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狐付き  作者: シンシンノ
1章
9/14

この手に掴んだもの

今日こそは話を進ませる。そんな思いでPCの前に座りました。

結果は・・・多くは語りません。ご覧ください。



「狐なのにアヒルとはこれいかに・・」


誠也は目の前で目は開きながらも、小さくなっている狐耳の少女を眺めながらそう漏らす。急に崩れ落ちて行った少女はそのまま足をハの字型にして座り込んでしまっていた。俗にアヒル座りと言われる形。その後ろでは2本の尻尾が『ゆらゆら』というよりも『ブンブン』っと表現したほうがいいのではないかと思うくらいにすごい勢いでゆれている。


反応がない少女を前にしてそんなどうでもいいことを考えてしまう。


(っとこんなこと考えてる場合じゃないよなぁ~。)


「ねぇちょっと君大丈夫?」

誠也は軽くうつむきながら座りこんでしまっている少女に合わせるようにしゃがみ込むと、少女の顔の前に手を持っていき振りはじめる。


「もしもし~?ん・・・やっぱり反応がないな・・・」

振っていた手を止めて少女の顔を覗き込む。誠也は覗きこんだ瞬間一瞬『はっ』っとする。

(やばいくらい可愛いんだけど・・・可愛いんだど・・・いきなりこの表情はどうなんだろう・・・)



誠也が少女の顔を覗き込むと、少女は目を煌めかせながら、頬を緩ませながら、にやにやっと笑っていた。

自分の容貌や言動のせいで少女がそんな状況に陥ったとは思いもしない誠也は、『いきなり突拍子もなく、発作的に』こんな状態に少女が陥ったと思ってしまった。


(やっぱりどこか変った子みたいだな・・・でもまぁいつまでも廊下に座らせておくわけないはいかないよな・・・とりあえずそこの食堂に連れて行くか。)

そう結論付けると先ほど少女が誠也にしたのと同じように(立場を逆だが)しながら少女の手を取りながらひっぱるように誠也は立ち上がる。


「よいしょと!!」

思わず誠也からそのような声が漏れる。

少女は特に抵抗はしていないようだが、体に力が入っていないのか妙に重たく感じる。女の子に重たいというのはどうか?っと言うところなのだが、いくら少女が小柄といっても自分で立ち上がる気がない人間を引っ張り上げるのは一苦労である。


「おぉっと!?危ない!?」

いまだに反応がない少女を無理やり立たせようとした為か、少女はバランスを崩して横に倒れそうになる。

(手をつないでるだけでは支えきれそうにない・・・)

誠也はそう一瞬で判断すると、咄嗟的に繋いでいた手を放すと少女の横に飛び込むと少女を抱きかかえる。その状況を誰かが見ていたらきっと目を見開いていたであろうというスピードであった。

その後、



『ドンっ』『むにゅ』

木張りの床が鈍い音を立てる。


倒れかかる少女の横に飛び出しながら庇うために少女を横から抱きしめるか形で両手を使ってしまっていた誠也は受け身も取れずに背中から床に叩きつけられた。

「っつ・・・」

誠也の顔が苦悶に歪む。

そんな誠也の苦しみと努力を知ってか知らずか、少女は抱きかかえられながら倒れこんだ際のショックで自我を取り戻す。


「・・・っは!?主様ぁ!?いかがなさいましたか!?」

自我を取り戻した直後に聞こえてきたのは、主の苦悶の声。少女は思わず叫んでしまう。


「っつ・・・何でもないよ…大丈夫だよ。」

そういうと痛みをこらえながらも、笑顔を作るために手に力を込める、

『むにゅッ』

そうして誠也は誠也は微笑む。



…あれ?なんかさっきからおかしい感触が左手を包んでいる気がする。誠也は確かめるように再度左手に力を入れる。

「むにゅっ」

左手にジャストフィットするような感触。触っていると幸せな気持ちになってくる。

そこで誠也はふと気付く、

(まさか…これは・・・)

誠也の背中に思わず冷や汗が流れる。



恐る恐る誠也は自分の左手に目を向ける。そんな誠也の目線に釣られるように少女も目を誠也の左手に向ける。


そこには…


少女の胸を鷲掴みしている誠也の左手があった。。

少女を庇って抱きしめる際に左手がちょうど胸に行ってしまっていたらしい。


誠也は状況を理解すると・・・その小ぶりながらマシュマロのような柔らかさをもつ胸の持ち主に顔を向ける。

少女は『キョトン』としていた。いまいち状況が理解できずに混乱しているようだ。


「え、えっと。わざとではないんだよ?」

誠也の思わずそんな言葉がでる。

そんな誠也の言葉のあとやっと状況を理解したのか、少女の口から


「キャーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」


この日一番の叫び声が飛びだした。




ご覧いただきましてありがとうございます。

そしてすいませんでした。

今回もまた話しが進みませんでした・・・

おかしいな・・・まえがきにも書いたとおり進ませるつもりで書き始めたのに・・・


話しが進まない&筆が遅いのは特徴のようです。

こんな作者で申し訳ないのですが、もしよろしければこれからもお付き合いいただけますようよろしくお願いいたします。


追記 おかしい。ヒロインはどこに向かっているんだろ?こんなヒロインでいいのだろうか・・・



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