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狐付き  作者: シンシンノ
1章
2/14

寝坊

『ピーピーピー』

「ん・・・ん~~・・・」

不快な電子音が頭を揺さぶる・・・頭がボーっとしてる中音のする方に無意識的に手を伸ばす。

カッチャと音がして不快な音が消える。

「ん・・・これでゆっくり・・・」

再度心地よい世界へと旅立っていく。


不快な電子音を立てていた時計は午前7:00を指していた。

 

「ん~~~ゆっくり寝たぁ~」

清々しい朝だ。なんだかいつもより清々しい。「ん~」と背伸びをして体を伸ばす。

「しかしたまに見るあの夢はなんなんだろうなぁ?いやな感じはしないけど~」 

とそんなことを考えていると不意にあるものが目に入る。

「!?!?」

あれ?なんで時計の短針が9の所にあるんだろう?



---------------------------------------------------------------



「いつもなら学生やリーマンでごった返してるのに人が少なくて快適♪快適♪」

起きて寝坊したことに気付いてからの俺の行動は早かった。

まず携帯で学校に連絡して、

「あ・・・すいません…ゴッホ・・・朝から熱が出て・・・ちょっと病院に行くため今日は休みます。」

うん完璧。電話にでた担当の先生も

「白崎。無理するなよ!ゆっくり休んでしっかり治せ」

と言ってくれた。日頃から真面目な態度で授業を受けていた事が功を奏して全く疑われなかったぜ。(と言ってもまだ16歳で高校生歴半年くらいだが・・・)

学校では一応真面目に分類されるはずだ。成績は学年でトップクラス。運動神経もよく先生方からの評判も悪くはない。いやむしろいい方だと思う。

そんな俺こと『白崎誠也』がなぜ『完全に』真面目ではなく『一応』真面目だと思われているかというと顔のせいだ。とはいっても顔が悪いということではなく、むしろ色白で整っていると言えるだろう。(若干目つきは悪いが)

問題は髪だ…髪の色が・・・生まれつき金色なのである。なんでも髪の色素が普通と違うらしい。

理由は不明なんだが・・・将来禿げたりしないよね?大丈夫だよね?


目つきの悪さと金髪のせいでぱっと見ヤンキーにしか見えない。でも話せばそんなことないと皆わかってくれる。話せばだけど…

学校では教師はまぁ『見た目はあれだが、中身は真面目』と思ってくれているようだが、同級生からは怖がられる。っというか避けられる。

小耳にはさんだ話の一部を抜粋するとだと・・・

『白崎さぁなんか鬼島先輩を返り打ちにしたらしいぜ?』

『え?鬼島先輩ってあの『三校の鬼』って呼ばれてる鬼島先輩?』

『そうその鬼島先輩。なんでも鬼島先輩が白崎の髪と目つきが気に入らなかったらしくて校舎裏に呼び出したらしいんだが、その後鬼島先輩が帰ってこないから様子を見に行った先輩が一人で倒れてる先輩を見つけたらしい。』

『マジかよ!?白崎さんマジパネェw俺はあの眼を見たときから3人は殺してると思っていたね』

『マジで関わらないようがいいよなぁ~』

『だな。生徒指導の鈴木もビビって白崎にはなんもいわねぇらしいからなww』


っとこんな感じ。いや鬼島先輩は・・・ただ単にいちゃもんつけられたから、論破したら殴りかかってきたのを避けたら自分で壁に激突してそのまま失神しちゃっただけなんだが・・・

ちなみになぜ俺がその場にいなかったかというと人を呼びに行こうとしたらすれ違った人が失神してる鬼島先輩を見つけて騒ぎになったから逃げた。


だって・・・なんか怖いじゃん?


鈴木先生の話だって・・・別に俺が悪いことしてないのはわかってくれてるから何も言われねぇだけだし・・・髪の事は医者からの診断書を提出してるしよ。


まぁ話がなんか長くなったがつまりは俺は学校では避けられていて、友達がいないということだ…クソ・・・リア充爆発しろ。

ちなみに家族もいない。っというか…もういない。

俺は幼いころじぃちゃんに預けられてじぃちゃんが育ててくれたんだが、そのじいちゃんも今年の夏に他界してしまった。両親は死んだとじいちゃんから聞いていただんだが、

死ぬ寸前に、

「おまえは本当は家の前に捨てられていたんじゃ。だからワシが育てた。」

とそんなことを言われた。えーーーっと法律的にそれはどうなんだろう?ありなんだろうか?まぁじぃちゃんのことだからどうにかしたんだろう。

現に俺はじいちゃんに育てられたし。


友達もいないし、家族もいないつまりは天涯孤独になってしまったんだなと思うと涙が出てきた・・・



っとそんなブルーな気持ちになって落ち込んでいるとアナウンスが聞こえてきた。

「次の停車駅は自然公園~自然公園~お降りの方はボタンにてお知らせください」

そういえばバスに乗ってあるとこに向かってるんだった。気分を変えるために強めに停車ボタンを押す。

『バッッチーン』強く押しすぎたせいで大きな音が鳴ってしまった。周りの目が痛い。おばちゃんそんなクズを見るような眼で僕を見ないで…

ん・・・1話どのくらいにしたらいいのかがわからない・・・

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