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後輩ティータイム  作者: ゆめ
第2章 先輩くんを惚れさせたい
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後輩ちゃんと運動会

「はぁはぁ……はいっ!」

「はい」

「…………」

「…………」

「はぁはぁ、はいっ!」

「おう」

「………先輩、私たち、一体何やっているんでしょうね」

「それ、俺も丁度考えていたところだ」

 時は遡る事、数分前


「もうすぐ運動会ですね」


 夏休みが明け、すぐに行われる行事、運動会。


 一日かけて行われるこのイベントは、特に他の高校と変わることなく、一般的な内容で行われる。


「だな」

「先輩は何に出るか決めたんですか?」

「障害物競走とクラスのリレーだ」

「奇遇ですね。私もリレー出場しますよ。あとは大縄跳び」


 なるほど。あおもリレーに出るのか……


「よし!あお!行くぞ!」

「え⁉なですか!?急にどうしたんですか!?」



 という事があり、それから数分、ミルクティーをバトンにして俺たちはリレーのバトンパスの練習として、体育館裏を走っていた。


 すっかりぬるくなってしまったミルクティーにストローを刺す。


 あおも、しっとりどころでは無く、ダラダラと汗をかいているのを拭っている。


「てゆうか、高校の運動会ってもっとバライティーに飛んでるんじゃないですか?借り物リレーでお代が「好きな人」だったり、騎馬戦を柔道部と部室を賭けて戦ったり」

「ねぇよ。」


 借り物競争はやりたいという生徒が多いが、先生がなんだかんだ文句を言ってやらせてもらえないらしいし、騎馬戦は安全面で問題があるので、行われることは無い。


「そっかぁ。借り物競争で借りられるのが夢だったんだけどなぁ」


 恐らく、実際に借り物競争で「好きな人」というお代があれば、間違いなくあおは連れていかれるだろう。


 しかしなぁ、甘いぜあお!


 我が高校はスポーツの強豪校だ。


 舐めた気持ちで運動会に挑むと、怪我をするぜ。


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