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後輩ティータイム  作者: ゆめ
第2章 先輩くんを惚れさせたい
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同級生は新鮮

同級生ちゃんが釣れたてで新鮮というわけではないです


 学校近くの駅から数駅、なかなか大きな建物が立ち並ぶ地域の駅で、俺となつきは待ち合わせることにした。


 あの連絡を受けた日が火曜で、今日は日曜日。


 たまたま女子バスケ部が休みだったこともあり、出かける日は今日となった。


 何度かメールで連絡を取ったものの、運動会以来直接話してはいないので、少しばかり気まずい。


 美玖さんに説教をされてから身だしなみには気を付けているので、今日の自分の格好がおかしくないことを確認しつつも、なつきを待っていた。


「お、お待たせ」


 集合時間の五分前、なつきの控えめな声が聞こえた。


「おぉ…」


 一瞬、驚いた。


 普段のなつきはイケメン、美少年というイメージで、実際、付き合っていた時、デートに行くときは基本的に動きやすさを重視して、ラフな格好だった。


 しかし、今日はラフな格好ではあるが、可愛さもあるというか………

 パーカーにロングスカートのなつきはなんだか新鮮に感じた。


 恐らく、普段制服以外にスカートを履かないなつきは、ロングスカートでもかなりの勇気を出したのだろう。


 うん。いつか見て見たいな。なつきのミニスカ。


「なんか今日の服、いいっすね……」


 どう反応していいか分からず、照れたみたいになってしまった。


「う、うん。ありがと。律も前よりもオシャレになってるね」

「どうもです………」


 その話はやめてくれ。

 今の俺がオシャレなのでは無い。前が酷かっただけだ。


 お互い視線が落ち着かないまま数秒。


 気まずい………


「今日はどこに行くの?」


 メールで連絡を取っていたが、行先に関しては決めていなかった。


 なんでもなつきが行きたいところがあるようなので、俺からは特にプランは考えていなかったが……


「映画館に行こうと思いまして……」

「え?」


 聞いた瞬間、驚いて声が出てしまった。


 なつきが………映画⁉


 なつきと付き合っていた時のデートのレパートリーは、いろいろな運動ができる施設、ボウリング、家、スポーツ観戦、そしてバスケだ。

 家デート以外すべて、スポーツ関係の内容だ。


 実際お互いにそのデート内容で満足していたし、楽しかった。

 あと服装がジャージでも変では無かった。


 そのなつきが映画とは…………


「ダメ?」

「いいや、全然いいよ!最近あんまり見てなかったし」


 多少驚いたが、映画に関しては賛成だ。


 しかし、今日のなつき。


 服装と言い、映画と言い………女の子だなぁ………


 今まで本当にスポーツばかりだったから、何もかもが新鮮だ。


 新しいなつきに緊張しながらも、俺たちは映画館へと向かった。


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