表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
狐付き  作者: シンシンノ
1章
7/14

葛藤

やっぱり話が進まない・・・

食堂?へと案内すべく先を歩く少女の1、2歩後ろを無言で歩きながら無誠也はいままでの人生で最大級の試練を迎えていた。


(・・・やべぇよ・・・どうしよう…まさか飯を食いに行くだけのはずなのに、こんな罠が仕掛けられているなんて・・・)


どうしても目線をそこから外すことが出来ない。


前を歩く少女その少女が一歩歩くたびに、

『ユサユサ、ユサユサ、ユサユサ、ユサユサ』


お尻の付け根辺りから飛び出しているふさふさしてとても肌触りが良さそうな長さ1mはあろうかという2本銀色の尻尾が揺れる。


(まじぃ・・・本気で触りてぇ・・・あの動きと大きさは反則だろ・・・)


(落ち着け俺・・・あれは作り物だ・・・本物じゃないんだ。)


誠也は己に心の中で言い聞かせる。


『ユサユサ、ユサユサ、ユサユサ、ユサユサ』


(くそぉ…作り物だって分かっていても触りてぇ!!!!あのユサユサ揺れる豊満なしっぽをモフモフしてぇ!!)


その時誠也の頭の中で欲望が具現化した悪魔が囁く。

<もう触っちゃえばいいんじゃない?きっとすごくフサフサしていて気持ちいいよ?>


(そ、そうかな?そうだよね?…ちょっとくらいならいいよね?)


誠也の心が欲望に負け、行動に動こうとしたその時、別の声が頭に響く。


≪ダメだよ!!女の子に勝手に触るなんて!!セクハラだよセクハラ!!セクハラで済めばいいけどもしかして、強姦扱いになっちゃうかもだよ?通報でもされたら、目線入りの写真がニュースに流れる事になるかもしれないんだよ?いいの?ほんとにいいの?≫


(え…さすがにそれは嫌だ…嫌すぎる。ありがとう天使君。僕を止めてくれて本当にありがとう!)


己の理性が具現化した天使に感謝を表す誠也。


<でもさぁ~作り物って結論だしたわけじゃん?作り物のしっぽを触ったくらいじゃセクハラにはならいんじゃないかなぁ?

だから触っても平気だって。気持ちいいよ?モフモフだよ?作り物だとしてもモフモフは嘘を付かないよ?いいの?本当にいいの?触るなら今だと思うよ?>


(そ…そうだよね?作り物だしちょっとくらい触っても大丈夫だよね?)

悪魔の言葉に心が揺れる誠也。


≪たしかにあのしっぽが魅力的なのは僕も認めるよ!でも勝手に触るのは良くないよ!たとえ作り物だとしても、作り物だから大丈夫なんて保証はどこにもないんだしさ!それに勝手に触られるのあの子の身にもなってみなよ?きっと悲しむよ?悲しませたくないでしょ?≫


(たしかにそうだ!僕は何を迷っていたんだ。ここは我慢して後で触っていいか聞いてみよう。それが一番いいはずだ。)


<本当にそれでいいんだな?・・・っち。後悔してもしらないからな!!>

頭の中で悔しがる悪魔。


≪さすが誠也君だよ!!僕は君を信じていたよ!≫

満足そうに笑を浮かべる天使。


(ありがとう天使君、君のおかげで僕は間違いを犯さずに済んだよ!!)

何度目かわからないお礼を頭のなかでいう。


そのときだった。


『フワァ、フサフワァ』


手をものすごく気持ちのいい何かが当たる。思わず、その気持ちがいい物を掴んでしまう。

頭の中で悪魔が<よっしゃ!>とガッツポーズを取る。逆に天使は頭を抱えてしまう。


・・・少女の尻尾でした。


前を歩く少女も急にしっぽを掴まれたためか、

「きゃ!?」

咄嗟に可愛らしい声を上げてしまっている。


だが、今の誠也にはそんなことは関係ない。もう止まらない。

一度掴んだしまったしっぽを無意識に離すまいと抱きかかえながら、なで上げる。

『ナデナデナデナデ、モフモフモフモフ』


どうにか悪魔の誘惑に耐え、理性を取り戻した誠也だったが頭の中で悪魔と天使の戦いが繰り広げられていたため、少女との距離が近づいていることに気がついていなかため、前を歩く少女のしっぽに触れてしまい理性が効かなくなった誠矢の姿がだった。


(すげぇなにこれ!?すげぇモフモフで気持ちいい!!ずっと触ってたい!!)


『モフモフ、モフモフ、モフモフ、すりすり、すりすり、モフモフ、すりすり』


「あぁ、あ…主様きゅ、こんなところで急にな、何を…。きゃ!?そんなに掴まれたら…あぁ…主様ま、まだ昼間でございます。アァン。わ…私、しっぽは弱いんです。主様お許し下さい。ご堪忍ぉ~~。主様ぁ~~~!!!」


少女が頬を赤く染めながらながら恥ずかしそうに懇願するが誠也にその声は届いていなかった。







5分後頬を赤めながら少し涙目になっている少女の前で土下座をしている、誠也の姿がそこにあった。

申し訳なさそうに頭を下げ続ける誠也。だがなぜかその後ろ姿はどこか満足げだった。


なんだろ…話を進めようと思って書き始めるんだけど…

妙に脱線してしまう。


話が進まなくて本当に申し訳ございません。


読んで下さった方。評価をして下さった方。そして感想までいただきまして、本当にありがとうございます。

話しはなかなか進んでおりませんが・・・少しづつでも進めていこうかと思いますので、よろしかったらお付き合いいただけますよう、よろしくお願い致します。

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ