12.5話 (another view)
「お前はどうする気だ、このままあいつらに着いて行って教国まで行くつもりか? あいつらは押し切れば連れてってくれそうだがこの村で暮らすってのもありだ、むしろこっちの方が安心だろう」
ベッドに腰掛けながらお爺ちゃんが私に尋ねてきた。
「それは……正直考えてなかったけど……」
自分の不安を見透かしたかのように優しい声で話しかけてくるお爺ちゃんに私は迷わず返事を返せなかった。
「やりたいようにするなら止めんがお前が儂のためだとか言って変な遠慮するんなら怒るぞ」
「私はまだ何も……」
「ああ、まだ何も言ってないしどうしたいかすら決まってないんだろう? 杞憂ならいいんだがいざとなったら思い出してくれ」
冗談だとでもいうように笑いながら、でも眼だけは真剣なお爺ちゃんに対し私は頷くだけで精一杯だった。
「それでどうする、ドラゴン退治にも着いてくつもりか? お前の力なら足手まといにはならないと思うがな」
「その……えっと、どうしたらいいかな?」
「そいつは自分で考えろ、やりたいかやりたくないかでな」
お爺ちゃんはいつの間にか私のそばに来て頭に手を当てていた。
「……断られないかな」
「そう思うってことは興味あるんだろ、それがあいつらへの恩返しでも外の世界に踏み出してみたいってことでもどっちでもいいんだ。あいつらには恩があるが儂はそれ以上に孫娘のほうが大事なんでな」
「それあの二人の前じゃ言わないほうがいいよ」
「分かっとるわ、断られるかもしれんが決まったなら行ってこい。そこでお前がやりたいことを見つけられるように応援しとくさ」
「分かった、いつもありがとね」
私は財布だけ持って部屋から出る、後ろからきこえた声はきっと私を応援してくれているんだろう。
「一旦荷物置きに来るって言ってたし待ってりゃ会えると思うんだがね」




