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後輩ティータイム  作者: ゆめ
第2章 先輩くんを惚れさせたい
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先輩くん。課題が終わらん


「やばい………」


 俺は一人、部屋の中で呟いた。


 ふと携帯の日付を見て見れば、八月ももうすぐ終わる。

 つまり、夏休みが終わってしまうという事だ。と言うより、今日が最終日。


 夏休み前半はそれなりに用事とかあったものの、後半は本当に家でダラダラしているだけだったので本当にあっという間に感じた。

 別に夏休みが終わってしまう事に関しては………普通に嫌だが。しかし、俺には大きな問題がある。


 課題をやっていない事だ。


 夏休み課題は、普段の、「次の授業のタイミングで提出」」という訳ではなく、「夏休み明け最初の登校日の朝に一斉に提出」するシステムだ。

 なので、課題は必ず夏休み中に終わらせなくてはならない。

 ちなみに、去年課題をやらなかったときは、かなり成績を引かれたので今回はしっかり提出しなくてはならない。


「まぁ、まじめにやるとは言ってないけどね………」


 俺は携帯を操作して耳に当てた。

 数回電話のコール音が鳴り、相手が応答する。


「あ、もしもし、蓮」


 久しぶりの登場の、クラスメイトの蓮だ。


『ういす。ちょうどよかった。課題なんだけど、俺全くやってなくてさ、今度なんか奢るから答え送ってよ。いやー。まさか颯太もやってないなんてな』

「くたばれ。久しぶりの登場で読者も忘れてるんだろうしちょっとは活躍しろ」


 俺はそう言って電話を切った。


 まさか俺の奥の手が不発だなんて。


 それに、もう一人の友人の、颯太も課題をやっていないようだ。


「うーーーん」


 これでは困った。

 俺が課題を移させてもらえる友人なんて他に居ないし、なんだか課題のやる気もうせてきた。


 こうなれば…………


ピンポーーーン


「はーい……え⁉律⁉」


 訪れたのは山本家。


何ともだらしのない格好をしたなつきが出迎えてくれた。俺がもし郵便配達の人だったら普通に勘弁してほしいんだが。


 しかし、いきなり「課題写させて」と言うのも良くない気がする。


 ここは可愛く………


「き、来ちゃった♡」

「かわいくないよ………」

「…………うん」

「………」

「………」

「何しに来たの」

「あ、はい。夏休みの課題を写させていただきたいなぁと……」


 うん。ごめん。


ここからしばらくなつき回になります。

『後輩ティータイム』というタイトルをしておきながらあおちゃんの登場機会少なくてごめんなさい……


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