あとがきと解説
この作品のテーマ、何を考えて書いていたのかなどの解説です。
読者へのおまけというよりは、忘れっぽい自分のためのメモ帳ですが。
もしよろしければお付き合いください。
■キャラの名前について。
主人公二人の名前は、最近やったゲーム、ファイナルファンタジータクティクスから取ってます。本当はステファンではなく、ステファニーですが。
このゲームでは汎用キャラを酒場で雇うことができるんですが、自動で決定されるデフォルトネームによって、各自セリフが用意されてるんですよ。
そんな二人のセリフはこちら。
ドローネ「彼ったら、私と妹を天秤にかけるつもりね!」
ステファニー「彼ったら、姉を天秤にかけるつもりね!」
すごく気に入ったので、二人セットで雇用して旅につきあってもらいました。
ちなみにマルガリータ先生もユニットの名前から、眠くなるお話で有名なダーラボン先生の娘さんですね。先生つながり。
■ゾンビについて。
この作品に限らず、私はゾンビを「ゾンビー」と語尾を伸ばして表記することが多いです。文中の「ゾンビー!」も含め、FF5の影響です。
ちなみにアメリカ英語とイギリス英語で微妙に発音が違い、ゾンビーと伸ばすのはイギリス式だそうです。
ですが、私にはあまり違いがわかりません。
本当は左手が右手のゾンビと、肋骨が突然飛び出すゾンビも出したかったのですが、断念しました。ゾンビ馬と合わせ、ネタ元はジョジョの奇妙な冒険ですね。
マンガゲーム関連は以上。
ここからはちょっとまじめなお話です。
■お話全体の小ネタについて。
もともとのストーリーは、下書きだけ書いて放置してた、ホラーっぽい話でした。
『冬の童話祭り』に何か出品しようと思って倉庫を探していた時に、使えそうなストーリーだったので流用してみました。
最初に思ったのが、古い西洋の童話を日本語に翻訳したような文章を書きたいな。ということ。
書きたいストーリーよりも先に、書きたい文体があって書き始めたんですよね。変なの。
なので文章のスタイルもですが、それ以外にもそれっぽい言葉遊びをいくつか入れて書いてます。
タイトルについても、洋書のタイトルを直訳した感じが欲しかったので、こんな感じのタイトルになってます。
意識したのはナルニア国物語。
『ライオンと魔女』の原題、『The Lion, the Witch and the Wardrobe』です。
■第一話
ワードローブは、ナルニア国物語に出てくる異世界の入口ですね。まあただの洋服ダンスなんですが。
イチイの杖は、ゲド戦記でゲドさんが持っている杖。
冷酷な魔女のお話は、ダブルミーニングってやつですね。とりあえず jam つながりで、渋滞話。
キツネ狩りの話は、「The quick brown fox jumps over the lazy dog」からです。これは見たことある人が多いと思うけど。
キツネ(fox)から F を取って雄牛(ox)にしたので、dog が fog になってしまったという言葉遊びです。
実は後から気づいたんですが、これって d も消えちゃうんですよね。jumped にしたら今度は s が確保できず。落ちこぼれ魔女の仕業ということで、許してください。
■第二話
ゴミ山 (ラビッシュ)とうさぎ(ラビット)、お母さん(マミー)とミイラ(マミー)、化け物 (フィーンド)と仲間 (フレンド)でそれぞれかけてます。
呪文の「バブルバブル・カルドロン・バブル」は、マクベスからです。うろ覚えで作った呪文ですが、元は「ダブル・ダブル・トイル・アンド・トラブル~」でした。わりと気に入ってます。
そういえば今年(2026年)はシェイクスピアの没後410年ですね。大学の講義か何かで「ひとごろし(1564)に生まれ、いろいろ(1616)に死んだと覚えてください」言われたのを未だに覚えてます。
■第三話
読み返したら、特に何もないですね。
強いて言うなら、ボトル・ボトムってあだ名で呼ぶのがそれっぽいかな?
あ、ピジョン・ブックスの元ネタは「ペンギン・ブックス」です。
童話のテーマがキラキラなので雪を散らしてみましたが、本当はドローネの心にある「他人と仲良くするのもいいもんだな」的な気持ちの芽生えが、キラキラしていると思うのです。
でもなんかクサいし説教臭いし(これは別にダブルミーニングではありません)、あまりそのへんを深く書きたくなかったので。
でも、クリスマスの夜、雪が降るラストにしよう!ということだけは決めてましたよ。
■その他
実は3回? 最初も合わせると4回以上かも。それくらい書き直してます。短いお話なのに。
活動報告でも書いたけど、「魔女ドローネは心優しい魔女でした。」なんて行儀の良い文章を書いていたら、筆が遅々として進みませんでした。悲しい。
もちろん細かいストーリーとかもありますけど、書き直しの最大の原因はですます調の文体でした。
こんな風にエッセイだと気楽に書けるんですけどね。
やっぱり主人公はロックなところが無いとだめだと気付いたのでした。
と、以前「かながたたろう」という”童話”も書いてます。このお話は(ジャンルタグの関係で「童話」扱いですが)、”児童文学です”。
意識して書き分けているつもりなので、そんへんの構造に興味がある方は、読み比べてみてください。
おしまい。
以上であとがきは終わりです。
ここまで読んでくれて本当にありがとうございました。
じゃ、また別のお話で会えるといいね。




