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後輩ティータイム  作者: ゆめ
第2章 先輩くんを惚れさせたい
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同級生ちゃんは誘う

なつき視点です


「……」


 目の前のまどかが凄いにやにやした顔で見てくる。


 考えていることは、きっと律と一ノ瀬さんの事だろう。


 律と一ノ瀬さんが付き合っているという噂が流れていたのは聞いていたが、あまり信じていなかった。


 しかし、昨日、一ノ瀬さんが大人数の前で告白同然の事をしたと聞いた。


 それがきっかけかは分からないが、今まで人目の付くところでは関わろうとしなかった律と一ノ瀬さんが、どこから構わずに話すようになった。


 これはよろしくない。


 もう完全に周りの生徒たちは律と一ノ瀬さんが付き合っていると思っているようで、完全に外堀を埋められてしまった。


 これじゃ完全に付き合っちゃうのも時間の問題なのでは⁉

 それはまずい!!


「にやにや」

「いちいち口に出して言わなくてもいい!」


 まどかは「いいの~?このままだと律くん取られちゃうよ~?」と、目で訴えている。


 完全に面白がっている。


 しかし、まどかの言う通りで、このままでは律が取られてしまう。


 昨日だってそうだ。


 昨日の一件には、笹山が関わっていたらしい。


 私は律の支えになりたい。


 しかし、昨日、律が辛い思いをしている時に横に居たのは一ノ瀬さんだった。


 本当は、私の場所なのに。


 今度こそ、律の隣にいるのは私じゃないと………


「デート、誘ってみれば?」

「ふぇ?」


 まどかが諭すように、相変わらずにやにやして言う。


 デートって………えぇ………


運動会の時変な別れ方したきりだから気まずいよぉ……


「なつき」


 ここで、まどかは真剣な顔をして私を見つめる。


 きっとまどかは私を励ましてくれてるんだ。


 それに、私も律とデート、したいし。


「わ、わかったよぉ……」


 私は携帯を取り出した。




『今度、一緒にお出かけしませんか?』


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