き  https://ncode.syosetu.com/n4468fd/

 旧・クジ引き  https://ncode.syosetu.com/n2043en/ 連載凍結中 


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