後輩ちゃんがおかしい
今日は朝からあおがおかしい。
朝から学校で、しかもあんなに目立つように話しかけてくるなんて、一体何のつもりだろうか?
もう俺とあおの関係は隠すつもりはないようで、今もこうして……
「先輩、今日も購買ですか?私お腹すいてるのでパン奢ってくださいよー」
と、うざ絡みされている。
周囲の目線はあまり集まっていない。
大方、俺とあおが付き合ってイチャイチャしているように思われているのだろう。
「はいはい。それと後で話があるから……」
「え?お昼一緒に食べないんですか?」
お決まりの休憩時間のティータイムで何を企んでいるのかを問おうと思っていたが、まさかあおは俺と一緒に昼食をとる予定だったらしい。
「いや、何言ってんだよ。お前もいつも一緒に食べてる友達がいるだろ」
「別にお昼一緒に食べなかっただけで悪いとか嫌われるなんてことないと思いますけど」
確かに。
でも、でもなぁ………
「嫌なんですか?」
「え?」
「私とお昼を一緒に食べるの、そんなに嫌なんですか?」
不安そうに、いや、これは恐らく計算されているであろうあざとい上目使いで俺を見てくる。
おいおい……それは反則だろう。
結論から言うと、俺はあおと昼食は取らなかった。理由は無い。
散々わめかれたが、今日も仲よく男友達と昼食をとった。
食事も終わったという事で、ぷんぷんのあおが待ち構えているであろう対二体育館へ向かった。
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