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後輩ティータイム  作者: ゆめ
第2章 先輩くんを惚れさせたい
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前髪ちゃんとペア


 ショッピングモールに行くまでと言うものの、「一ノ瀬さんとはどこまで行ったの?」とか、「一ノ瀬さんの事どう思ってる?」など、あおに関する質問ばかりされた。


 夏祭りでのキスの事があるので、あまり出されたくない名前だ。


 そして今と言うと、

「これなんてどう?」

「かわいいと思うよ」

「これは?」

「それも似合ってる」

「これは?」

「いいと思うよ」

「もー!そればっかじゃん!」

「だって仕方ないだろ!素直に言ってるだけなんだから!」


 まどかのファションショーに付き合っていた。


 しかしどの服を着ても似合っているが、服に詳しいわけではないので、コメントもワンパターンになる。


「じゃあ、その服が一番ムラムラするかで決めてよ」

「全裸」

「即答しないで」


 しかし、どの服でもまどかはかわいいからなぁ………

 何となく、店内を見渡してみる。


「あ、」


 一着、目に留まる服が合った。


 それをまどかも気が付いたようだ。


 しかしすぐに後悔した。


 だってその服は………

「律くん………この服、ペアルックだよ?」


 そう、その服はペアルックであったのだ。


 単純にまどかに似合いそうだと思ったのだが、これでは俺が一緒に着たいみたいだ。


 まぁ、着たいのだが。


「もー。律くんもむっつりだなぁ。そんなにあたしをペアルックにしたいの?」


 にやにやと、楽しそうにからかうまどか。


 畜生!否定できない!!


「まぁ、したくないといえば噓になる。この服まどかに似合いそうだし」

「!…………ふーん。そっかぁ」


 まどかはグイッと顔を近づけて笑った。


「じゃあ、ペアルックにしよっか」


 その笑顔に押し切られ、俺たちはお互いにペアの服を購入した。





『先輩!どういうことですか!』


 何だ急に……


 寝ようと思っていたら、突然あおからメールが来た。

 どうやらお怒りの様子。


『まどか先輩のSNS見ましたよ!』

「まどかのSNS……何のことだ?」


 不審に思い、まどかのSNSのアカウントの登校を見る。


「…………やられた………」


 その投稿には、一枚の、ペアの服を着た俺の後ろ姿とまどかのツーショット。


 コメントには、『彼氏とデード♡服もお揃い♡大好きだよ』と書かれていた。

 


男女ペアの服ってそんな都合よく売ってるのかなぁ……





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