他人
”私”が、私でない。
”私”を、傍から見ている、私がいる。
それは、”私の人生”が、”他人の人生”であるからか。
テレビを見る時も、私は”私”の横顔を見ている。
新聞を広げた時も、私は”私”の後頭部を見ている。
本を開いた日には、私は消えて、あるのはストーリーだけだ。
登場人物は、自分を知っている。
心を語り、自分をひけらかしている。
いざ、それを私も実践してみようと思う。
失敗する。
ずっと仮面を被っている。
全てが、”私”の人生であり、私は決して表にでない。
尊重されない。
認識されない。
ああ、当たり前だ。
私は、”私”にとって他人であり、図々しく居座る邪魔者でしかない。
”私”は素晴らしい人生を歩み始めた。
私など、消えた方が良いのだ。
(*´_`)。o (読んでいただきありがとうございました。)