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後輩ティータイム  作者: ゆめ
第1章 先輩くんは振り回される
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夏祭り3

沙紀ちゃん目線です。

「人多いねー」

「だよねー。去年よりも多いかも」


 私のつぶやきに、横にいる果歩が答える。


 果歩と私、そしてもう一人の三人で夏祭りに訪れていた。


「で、」


 そして、その、「もう一人」の方を見る。


「「あお(ちゃん)、食べすぎ…………」」

「うるさいなぁ!もっと食べなきゃ気が済まないよ!」


 両手に食べ物を持ったあおちゃんが言う。


 祭りに来てからというものの、ずっとこんな様子だ。


 理由は明白で、あおちゃんがお兄さんを祭りに誘ったけれど、振られてしまったのが原因だろう。


 二人は付き合っているというのに、お兄さんはなんで断ったんだろう。


 おかげで不機嫌になってしまったあおちゃんは、やけ食いをしている。


「さすがに太っちゃうよ………」


 いつもは一番食べる果歩もドン引きしている。


「いいもん!食べた分のカロリーは先輩に送っとくから」


 何その便利なシステム。今度会った時お兄さんデブになってないといいけれど…………


 でも、やっぱり、なんでお兄さんはあおちゃんの誘いを断ったんだろう。


 なんだか不自然だ。


 不自然だったと言えば、お姉ちゃんもだ。


 今日は友達と一緒に祭りに行くと言っていたけれど、なんだか慌ただしかったし、なぜか、可愛い下着はどれ⁉と尋ねてきた。


 あんなに動揺しているお姉ちゃんは、お兄さんの写真を見せた時以来だ。


「ねぇ、あおちゃんって、お兄さんと喧嘩でも………」



「あれ?」


 やはり不思議に思い、お兄さんと何かあったのかをあおちゃんに尋ねようとした時、先ほどまでいたあおちゃんが、なぜかいなくなっていた。


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