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後輩ティータイム  作者: ゆめ
第2章 先輩くんを惚れさせたい
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後輩ちゃんは決めた

「やっちゃったぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


 私は家に帰るなり、すぐさまベッドにダイブして悶えた。


 ご近所迷惑にならないように枕に顔をうずめて思いっきり叫ぶ。


「んんん!んんーーーーー!んっ!」(バカなの!私バカなの!?もうっ!)


 やってしまった。


 あの時は先輩が三年生の笹山先輩に馬鹿にされていたというか、いじめられているように見えたので、思わずカッとなってしまった。

 だってあの時の先輩、凄く辛そうだったし………


「明日からどうしよう………」


 私は今日、告白同然の事を言ってしまった。


 きっと私の気持ちは先輩も察しただろう。


 しかし、先輩は私に対してどう思ってるのだろうか?


 他の生徒に私と付き合っているかと問われた時に、即答で「付き合っていない」と言えるのだから、きっと私の事は、好きではないのだろう。


 今日はずっとその事で胸が締め付けられるような気持になった。


「私はこんなに先輩の事好きなのに………」


 私の気持ちは一方通行だ。


他の生徒は先輩が私と釣り合ってないと言っているが、むしろ逆だ。


惚れてしまった以上、私が先輩にそばに居てほしいと思える人にならなくてはいけないんだ。


いっぱい頑張ってるのに……先輩は私と付き合ってくれないのかなぁ。


「はぁ、」


 考えることは明日からの事。


 当然今まで通りになんてできない。


 そんなの恥ずかしすぎる!!


「ううううう!!!!!」


 ベッドをサンドバッグにして一晩中悩みに悩んだ私は、脳がパンクした。


 そして、考えることを放棄した。





「先輩!おはようございますっ!」


 私は今日も先輩に大きな声であいさつをする。

 挨拶は大事です。


「お、おう。はよ」


 先輩はひきつった顔をしつつも、挨拶を返してくれた。


 先輩のクラスメイトの方たちの視線が一気に集まります。


 先輩、「なんで学校で話しかけてくるんだ?」とでも言いたげな顔ですね。


 ふふん!私!もう我慢するの辞めました!


 それに、この気持ちはもうバレちゃいましたしね!


 なら、今更隠す必要なんてないですよね!


 これからは、いつでもずぅっっっと、先輩を惚れさせるように努力しますから!覚悟しておいてくださいね!


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