同級生ちゃんのママ
「あれ、もうこんな時間だ」
ふと時計を見て見れば、もう夜だ。
課題はまだぜんぜん写し終っていないが、これはまた家に帰ってからするとしよう。
「あっ、ほんとだ。そろそろお母さん帰ってきちゃうかも」
別にやましい事はしてない……ので別になつきの両親と遭遇しても問題は無いのだが、会わないに越したことは無いので、早めに帰ろう。
「ただいまー」
「「あ」」
遅かった………
「こんばんは、お邪魔してます」
なつきの母、さつきさんが帰ってきたので、玄関に降りて挨拶をする。
「あら!久しぶり律くん!元気してた?」
相変わらずめちゃくちゃ美人だなぁ………。もうこの作品のメインヒロインこの人でいいんじゃないかな。
「はい。」
「今日はどうしたの?」
「なつきに夏休みの課題を写させてもらいに……」
「あらそうなのね。どう?課題は終わったの?」
「いいえ、全然全く」
「イチャイチャしてるからじゃないの?」
「いえいえ、そんなイチャイチャなんてしませんよ」
「なんでしてないの?」
「え?」
「なんでイチャイチャしてないの!?高校生なんて勉強ほったらかしにしてヤリまくりじゃないの⁉」
「えぇ………」
親としてその発言はどうなんですかね……
「もういい、律くん。今晩は泊っていきなさい。ちょうどお父さんも出張で帰ってこないし」
「「え⁉」」
突然のさつきさんの発言に、驚愕する俺となつき。
「そしてイチャイチャしなさい!アンタたち付き合ってるんでしょ?」
「ん?」
さつきさん、俺となつきが別れたこと知らないの?
なつきの方を見ると……
「ごめん……いいずらくて………」
あぁ、なるほど。
しかしお泊りかぁ………
「大丈夫。今晩は私も沙紀もなつきの部屋には入らないようにするから!」
「おかあさん!そんな急にお泊りなんて無理だよ!」
ここで、恥ずかしさで耐え切れなくなったなつきが仲裁に入る。
「律だって迷惑でしょ!それに明日は学校だから着替えだって……」
「どうなの?律くん」
決定権は俺にあるようだ。
俺は、自信満々に答えた。
「大丈夫です!家には今連絡入れました!それに着替えは持ってきてます!」
最初から泊る気満々でした。はい。
次回より、『ドキドキ★お泊まり編』になります
あおちゃんの登場はしばしお待ちを〜
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