4話 フラグ回収
んん…。どうしましょう。
シリルを脅せて雑用に使おうと思ったけど逆に目つけられるんじゃ。こっちじゃ、シリルの方が偉い人ですからね。どうしましょうか。それにこれで殺されなかったりして～とか思っておりましたけれど無理でしょうし。
やってしまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ！！！！！
・・・まぁ、寝ましょう。
明日は魔力を測るはずですからね。
……そういや、主人公ちゃんって勉学が優秀だからはいったのでしょうか？魔力が強いっていつ分かったのでしょうか。いやー不思議。
オッハヨー！
朝だよん。なんか結果わかってるけど緊張するぜ…。
ふぃ…。
「では、皆さん名前順に並んで下さい」
「「「はーい」」」
ルリシアだから…この子の後ろでしょうか？
前世の名前で並びそうになっちゃいましたわ…。いやー、緊張しますわ。
もしかしたら「えぇ！魔力が強い！？」的な事があったりして～www
「ルリシア・エリオーヌさん」
「はい」
とうとう私の番ですわね。
おぉ。怪しい！想像以上に暗いですわ…！みえな…うわぁ、人魂たですわ。
先生が出してるんでしょうけど…。
「ここに手を置いて目をつぶって下さい」
「は、はい」
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
なんか怖いです。よくわからないけど。
「こ、これは…」
え？なになになになに？？
怖い怖い怖い怖い怖い
「…目を開けて下さい」
「は、はい」
「あとで生徒会室に来る事」
「うぇ？」
「…来て下さい」
「………ウィッス」
「ルリシアさん貴方は御嬢様ですからね？はいと答えなさい。」
「はい」
「よろしい」
「あ、ありがとうございます。で、では、失礼します」
いやぁぁぁぁぁ！まりょま、ま、ま、ま、魔力強いのでしょうか？
いや、弱すぎってことも！そうそう…
「あっ、エリオーヌ。やっぱり生徒会室来いって言われたから先に帰っててね」
「……ごめんなさい」
「え？」
「私も呼ばれてしまいましたわ」
「は？マジで…すか？」
「マジっす」
あーもー！なんで！？
どんだけ弱くても生徒会室には呼ばれないから…。あ、あれか、フラグ回収ってやつですか！？なんでやねんっ！一緒に戦いに行かないとダメじゃないですか！？
何故一緒に母国を倒さないといけないんですの！
イやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
「ジャン・ベルナード・ボニーツェール先生の特別授業を受ける事になります」
「「「はいっ！」」」
「皆さん、はじめまして。ジャン・ベルナード・ボニーツェールと申します。ジャン先生とでも呼んで下さいね」
「「「はい！ジャン先生！」」」
「では、ジャン先生教室に連れて行って下さい」
「分かりました」
……はい。決定～。フラグ回収しちまいましたわ。お父様、お母様申し上げません。私は貴方方の敵になってしまいました。
くっそぉぉぉぉぉ！……ですわ。
次回は初代ルリシア国王のお話でーす。
