4.5話 初代国王
わたしはこの国に不満を持っている。
国王はとても優しいお方で国民についてもとてもよく考えられている。
そこはいいのだが、この国は奴隷制度があり魔力が強い人は国を活性化する為地下で家族と離れ魔力を使い切るまで働かされる。
それは、当たり前ということになっているがわたしの父はいつもこの現況に納得しておらず小さい頃から奴隷制度についてよく聞かされていた。
そして、わたしは奴隷制度をなくす為必死に勉学に励み国王と話が出来る立場まで来た。そしてわたしは国王に奴隷制度を止める案を提出した。
しかし、結果は話し合いもされず却下された。
だが、ここで諦める訳にいかないので直接国王と話すことにした。
「国王様、お話よろしいでしょうか?」
「ルリシアか。よいぞ、どうした?」
「奴隷制度の見直しについてでして…」
「はぁ。ルリシア、その案は却下したであろう?」
「ですが…!」
「だめなものはダメじゃ。分かったか」
「…っ」
「では」
と、惨敗させられてしまった。
理由とか言えや糞王が…っ!
とか、おもってはいない。…けっして
・・・、それで何度話しても意味はなかった。ならどうしたらいいのかと考えた結果、新しい国を作って楽園を作ればいいとおもったのだ。
家族だけは行き来しても良いだろう。
さて、ではさっそく行動だ。まず、地下に行き魔力が強い者達は説明をし、行きたい者は付いて来てずっとここで暮らしたいやつは残るということを伝えると全員がついて来るとのことなので脱走計画を練ることにした。
そして、隣国と戦争が始まるとのことなのでその混乱ちゅうに逃げ出すことにした。わたしの家族もついて来るとのことだったので安全なルートを選び、逃げ出すことに成功した。
そして、この無駄にでかい無人島に新しい国を作ることにしたのだ。
もうすぐ、国王にも知られて戦争が起こるだろうがこちらの方が圧倒的に強者が多い。すぐに片付くはずだ。
そして、新しい国作りが始まった。
しかし、わたしは年だったのもあったのであろう…。病気にかかってしまいわたしは亡くなったらしい。
そして、わたしの息子が国王となり指示をとるようになった。
最初はよかったものの鬱憤がとてもたまっていたのであろう嫌がらせをするようになっていった。それは、他の国に知れ渡りやりすぎた嫌がらせのせいで我がルリシア王国は悪の国として名を知られることになった。