第三十九話
下層第80階層を探索し終え地上に戻る。
季節は夏を過ぎて秋になり、徐々に寒い日が増えるようになってきた。
晩秋、ルークエンデ領への帰還の日がやって来たのだ。
下層第80階層ともなると魔物もなかなかの強敵揃いとなる。
レッサーヴァンパイア、ブラッドサッカー、ジャイアントリーチ、……などなど。
特にレッサーヴァンパイアは人間並みの知能をもち、麻痺の視線や魔術、吸血など危険な能力を持っている。
もっともそんなレッサーヴァンパイアだが、タチアナとリーリエのふたりがかりなら食い止められるし、フェリシアとエルミーヌの魔術で倒せるまでに四人は成長していた。
もちろん僕とバララエフならサシでやりあって圧勝できる相手なので、余裕を持って〈教導〉できたというわけで。
オープンフィールドでの鍛錬が日課となってからは、フェリシアとリーリエの成長速度はかなりのものとなっていた。
僕自身も〈指揮〉と〈教導〉が勝手に伸び、溜まった熟練度で〈視力〉ツリーを伸ばしてさらなる強化を果たしている。
長らく世話になった宿を出たところで、思わぬ人物と出会った。
セバスチャン。
メインストーリーに登場するヒロインの執事兼護衛だ。
セバスチャンはこちらに真っ直ぐに歩み寄ってきた。
「失礼ですが、剣聖バララエフ様とロイク様でよろしいですか?」
「儂はともかくロイクを知っているとは、貴様何者だ」
「魔族の陰謀を打ち破ったパーティメンバーの名前として、聞いております」
「……あの時のか」
「大変お手数ですが、私の主がおふたりに、特にロイク様に興味を示されております。ちょうど予定がありこの街に来訪しているのですが、少々お時間をちょうだいして我が主に会っていただくことは可能でしょうか?」
「ぬう……どうする、ロイク?」
面倒くさそうな顔でバララエフがこちらを向いた。
「分かりました。故郷への帰還を予定していましたが、一日くらいは伸ばせます。あなたの主にお会いしましょう」
一も二もなく返事をする。
好機だ。
最も会うことが難しいと思っていたヒロインに接触する機会を得られるとは。
何が起こるか分からないものだ。
ロイク・ルークエンデ(男/11歳)
【魂】
└【前世の記憶】
【肉体】
├【器用】
│ ├〈剣技〉Lv10
│ └〈槍技〉Lv8 update!
├【敏捷】
│ ├〈回避〉Lv9
│ ├〈俊足〉Lv8
│ ├〈軽業〉Lv8
│ ├〈水泳〉Lv2
│ ├〈跳躍〉Lv3
│ └〈騎乗〉Lv4 update!
├【感知】
│ ├〈発見〉Lv5
│ ├〈索敵〉Lv8
│ ├〈常在戦場〉Lv7
│ └〈視力〉Lv8 update!
│ ├〈動体視力〉Lv4 update!
│ ├〈停滞の魔眼〉Lv4 update!
│ └〈魔力視〉Lv4 update!
├【筋力】
│ ├〈格闘技〉Lv6
│ ├〈盾技〉Lv6
│ ├〈膂力〉Lv6
│ ├〈瞬発力〉Lv6
│ └〈鍛冶〉Lv9 update!
└【体力】
├〈持久力〉Lv8
├〈持久走〉Lv6
└〈頑強〉Lv7 update!
【精神】
├【知力】
│ ├〈集中力〉Lv10
│ │ ├〈限界突破〉Lv5
│ │ ├〈心眼〉Lv5
│ │ └〈生存本能〉Lv5
│ │ ├〈直感〉Lv3
│ │ └〈多重思考〉Lv3
│ ├〈記憶力〉Lv10
│ │ ├〈模倣〉Lv5
│ │ ├〈写真記憶〉Lv5
│ │ └〈記憶の図書館〉Lv5
│ │ └〈検索〉Lv3
│ ├〈錬金術〉Lv9 update!
│ ├〈指揮〉Lv6 update!
│ ├〈戦術思考〉Lv4
│ └〈教導〉Lv5 update!
└【魔力】
├〈魔力操作〉Lv9
├〈魔術制御〉Lv7
├〈魔力圧縮〉Lv6
├〈闘気法〉Lv9
├〈魔力庫〉Lv7 update!
├【精霊語】
│ └〈水の精霊術〉Lv3 update!
├【幻獣語】
│ └【使い魔:ハヤテ】
│ └〈小型化〉Lv5
├【水属性】
│ └〈水魔術〉Lv7 update!
├【光属性】
│ └〈光魔術〉Lv7
│ └〈付与魔術〉Lv5
└【情報属性】
└〈情報魔術〉Lv5




